晴耕雨邪図(せいこううJAZZ)

晴耕雨邪図(せいこううJAZZ)

早期セミリタイアを満喫すべく千葉県外房の某所に移住しJAZZレコードと自家焙煎珈琲に興じる日々

本題の前に、ひさびさに我が家の美女ジャケギャラリー変更した(^O^)


アナログ盤でリイシューされる情報を得て2ヶ月ほど前に予約してたレコが届いた。
我が家の壁ジャケギャラリーにはオリジナル盤のジャケしか飾らないのがマイポリシーだったけど、このジャケはNMでもダメ、ミント状態で飾りたかった故にポリシー無視した次第。
尤もアルバム自体はリアルタイムで購入し聴いていた、その時はCDだったけど。。

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・・それでは前回に引き続きHorace Silverネタを。
とは言え前回投稿の続編ではなく書ききれなかった残りなのでFYI的な意味合いでm(__)m

今回は先ずFunky大統領のPlaysモノを2枚紹介。

Shirley Scottはレコ屋で見かけるとついついリアクションバイトして知らぬ間にPrestigeレーベル系だけでも13枚MONO初期盤で持っていた。
大概は購入後1、2度程度のリスニングだけど、このアルバムは結構好きでターンテーブルに乗った回数多し。

次にコレ。

表ジャケにSILVER写ってるけど録音には参加していない。白木がNY行った際にジャケ写として一緒に撮ったもので、その際にバードランドでも共演したとの事。

そしてこちらはヴォーカルアルバムでPlays記載ではないのだが「A Tribute to 大統領」な作品。


大統領2曲でピアノ弾いてます!

※折角なので本日このCD久々に聴いた所、「父ちゃんに捧ぐ歌」の大統領のピアノソロが以前何かのジャズフェスでこの曲演った時のアドリブと一緒。
「ゲロッパ!」で押し通すソウル界の大統領J.B同様に引き出し少ないなw

さてお次のお題は初期Silver軍団のメンバーのアルバムを3枚紹介。
コレ↓が初期Silver軍団のメンツ、チョット面白い傾向があったのでご紹介。


まずコレ!

ピアノ以外は全て軍団員。つまりボス抜きボス軍団(笑)
RVG録音関係ないRiversideレーベルでのプレイだが、メンツまんまのハードプレイ!抑揚効いた感じの佳作な仕上がり(悪いって意味じゃないYO)

お次はコレ!!

ここでもピアノ以外はオリジナル軍団員。
SilverのBN4220、前回掲載の「Cape Verdean Blues」でトロンボーンのゲストがJ.J.JohnsonだったトコロをGeorge Bohanonに差し替えただけ。
(コレCurtis FullerだったらブレイキーのMessengersになっちゃうので賢明な選択だな)
内容はリトル・シルバー軍団、てかリトル・ブレイキー楽団(笑)

そしてそして、、、

ここまで来るともはや忖度だろ!レーベルを超えた忖度(笑)
ちなみにこのB2「How Deep Is the Ocean」、名演です('ω')

・・録音の大凡がBlue NoteレーベルだったSilverゆえに、激レア盤と呼ばれるアルバムは皆無と言って良いなぁ。。
最後にSilver自身のレーベル「エメラルド」に吹き込んだライブアルバム、レアっちゃレアの部類なので掲載しときます('ω')ノ

※記憶が定かでは無いが、確か大学時代に馬場のタイムで1200円くらいで買ったと記憶。











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完全オリジナル盤崇拝マニアとは、例えばBlue Noteを例にとれば1500番台の初期タイトルは「LexingtonアドレスFlatエッジDG耳RVG印有りR無し」という、センベロ界で言うトコロの立石の宇ち多”のオーダーの様な呪文を全て備えてオリジナル盤と呼ぶ(笑)
僕は完オリジマニアではないので余程の愛聴盤でない限りBlue NoteならLexingtonでなくてNYCでもRVG印と耳マーク有りならOK、Prestigeレーベルのレモン色ラベならNYCでなくNJアドでもVAN GELDER刻印あればOK。価格の差ほど音質に反映しない故。
(まぁ現行価格で20、30万円出して完オリジ盤買うまでの財力もスノッビズムもない故。尤も20〜30年前に今の1/10程度の価格で買っといたのが幸いだったな、とコレは時代の為せる技だったけどね)

世間の完オリジマニアも本ブログを閲覧している可能性を鑑み、完オリジでない準オリジ盤を含む総称として本ブログではそれらを「初期盤」と表記している
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・・上記を踏まえ、僕はHORACE SILVERのレコードはEPIC盤は勿論、Blue Note盤はデビュー(12インチで)の1518から4277盤まで全てMONOオリジナル盤&初期盤でコンプリートしている。
個人的には1500番台よりも自身の軍団従えて自我の確立に至ったJAZZ界のファンキー大統領時代の4000番台が大好物('ω')

