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ジャズサックス「リッチー・コール」のレコード紹介です。
ピカピカ・サックス、ウッズのハゲ・メッキ。
師匠から猛特訓を受け、17年後の恩師対決。
17歳の年齢差が全てを語る。
②『サイド・バイ・サイド』(80.7)
《Side By Side/Richie Cole(as)》
リッチー・コール(as)、フィル・ウッズ(as)、
ウォルター・ブッカー(b)、ジミー・コブ(ds)、
ジョン・ヒックス(p)、エディー・ロックジョー・デヴィス(ts)。
このジャケットの2人のサックスを良く見る。
メッキがハゲタ・サックスと、
ピカピカの違いがある。
ピカピカがコール、ハゲタのがウッズ。
その違いが音とフレーズに反映している。
恩師ウッズとのバトル・ライブ。
コール15歳の時、師匠ウッズに数ヶ月猛特訓を受け、17年後恩師との競演。
2人の音の違いは結構、明確。
コールは鋭く切れ込むフレーズで、スピード感に酔う。
ソリッドでナイフエッジの切れ味がある。
ウッズはエッジを削り落とした丸味のある音質。
速吹きをするが、ドタバタとしてスピードに乗り遅れた感を受ける。
この時、コールは32歳、ウッズは49歳。
この年齢差が音質とフレーズの違いをもたらす。
サックスのピカピカ&ハゲ状態が全てを語っている。
ミディアムテンポでは、
ウッズの「年の功」が活き、巧さ・旨味を堪能。
かたや、コールは「スピード・ノリ」が発揮出来ず、「粗い・投げやり」的。
コール、恩師を超えたか?!と、期待したが。
同じ土俵で甲乙付けるレベルではない。
ドッチも・コッチも好き嫌いの範疇か。
自分は、ウッズに軍配?
取り直しでハイテンポの曲を・・・・、どっちでもイイか。