脇役を出汁に「使い捨て、ポイ」のリーダ・カーヴィン。
「僅かな・一瞬に勝負」スタッブフィ-ルドが吐き出す。
「クワッ・クワッ」、「ホゲッ・ホゲッ」。
①『ファースト・タイム』(86)
《First Time/Michael Carvin(ds)》
ジョン・スタッブフィールド(ts)、ロン・ブリッジウォーター(ts)、クラウディオ・ロディッティ(tp)、
セシル・ブリッジウォーター(tp)、フランク・レイス(tb)、オナジェ・アレン・ガムス(p)、
デヴィッド・ウィリアムス(b)、マイケル・カーヴィン(ds)。
このレコードは、マイケル・カーヴィンのリーダ作。
スタッブ・フィールド(ts)のリーダ作が入手出来ないので止む無く購入。
多くのホーン・プレーヤを抱えてるが、曲毎に入れ替わりのクインorカルテット編成。
スタッブフィールドのアドリブが聴けるのは2曲。
ロン・ブリッジウォーター(ts)の貴重な演奏も聴ける。
だが、ドラムソロが長いやらで僅かなアドリブだけ。
だから、ドラマー・リーダ作はやってられない。
延々と続くドラムソロを楽しむ人は世の中に居ないハズ。
僅かなスタッブフィールドのアドリブは、グンバツのプレイを聴かす。
「僅かな、この一瞬を逃がすもんか」という意気込みを感じる。
全ての思いを吐き出すように、ブットイ音で投げて付けてくる。
「クワッ・クワッ」、「ホゲッ・ホゲッ」とも聴き取れる音。
これが、イビツなアクセントになり、ドンドンのめり込んでいく。
これだけ多くの「出来る脇役陣」を起用しながら、入れ替わりで使い捨てる。
こんなリーダはロクな奴では無い。
サイドメンを出汁にし、「使い捨てで ポイ」こんなドラム・リーダはボロ。
カーヴィン様!が、何ぼのモンジャ!