特に4000番台の絶頂期のファンキーでキャッチーな楽曲はSOUL界のファンキー大統領James Brownと双璧のダイナマイトを感じているのだが、今回はSILVER大統領の楽曲を他のミュージシャンがナイスカバーしたアルバムをカマラ副大統領が紹介。

それではお願いしますカマちゃんm(__)m


副大統領(以下:副):「まずはこれざまずゎ皆の衆!」


副:「このアルバムはA面のタイトル曲もGOODだけどB1の「Nutville」、これに尽きるざますわね。」

晴耕雨邪図:「そうなんですね副大統領。ところでこの曲のナイスカバーversionを教えて下さいm(__)m」


副:「コレざます!」


・・この副大統領ネタ続けると長くなりそうなのでコレニテ終了(笑)
※この記事投稿した2024/9月時点ではカマラ・ハリス氏がUSの副大統領

続いてコレ!

このアルバムのA1「Psychedelic Sally」。初めて聴いた時そのキャッチーさにノックダウンされた私的傑作!
ステレオオリジ盤でのトランペットとサックスのソロがスピーカー左右に振り分けられペラペラ軽薄な感じが気に入らず、プロモでしか入手できないLiberty期のMONOオリジに買い替えて今に至る。


※余談だがこのEcaroh、反対から読めば、そう、そういう事(^O^)/



「作詞:大統領」と記載されていて楽曲に併せて口ずさむと自然と歌えちゃう!
でもこれ実際歌ってるミュージシャンいるのかな?


あっ、いた(笑)
ヴォーカリーズの創始者にとっては朝飯前。そういやJefferson、別のアルバムで大統領の「Sister Sadie」も歌ってるYO。

そして今回の最後はコレ!

BNレーベルの全盛期から「Silver 'n~」シリーズのマンネリ期に突入する直前に咲いた最後の仇花!!
このA4「Love Vibrations」、ジャケットの「With Vocals」の表記通り本作ではAndy Bayが参加し歌っているのだが、このレコード聴いて「私もデビュー作で歌ってみたい!」と、その念願敵った幸運なシンガーの作品がコレ。


日本盤がオリジナルだが僕所持は再発。オリジはスキンヘッド写真ジャケ。


ちなみにこのアルバムのB1で歌っている「Little B's Poem」はBlue Note好きには周知だがBobby Hutchersonの楽曲。
今回気付いたのだが、ボビハチこの曲Blue Noteで2度録音してた。トランペットは2枚ともFreddie Hubbard。

コレと


コレ。

おそらく後発のBN-LAではFreddieがこの曲演りたくてボビハチに打診したんだろな。
というのもBLP 4213の初演ではこの曲なぜかFreddieだけ不参加、テーマにも参加してない(;'∀')

後年共演する事になった際、
Freddie:「おいボビハチ、あの名曲このレコーディングで収録して今回は俺にも吹かせろや!」と凄んだとか無いとかw

尤も4213のトータルコンセプト考えるとFreddie不参加で良かったかも。
モーダルな曲調の中をJames Spauldingのフルートが揺蕩う様は、曲名「~ポエム」が示す通りの幽玄の美を見事に表現している。
一方BN-LAでの再演では楽曲こそ同曲だけどアップテンポでアドリブ先発のボビハチは気合込めた攻めまくりの展開!
対するFreddieは似つかわしくない幽玄の美を表現しようとミュート装着しているものの、言うまでもなく通常営業のハードな吹きっツラ。やっぱりMUTINGマイルスは凄かった事を認識した(笑)
フレージングは結構カッコイイから、これむしろ不得手なミュートでの小細工やめてオープンプレイでバリバリ演った方が大名演になったかも。。

と、今回Horace Silverネタの記事だった(;'∀')
・・長くなりそうなので続きネタは次回にしますm(__)m

















ご存じBlue Noteのお洒落番長DUKE PEARSON!
Duke Ellington、Duke Jordan、残る3大ピアニストDukeと言えばPEARSON(笑)
という訳で(どんな訳?)、さっそく僕の中でのPEARSON名曲4選を順不同で(^O^)/


1961/5/2録音。僕が30年程前に一関のジャズ喫茶「Basie」でオリジナルMONO盤を聴いて眼(耳)から鱗の衝撃を受け、「こんなサウンドで鳴らしたい!」とオーディオ開眼した想い出の1枚。
確かその時かかっていたのはB面だったと遠く記憶しているけど、このアルバム(最初日本盤再発→このオリジナルMONO盤)購入後、A1の「Say You're Mine」がお気に入りの1曲となった。もちろんピアノはオサレ番長(^O^)

番長はこの曲を同年1961年に他レーベルでピアノトリオで録音している。


録音日の詳細が不明、よって上記Byrdの「Cat Walk」とどちらが初演かは不明。
※雨邪図憶測の後述あり

UKのPolydorが1968年にリリースしたのがオリジナル盤とされていて、僕が持ってるのは日本盤再発。UKオリジナルは高くて買い替え出来てない(+_+)

