№1 「俳人」は薬中「廃人」か《トニー・フラッセラ(tp)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルン ご訪問ありがとうございます。
   ジャズトランペット「トニー・フラッセラ」のレコード紹介です。ルンルン

 

麻薬中毒により44歳で

わびさび感溢れる音、中・病的サウンド

薬中チェット・ベーカー(tp)にも似たびさび感
 ①『トニー・フラッセラ』(55)
《Tony Fruscella/Tony Fruscella(tp)》
トニー・フラッセラ(tp)、アレン・イーガー(ts)、ダニー・バンク(bs)、ビル・トリグリア(p)、

ショーンシー・ウエルシュ(tb)、ビル・アンソニー(b)、ジュニア・ブラッドリー(ds)。

急にこんなジャズが聴きたくなる。
70年代~の元気盛り盛りラッパ野郎を続いて聴く。

何故か聴きたくなる、このビサビ感が堪らない。

 

この感覚はェット・ベーカー(tp)に似た。
だが、ベーカーのように線は細くない。
高域は押し殺し、中低域中心にメロディーを大事に吹く。


音の表面はラザラ、息を殺して耳元で語るように。
朴とつと、音数少なく語り掛け、温かく・しなやかに。

「トランペットの詩人」と言われる。

だが、音数少ない「人」の方が正しいか。
 

ダラダラと吹かない、タンキングが効き、

ッ、スパッ」と、歯切れ良く音を放つ。
このコンストラストが、豊かな音質をクローズアップする。

この男、中で44歳で死亡。

僅かの音源を残しただけ。
わびさびのベイカーも薬中で死亡。

 

わびさびの共通点が薬中なら、これは病的サウンド。
薬中イルス・デイヴィス(tp)も、どっか似たフレーズだが。

 

音譜 「トランペットの人」といわれるわびさび感を堪能して下さい。