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ジャズサックス「ジミー・フォレスト」のレコード紹介です。
「ガア~~・ギャア~~」!
NYの香りは無い、土ぼこりの匂いブンブン!
大量肉グツグツ煮込み、アクの塊!
①『ブラック・フォレスト』(59)
《Black Forrest/Jimmy Forrest(ts)》
ジミー・フォレスト(ts)、ハロルド・メイバーン(p)、グラント・グリーン(g)、
ジーン・レイミー(b)、エルビン・ジョーンズ(ds)。
とにかく灰汁(あく)が強い。
鍋に肉をブチ込み、グツグツ煮た時の灰色のアク。
NYの香りでは無い、土ぼこりの臭いがブンブン。
「ガア~・ギャア~」ワイルドで・音の表面がギラつき硬い。
R&B臭く、同じフレーズを繰り返し、ビブラートもブンブン。
アクに・癖で好き嫌いがピタッと分かれるタイプ。
面白くて好きだが、嫌いな人は「下品」の一言で片付ける。
A.コブ、E.ロックジョーと並ぶ、ホーンカーと呼べる。
光ってるのは、ドラムのエルビンとギターのグリーン。
ギターの朴とつとした鳴りは、
アクの強いテナー音を調和させ旨味がある。
ドラムは、R&B臭いフレーズをイッパシのジャズに仕上げる。
「単なるホーンカー、下品だから嫌い。」と、片付けずに、
バンドの構成音に突っ込みを入れると面白みが出る。
灰汁(あく)が強く、土ぼこりの臭いがブンブするフォレストをお聴き下さい。