が、今回のブログ記事に際しこの日本盤の解説書を確認すると幾つか発見。
先ずは本アルバム、Jazzlineレーベルから33-04という番号で発売する予定だったのがオクラ入りになったとの事(故に初版の英Polydorがオリジナル)。
そして過去記事で僕が書いたJazzlineレーベル投稿の間違いに気づいた(;'∀') どの記事か忘れたので再び。


これJazztimeじゃなくてJazzlineがオリジナル盤と自信を持って書いた記憶があるけど、先ず1961年にプロデューサーのフレッド・ノースワーシーがJazztimeレーベルを立ち上げ、後発でノースワーシーがDave Baileyの協力のもと再興したレーベルがJazzlineとの事。
Dave Baileyは双方のレーベルで1枚ずつアルバム発表している。本作「Reaching Out」と「Bash」。つまり僕はこの2枚混同してたって事(;'∀')

訂正します、僕が所持している「Reaching Out」は完全オリジナル盤でしたm(__)m
※尤も「Bash」はNorma国内再発での所持だけど(笑)

話は番長に戻って、この曲かなり自信ある様でBLUE NOTEの自身のアルバムでも再演している。


1968年録音のフルート、ギター、コンガ参加のラテンタッチ好盤として名高い本作。B2でのこの曲はピアノトリオで演っていて「Angel Eyes」でのトリオ演奏時より数段上の出来!

さてお次はこの曲。

A1「Jeannine」。
1960/11/11のライブ録音で勿論ピアノは番長だが、他にこの曲演ってるアルバムのコレ

1960/2/1のスタジオ録音なので楽曲自体はその前に出来上がっていて、おそらく初演はこの録音であろうね。
尤もここでのピアニストはBarry Harris、番長は楽曲提供のみ。
と、ここで前掲の「Angel Eyes」のラベ写あげいん!

この曲1961年のB1で演ってる。そしてB2は先に紹介した通り。
ここで憶測だが、ByrdのCat Walkは1961/5/2、Half Noteは1961/11録音。おそらくアルバム「Angel Eyes」は1961/5以前の録音で、オクラ入りになったB面の名曲2曲を世に出したいが為にその頃所属していたByrdのグループでレーベルまたぎで録音したのかと。

さて話は戻って(またか)「JEANNINE」、僕が一番好きなヴァージョンはコチラ!!

外付けHDDの旅行フォルダ調べると、2013年の飛騨高山旅行時の宿飯の後に外出して居酒屋で一杯した後ハシゴしたジャズ喫茶(清水ミチコの実家では無い)でかかっていたアルバムで、帰宅後即時買い求めた1枚('ω')ノ

さて、3曲目はコレ

Bラスの「My Girl Shirl」、この曲はスタジオ録音の本盤よりライブ録音の↓が秀逸!

ルース・メイソンのメンバー紹介からこの曲へのなだれ込み方 & Byrdの手癖満載のアドリブ & P.AdamsのブリブリバリトンがRVG録音で2割増しな感じも最高!!
そういやこの曲この2枚だけしか記憶にないな、他で演奏している作品(60年代~70年代後半まで)ご存じな方情報プリーズm(__)m

そしてラストはこの曲。

B1収録の「Is That So」、本作では番長自身のピアノだけどBlue Noteでは楽曲提供のみ

ピアノはCeder Walton。

そして僕的この曲の真打ちはコレ!!
アルバムタイトルにもなっていて1曲目に収録されているからHicksもお気に入りなんだろうね('ω')

・・録音年代調べたり実際リスニングしながらこの記事書いてたら5時間位かかった(その後文章チェック&推敲含めると総計7時間弱、暇か?w)
※本記事の3週間ほど前にFacebookに投稿した内容アゲインだが、ジャズレコード最大の誤植ジャケと言われたらしい↓コレ


正しくは↓コレ


但しBOB CRENSHAWという人物も実在するからややこしい(+_+)

さて今回の本題は上記内容と全く関係ないのだが(笑)、SONNY CRISSってアルト奏者、苦手な人が結構多いんだよね。
あの演歌調のコブシと能天気なハイトーンボイス(ファンの方々スミマセンm(__)m)、これらが好き嫌いが分かれる要因の全てであろう。
かくいう僕はSONNY CRISS大好き一派で、DB調べると全部で20枚所持している模様。


CRISSの秀作として名高いImperial3部作、完オリジのマルーンラベでの所持はこれのみ。
CRISSには一定数のファンがいる様で、特に「Go Man」の完オリジは高額過ぎて手が出ない(+_+)
※「Go Man」はジャケのベスパのスタンドの有り無しでどちらがオリジナルジャケかの議論もあるから完オリジ信者達は手に負えないなw

で、何故か突然CRISSのハイトーンボイスでNat King Coleでお馴染みの某曲が脳内で流れ始めたのでレコード棚行って確認すると、やっぱ実際やってたんだな!記憶通り!!

A1「Sweet Lorraine」。このハイトーンボイスでのコブシ廻しがバッチグー!真にCRISSの為にある曲だなコレは!!

