私はJazz Vocalは かなり長いことレッスンもしてきたし
教えたりもしてきましたが
時々 「どうやったらプロになれるのですか?」と聞かれることがありました。
プロになる方法なんて何通りもあるので
一概にこうだとはいえませんが
十年くらい続けていたら必ず1回や2回チャンスというのは来るし
それに
「言ったことは必ず現実化する」
まだ駆け出しだった頃
六本木にあるイタリアンレストランで歌う仕事を頂いていました。
その頃私はどうも『立ち歌い』はあまり仕事がないな。。。と思うようになっていました。
それに比べて『ピアノの弾き語り』は結構需要があるように見えました。
私はピアノ自体はちゃんと習ったことがないのですが コードを押さえることぐらいはできたので
弾き語り目指して、近所のピアノ教室に通いはじめました。
しかし、半年もした頃なぜか私は「弾き語りするにはこれぐらいできれば充分じゃないか」と
思うようになりました。
と、いうのは「弾き語りってどれぐらい弾ければいいんですか?」とピアノの先生に聞いたら
「ちょっと弾いて歌ってごらんなさい」と言われたので
「はい」と言って、Blue Moonだったかなぁ・・・弾いて歌ったら
先生は「それでいいと思いますよ」
え? そうなわけ?
で、一応歌っている店でピアノを弾いてくれている先生にも
「私いずれ弾き語りやりたいんですよね~ でもどれぐらい弾けたらやれるのかわからないんです」
そうしたら「じゃあ 弾いて歌ってごらん」
そのまま ピアノに座らされお客さんがいる前で、またもやBlue Moon
「うん いいんじゃない?それでいけるよ 君今度から立ち歌いと弾き語りとやってね」
というわけで 弾き語りのお試しの場をまんまとゲット
私はせっせと練習に励み、Blue Moon以外にもなんとか数曲お聞かせする曲ができ
未来を夢見て頑張っていました。
ところが その2ヶ月後もっと驚くことが起きた!
店のピアノ弾きは 実は昼間は会社に勤めていて、夜にこっそりピアノを弾いていたのですが
どうも昇進したらしく、当分の間、夜の仕事が出来なくなったと言う。。。
「で、君、来月から弾き語りとあと他の歌手の子の歌伴やってね」
「え~~~~っ!!! 私自分の歌の伴奏はできますが
他の人の伴奏なんてやったことありません(((( ;°Д°))))」
「大丈夫 できるよ あれだけ弾けたら充分」
で、それから怒涛の歌伴人生が始まったのです。
いや~ もう大変でしたよ
あの頃はリズムボックス(ドンカマ)があって そのピアノの先生はそれを縦横無尽に使って
歌伴してくれていたのですが 私はドンカマ扱いなれていないし ヘンなところでフィルインいれちゃったり エンディング終わってもドンカマ終わってなかったり。。。(-_-;)
その頃の歌手の方はよく我慢して付き合って下さったと思います(ノ_・。)
それでも、私は演奏者としては初心者でしたが、歌をよく知っているので
歌手の方からすると私の伴奏は歌いやすかったらしいです。
こうして「言ったことは必ず現実化する」という形で私の仕事はスタートしました。
もちろん現実化したらいっぱい練習もしなくちゃならなかったし、それはそれで大変でしたが
今風に言えばインプットとアウトプットが大事ってことですね。
でも、何といっても自分で「弾き語りがやりたいと思っている」と他人に喋ったこと
これがなければ歌伴も弾き語りも始まらなかったことだけは確かです。
眠くなっちゃった 明日は早いので今日はここまでね~Zzz…(*´?`*)。o○
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