A面聴き終えてレコードをジャケットに戻し、それとなく裏ジャケ見ると、、

「だ~か~ら~、Crenshawじゃね~よ、Cranshawだよ!」
と、奇跡的に3週間前のネタにつながった( ゚Д゚)

・・CRISS盤は1959年、Sidewinderは1964年のリリースだけど、売れた枚数が雲泥の差だったから同じ誤植でもSidewinderが世紀の大誤植として世間に周知された訳か。。

『やっぱ「Modern Art」ってアルバムは名作だよね!』

と、Modern Artというタイトルの名作アルバムはART PEPPER、ART FARMER、そしてZOOTのいずれにも合致するので、例えば「ZOOTのModern Art」の様にミュージシャン名で補足すれば事足りるのだが、それが同アーティストの同名異アルバムの場合はもうひと手間かかるから厄介だ。。


これと


これ。

「LUCKY THOMPSONのLucky Strikes、Transitionの」とかメンドくさい。。
そうそうTransition盤は元々フランスのVogue盤がオリジナルだけど、Transition盤のジャケが秀逸な為に我が家の壁ジャケとして鎮座している1枚。
Transitionのオリジナル盤のジャケって崇高な感じするよね、尤も盤の材質が粗悪なのはマイナーレーベル故か?そしてセンターレーベルすぐ取れるし。。
で、本作。上記踏まえて且つ内容と音質。。ジャケ以外の価値は、、、?(笑)

やはりアルバム的にはPrestige盤に軍配が上がるな、というかL.THOMPSONの作品中でも傑作の部類。
B面ラストの「Invitation」は秀逸で、この曲聴く為にターンテーブルに乗る回数多い秀作!!
VAN GELDER録音のテナーのズ太さよ!!LUCKY THOMPSONはピアノトリオがバックのワンホーンに限るな('ω')ノ

という事で、我が家にあるLUCKY THOMPSONの上記該当作品をば。
※Prestigeの「Plays Happy Days Are Here Again」も持ってたはずだけどレコ棚に見当たらなかった( ゚Д゚)


これも勿論VAN GELDER録音で、B1「Who?」でのDave Baileyの出だしのドラムソロの出音に思わず胸キュン(笑)
ピアノはHank Jones、そうそう前掲のワンホーンLucky StrikesのピアノもHank Jones。


このアルバム何故かお気に入りで、最初は盤質悪いの買ったので買い直した一枚。
(逆にコレRadio Station Promoなので表も裏もジャケカキコが激しい(+_+))
トミフラトリオのバッキングもグッド!!


実はスペインってJAZZ熱高し!
かつてマイナーレーベルのマイナーアルバムを多数再発して世界中を震撼させた(言い過ぎw)Fresh Sound Records同様にスペインの主要レーベルであるEnsayo社。
Tete Montoliu、Dusko Goykovichの同社のアルバム同様に好内容である本盤、サウージサウダージを感じさせる軽妙さやTeteのキラキラ輝くピアノタッチも相まって粋な作品に仕上がっててグッド!
もちろん急速調な曲でのトンプソンの力感あるプレイも秀逸!!


これ殆ど聴いた記憶なかったけど、Funky路線のGroove Merchantレーベルの中では正統派なJazzアルバム(だった事、本日A面聴いて認識したw)
Ceder Waltonはピアノの他にエレピ弾いてる曲もあるけど、内容的には前掲のEnsayo盤の様な爽やかな秀作だった。

そうそう、Fresh Sound Records(以下フレサン)ってレア再発や発掘だけじゃなく勿論レーベル独自の新録もある。
大学当時はフレサンの新品未開封でも1000円程度で買えたのでお世話になったなぁ。(あれっ、どこかのレコ屋でフレサン新品3枚で1000円の投げ売りだった不確かな記憶も蘇って来たぞ)

フレサン新録で知ってコレクトしたアルバムもあるし、フレサンに関してはまたの機会に(^O^)/

事の始まりは「My Fair Lady」なのだが、バーナード・ショーが 1913年に発表した戯曲が元ネタのミュージカルを題材としたジャズレコードはピアニストに人気の様で、有名なところではOscar Peterson(1958年)やBilly Taylor(1957年)が演ってるけど、真打ちはやはりドラマーShelly Manneと相場は決まっている。


ジャズファンには解説無用の1956年録音のピアノトリオの名作で、リーダーManneのドラム、Andre Previnのピアノ、Leroy Vinnegarのベースの三位一体のプレイを敏腕録音技師であるRoy DuNannの冴えわたった匠の技で昇華させた1枚!
DuNannクレジットのコンポラ盤は、可能なら是非オリジナル盤で聴いて頂きたい。眼(耳)からウロコなので('ω')ノ


ちなみにManneの同レーベルでの同メンツのピアノトリオは↑もあるのだが、これら含む3枚が「Manneコンポラぴあのとりお3部作」だったという事に、今回のブログネタの為レコ棚行って確認して初めて知った今日この頃(笑)


さてさて何度かリメイクされてきたミュージカル「My Fair Lady」だが、1964年の映画化で歴史的大人気作品が公開される。主演女優は陽性、ではなく妖精オードリーヘップバーン。

結果同年のアカデミー賞主要8部門を独占する事になるのだが、「クソッ、俺の専売特許奪いやがって。世間にMy Fair Ladyって言ったら俺だってコト再度周知させてやるゼ」と息巻いたManne、同年1964年に2度目のMy Fair Lady作品録音。

前回のアルバムでの収録曲は網羅+数曲、J.シェルドンやI.クラールのヴォーカル等も含むオケ編成。
が、出来としては映画に便乗した程度でしか無かった。。

一方前掲のコンポラMy Fair Lady名作にピアニストとして参加したAndre Previnは違うな。
チャンス到来とばかりにこれも映画と同年の1964年、ピアノトリオ+ギターの小コンボでさり気なく録音。
しかも金に物を言わせて(笑)、主演女優と2ショットの表ジャケ!

さすがジャズ界の巨人、通称アンドレ・ザ・ジャイアント(笑)

自身の名盤「King Size」の様なゴリゴリ系ではなく、軽やかなスウィング感がオサレ!
しかし1953年の「ローマの休日」でアカデミー主演女優賞を取って以降売れっ子人気女優となったヘップバーンと2ショットジャケを撮る為に金満プレヴィンは幾ら費やしたんだろう?(笑)

P.S.僕の好きなピアニストのBarbara Carrollもヘップバーン主演映画の「Funny Face」を題材としたアルバム録音しててジャケにはヘップバーン映ってるけど、これはレコード会社であるVERVEの意図した物であろうね。



↑は拾い物画像だが、このマッキントッシュの業務用アンプA-116をコンシュマー化したパワーアンプMC30が1955年に発売された後、同社の真空管パワーアンプはスタイリッシュなブラックボディー+銘鈑のインターフェイスで統一された。

後継機種はモノラルのステレオペアとステレオ仕様が混在するけど、所謂MC2桁 or 3桁が同社が発表した真空管アンプの全てで、その後現代までマッキンの象徴となるブルーEyes(メーター)のMC4桁の石アンプに変貌を遂げる事になる。

MC2桁 or 3桁とはMC30、MC40(MC240)、MC60、MC75(MC275)の事だが、あれ、MC3●、MC4●,MC6●,MC7●?
3、4、5、6、7の連番のはずが(MC5●(MC25●)だけ欠番??
いやいやちゃんと存在するんだよね、同じインターフェイスだけど玉アンプではなく唯一の石アンプで。

世間ではマッキン初のソリッドステートアンプはMC2105(1967年)と言われてるけど、あれってブルーアイズだし眉唾情報だよなと思ってググってみると、当該アンプも同年1967年に販売開始だった模様、尤も69年までのたった2年間の販売だったらしい。

ここから憶測するに、最初は無難な路線で同社初のソリッドステートアンプを真空管アンプ同様のインターフェースで先んじて販売したけど(MC250)、同時期に今後の主力であるソリッドステートアンプのインターフェイスを一新させ、斬新なブルーアイズ仕様で行く事を社内決定し販売開始(MC2105)。
MC2105の好評で今後の同社のアンプの方向性に確信が持てた故、旧型インターフェイスのMC250はわずか2年で生産終了、という流れなのかな?

とはいえトランス屋マッキンの良質なトランスは当然初期の石アンプにも搭載されているので、最初期の同社ソリッドステートアンプであれば音的には問題ないだろう。
※以前にも書いたけど、おそらく80年代以降のマッキンのアンプのトランスはダミーの可能性高し。前面に取手付いたクソ重くてパワー200、300Wを謳ってる機種はほぼ値段つり上げの為のダミーだろうね

さて当該アンプのMC250だが、偶然ヤフオクでオーディオ門外漢のセコハンストアの出品物を見かけたのだが「中古としては美観ですし出音は確認しましたが、双方のCOMのみ出音しないのでジャンクでお願いします」との事。
「えっ、何言ってんの?COMから音出たらそれこそジャンクだろww」

ジャンク表記が災いして最終的にそこまで吊り上がらず、結果無事落札(笑)

到着したブツは外観超美品!!動作、勿論問題無しでCOMからの出音も皆無(笑)
このアンプ、海外サイトではたまに電解コンデンサがMALLORY社やPhillips社の水色の個体もあるけど、あれは修理品なのかな?

多分今回落札したこのGE社のがオリジナルだと思う。


マルチで使用していたJBL SE401をオーディオラック下段に移動させ、上段はマッキンアンプ×3台で揃えてみた。
前にも書いたけど、マッキンのステレオアンプはモノに比べて間延びしたインターフェイスで好みじゃないかな(笑)
※MC50という本アンプのモノ仕様もあるけど左程出回らない&我が家のラックの配置上、並列ならステレオ仕様一択になってしまう

・・さて、SE401に繋いでるケーブルを付け替え試聴。
うん、問題無く良い感じ!これ今後のMONOシステムのメインにしよう!!
と数週間鳴らしたけど、何というかな、音色に関しては説似一物即不中になるので控えるとして、微妙なニュアンスの違いだけど僕的にはSE401の方が我が家のシステム的にはアジャストしてる様な気が。。
MC250も決して悪い訳じゃない。ホント微妙なニュアンスの差、メイン使用でも勿論問題ないけど再度SE401に繋ぎ変え試聴すると、うーむやっぱコッチが我が家の現行MONOシステムのメインだな。

閑話休題。今年(2024年)の梅雨明け後の酷暑、というか年々温暖化は激しくなってる気が(+_+)
更にエアコン効いてるリスニングルームでもMC40(真空管アンプ)×2台からの放熱は結構こたえる。。
そうだ、MC250を本来あるべき姿のステレオシステムで使ってみよう!!

我が家のステレオシステムのSPケーブルはギリギリの長さで使っているので、現在のラック内のアンプの配置ではMC250の接続端子に届かない、RCAケーブルも同様( ;∀;)
MC40×2の間に配置し直すと今度はMC40の片チャンの配線がNG。。

どうせ石アンプだからネットワーク使用なら大したサウンドじゃないだろ、今回チョットの試しだからな。
という事で、意匠性度返しでこんな風にしてみた(笑)

さっそく試聴。あれっ、抜群に良いんですけど??

ピアレストランス積んだALTECの1594Bのサウンドに肩透かしを食らった経験上、ソリッドステートアンプはそんな程度かと高を括っていたのだが、MC250、同社MC40と遜色ない鳴りっぷり!
今まで真空管でしか鳴り得なかった岩塊サウンドは想定外、嬉しい誤算!!
と、同じ石アンプのSE401は導入当初からMONOマルチのMid、Lowでのみ使用で本来のステレオシステムでは使ってないけど、試してみようかな?まぁ超ヒマで気が向いた時にでも。。

MC250、今後のステレオシステムのメインアンプに認定しても良いけど、20年来の付き合いのMC40の居場所がなくなるのも何だかなぁ。(Fairchild255は既にオーディオラックのオブジェになっている(´;ω;`)

・・という訳でMC250は今後我が家のチャンデバMONOシステムのMid、Lowの代打の切り札は勿論、酷暑期におけるステレオシステムでのMC40×2と変わるメインアンプで使用の、我が家のオーディオシステムで必要不可欠なバックアッパーとしてラックに鎮座する事となった。

P.S.下段に下ろしたJBL401に自作のハカマ履かせて嵩増ししてみた
(ハカマ下はレコードリッピング用のサウンドブラスター、UMPCに接続)


P.P.S.今後我が家のステレオシステムのパワーアンプは上記マッキンでFIXしたので、前々から思案していたSPケーブルのYラグ化完了











今回は以前に関連記事を2度ポストしたネタでの再々発見なのだが、過去記事のリンク貼って皆様に確認頂くのも不親切でメンドいと思うのでダイジェスト的にまとめてみた。


本アルバムのA1で有名な「If I were a bell」、この曲は初っ端の「キーンコーンカーンコーン」がキモなのだが、このアルバムでピアノ弾いてるRed Garlandが1年後に同レーベルに録音したこのアルバム↓

このB1で再演した際も初っ端で「キーンコーンカーンコーン」演ってた事に気づいた。

さらにGarlandの80年代のピアノトリオアルバム

このB1でも再演し、またまた「キーンコーンカーンコーン」で開始。
これらを踏まえ、このキーンコーンカーンコーンはMilesではなくGarland発案だと確信した、というのが前回までの軌跡。

さてさてビーコイ(B面で恋をして=B面の積極的リスニング)真っ最中の僕が、もう数十年ぶりだろうな、超久々且つおそらく過去1度しかリスニングしてないだろうこのアルバムのB面で思わぬ発見をしたというのが今回の話のネタである。



このアルバムのB2、テーマは普通に演奏されるが、いきなりピアノが「キーンコーンカーンコーン」、続いてベースが「キーンコーンカーンコーン」。そして突然「If I were a bell」に様変わり( ゚Д゚)
途中のホーン隊も「キーンコーンカーンコーン」、思わずジャケ裏確認すると曲名「Mel's Bells」、なんじゃコリャ!!

作曲は本アルバムのベーシストSture Nordin、いやいや違うだろ。。
そして曲名のBellsは「If I were~」の件だろうけどMelは?
と、まぁ本アルバム参加のMel Lewisの事で間違いないだろうけど一体何故?
その場のノリで演ったのかなぁ?うーむ、僕には良く分からん(+_+)
まぁジャズで理由付けする事はSquareな行為だし、これ以上は詮索しません。。

そうそうこのアルバム、ビッグタイトルとは違って再発されない&欧州レーベルで今や入手困難かな?
Youtubeにも無かったので、この曲PCに取り込んで編集したのをアップしたのでご参考まで
※ここクリック('ω')ノ



という訳でさっそく本題だが、今回はタイトル通りでそれ以上でもそれ以下でもない(笑)
とはいえこの記事はタイトルと最後の落としネタだけ考えて長らく保存していたんだけど、先日続きを書き始めて「某真打ち」に関してチョイ調べたら思わぬ発見があったので一気に書き上げた('ω')ノ

では、まずはコイツら







M・J・T(+Ⅲ)。

Argo×1枚とVee Jay×3枚の全4枚で終了したグループ。
1stアルバムのArgo盤だけトランペットがPaul SerranoだけどVee Jay盤は全てWillie Thomas。
ちなみにレコードコレクターの為に、Vee Jayの3枚のうち1番目と2番目はマルーンラベ有り、最終作だけレインボーラベのみ(なので厳密には僕が所持する1番目(Make Everybody Happy)は再発という事になる)

実質はドラムのWALTER PERKINSがリーダーだとVEE JAYの2枚目のアルバムタイトルでほぼ確定。


裏ジャケで決定的。

で次はコイツら





M・J・D
これらNEW JAZZレーベルの2枚で終了したグループ。


ちなみに本グループのSAXのCURTIS PIEGLERの↑このアルバムはなかなかの佳作!!
おそらく彼がリーダーなんだろうね。

この2グループ共にハードバップの息吹を感じさせるんだけど如何せん個性に乏しい。。
でもまぁ例えばGOLSON+FARMERのJAZZTETやGIGI GRYCE & BYRDのJAZZ LABも短命だし、長期にわたって活動したグループの代表はART BLAKEY & J.MとM・J・❓の真打くらいかな。しかもメンツほぼ固定の意味じゃM・J・❓真打ちしかいないね。
注)フュージョングループは除く

と、M.J.❓の伏字でもバレバレな真打ち、ようやく登場(笑)

MODERN JAZZ QUARTET(M・J・Q)だが、我がJAZZ DBによると全17枚所持している様で全て画像アップして紹介するのもアレなので、グループが結成された1952年直後に契約したPRESTIGEレーベルから発表された12インチアルバム全3枚を(これもタイトル番号順に)。
そして記憶に基づき調べてみると思わぬ発見があったので Don't miss it!


M.J.Q傑作その①、PRLP 7005:1955年7月2日録音


M.J.Q傑作その②、PRLP 7057:1953年&1954年録音

この2枚は共にM.J.Qの代表作として知られる作品で、タイトル番号と録音年代は前後してるけどそこまで逸脱していないしまま想定の範疇。
ただしもう1枚がチョイ訳有かも(と言うのが今回の僕の発見)


ラベ写の通り、アルバムタイトル「M J Q」。

このA面はM.J.Q(MODERN JAZZ QUARTET)のグループで一番初めにPRESTIGEレーベルに吹き込んだ1952年12月22日の録音で、内容は10吋のPRLP 160のA面+1曲。


そしてB面なのだが、前掲の表ジャケおよび↑のB面クレジットを見て欲しい。
M.J.QはM.J.Qでも「MILT JACKSON QUINTET」として1954年6月16日に新録したトランペット加えたクィンテット作品で、ピアノだけJOHN LEWISからHORACE SILVERに代わっている(先に記載したA面の+1曲とはSILVERのOPUS DE FUNK)。

つまり(と言うかラベ写ママだが)アルバムタイトルがダブルミーニングだった(;'∀')

本レーベル創立者のBOB WEINSTOCKがJOHN LEWISを心底嫌っていたのは有名な話だが、1952年のFirst Recording終了後、
BOB WEINSTOCK(以降B.W.):「Well Done!みんなステーキ喰いに行こうぜ!俺のオゴリだ!!焼き具合もWell Doneで頼もうゼ!!!」
JOHN LEWIS以外:「良いッスね、行きましょう!」
JOHN LEWIS(以降J.L.):「僕はこれから舞踏会の先約がありますので、ではご機嫌よう」
B.W:「(頭の中で)何だコイツ、いけ好かねぇ野郎だな..」


というやりとりがあったと憶測。

で、WEINSTOCKはその後のM.J.Q傑作①と②の録音後にも呑み会や食事会に誘ったけど
J.L.「今日はこれからエステの予約が...」
J.L.「すまんね、今夜異業種交流パーリーに誘われてるので」
B.W:「(頭の中で)絶対コイツ許さね~。何でいつも上流貴族ぶってんだよ、この鳥貴族野郎が!」


という訳で、同社での最終アルバムでは契約上Modern Jazz Quartetの10吋のA面を採用してやったけど、B面は大嫌いなピアニストだけ挿げ替えて「PRESTIGEレーベルでのM.J.QはMODERN JAZZ QUARTETじゃなくてMILT JACKSON Q.ダゼ!」と宣言したとかしないとか(笑)

と、これを単なる僕の妄想の笑い話と捉えるのは如何かな?是非続き話を聞いてもらいたい。


1955年5月20日録音のこのアルバム、もう少しラベ写拡大してみよう



前掲の1954年のクインテット録音後にB.W.が理想とするM.J.Q.(カルテット)立ち上げの為、元祖M.J.Qメンバーminus1+1、トランぺッターは不要なので彼にはコッソリ呑みに誘ったその席で、

B.W.:「今日もWell Doneだったゼ!みんな、来年このメンツで1枚作ってみようゼ」
一同:「良いッスね、演りましょう!」
B.W.:「俺ホントはM.J.Qのピアノはいけ好かね~JohnじゃなくHORACEくんが良いと思うんだよね」
HORACEくん:「スンマセン、僕ART BLAKEY楽団辞めて自身のバンド結成した直後なんでねぇ..」


JOHN LEWIS、散々な嫌われようだな(笑)

でもまぁ一説によれば、Scott LaFaroが亡くなって憔悴しきったBill Evansが土砂降りの中ボロボロの服着て同じピアニストであるJohn Lewisの家を訪ねた際、玄関からワイングラスを片手にナイトガウン羽織ったJohn Lewisが現れ、「ご愁傷さま、それでは」と扉を閉めたって逸話もあるから(チョイ僕の誇張ありw)、それが真実なら、まぁ(以下自粛w)

・・・しかしM.J.Q.がMILT JACKSON QUARTETで良いならM.J.Fも理論上は成立するよね。



ゴメンナサイ、最後を単なるくだらんネタで〆て(笑)


B面のラストに収録なのにA面、これ如何に?
と、「B面で恋をして」、つかみはOK(笑)

・・50年代を席巻したモダンジャズ、ハードバップ期を経て1960年に入ると所謂新主流派やモード、はたまたSidewinder系など(笑)、煮詰まった4ビートを打破する試みが模索された。

純然たるハードバッパーだったこの人も魔が差して(笑)革新的な試みにトライしてみた。


このアルバムはA面が革新系だったイメージが強くて左程リスニング欲を刺激しない1枚だった。
アルバムタイトル曲のA1および後述するけどA2~A4を見れば凡そのA面の構成、方向性は見当が付くと思う。

こういう新たな試みって一般のウケは芳しくない事がほとんど、人間は本質的に変化を嫌う生き物なので。
CDじゃ打つ策が思い当たらないけど、アナログ時代にはリスクヘッジが存在した。

革新的コンセプトのA面とは打って変わってB面は聴き慣れたスタンダード集('ω')ノ



ダイナミックオーディオ退職後の2001年(もう20年以上も経つのか)、実はダイナで一番お世話になったSOUL MAN五十嵐さんのトコに遊びに行った際「雨邪図くん、これ聴いてみる?この前本人が来て置いてったけど」という事で試聴した僕の感想、「ドーハムっぽい感じですね」。
今思うと過去にドーハムのアルバムのB1聴いた記憶が脳内に刷り込まれていたんだな!
※何故2001年の訪問と断言出来るのか?このCDの発売が2001年で、試聴した帰り道に即刻買い求めた故!
※しかも殿様、3rdアルバムの1曲目でコレ演ってた(;'∀')

ドーハムのマタドールのB面、殿様の愛聴確信('ω')ノ

ブラジルのコンポーザー作のB3はトランペットとピアノのデュオ。
ドーハムの哀愁漂うプレイがマジ秀逸!
そうそう、話は戻ってA2~A4のマクリーン作「Melanie」。
「確か」と思ってレコ棚で確認、スペル違うけど多分同曲では?

※あっ、WALTER DAVIS ここにも(;'∀')

双方聴き比べ、ほらビンゴ!!
マタドールは1963/2録音、マクリーンのBN盤は1963/4録音。2か月違いだけどマタドールのがプロトタイプだったか。
とは言え双方互角のバイタリティー溢れる内容!!特にBN盤でのマクリーン、馬の嘶きの如きフリーキートーンで攻めまくリーン!!

・・UAレーベルのマタドールとは違いBNレーベルのマクリーン盤はA面もB面も同じコンセプトで革新的な内容(まぁ現代の耳で聴けばそれ程革新的でもないのだが)。
リスクヘッジ無しに新主流で完結させた結果、世間一般からソッポ向かれる危険性に何の躊躇も無く革新的なアルバムを発表し続けたAlfred Lionと、やや保守的だったAlan Douglasの覚悟の違いかな。。

P.S.本日この記事投稿直前にふと思い出してレコ棚へ直行。



このアルバムでもマクリーンと共演してて、確かA1でマタドール演ってた記憶が。。
曲名違うけど確かなぁと思いつつリスニングすると、アプローチ違うけどやはり同曲だった('ω')
本作は1962年のライブ録音、前掲のUA盤の1年前。この曲以外は凡そスタンダード曲(B面ラストはドーハム作曲)を鑑みると、このライブで実験的に初演して手ごたえを感じた故に(まま客の拍手あったし)Alan Douglasに打診してスタジオアルバム化したのかもしれない。