収束に向けての一考察 | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日3月17日は、過去BABYMETAL関連で大きなイベントのなかった日DEATH。

■武漢ウイルス関連データ
●感染状況
・感染確認国 163か国・地域 うち100人以上48か国 ほかクルーズ船3隻
・全世界 (3月16日現在)感染確認者167,511人/死者6,606人/致死率3.9%/拡大指数1.091
・うち日本(3月17日7:00現在)感染確認者835人/死者27人/致死率3.2%/拡大指数1.021
・日本のインフルエンザ患者数(2020年第10週)約721.8万人うち入院12,873人
●ランキング
・感染確認者数 日本895人→163か国中15位
・10万人当たり 日本0.66人→48か国中38位 163か7国中77位
・死者数 日本27人→163か国中9位
・回復率 日本835人中164人(19.6%)→48か国中9位 163か国中17位
出典:Wikipedia「新型コロナウイルス感染症の流行」、WHO「Situation Report-56」、厚労省「新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(3月16日12時時点版)」

昨日は、母の四十九日の準備で、ベイエリアから海ほたるを渡って外房まで車で移動した。横浜港にはまだ、ダイヤモンド・プリンセス号が停泊しているのが見えた。
日曜日に「ROR」のサークルピットで幕張メッセの屋根が吹き飛び、嵐が起こるという妄想をアップしたが、昨日の午後は、東京周辺は本当に風速18メートルの「春一番」が吹いた。
もちろん、安倍首相が習近平首席のようにウイルスに「拡大止め!」と指令することはできないが、春の訪れとともに、武漢ウイルス禍が緩やかに収束に向かうことを期待する。
ここ1週間の日本国内での感染確認者の拡大指数は、一進一退ながら、大局的に見ると「加速度」が鈍化してきたようにみえる。もちろん母数が大きくなっているためでもあるが、中国でも2月5日~2月14日ごろ同じような経緯をたどった。
日本:3月10日1.113→3月11日1.091→3月12日1.080→3月13日1.058→3月14日1.084→3月15日1.041→3月16日1.021
中国:2月5日1.113→2月6日1.108→2月7日1.077→2月8日1.080→2月9日1.061→2月10日1.047→2月11日1.041→2月12日1.043→2月13日1.031→2月14日1.022
中国ではその後2月15日分からPCR検査ができない湖北省での肺炎症状の患者を統計に含めたため数値が急激に上昇したが、そこからは1.020~1.010付近の状態が続き、2月18日にもう一度元の集計方法に戻して1.010を切り、3月1日以降は各地から上がってくる感染者数がぴたりと止まった。
これは「収束」を演出したい習近平首席が各地の保健当局に感染者ゼロの「目標」を下達したためである。
正確な疫学データを集計し公表するのは、国民と全世界に対する統治者の責任であるが、中国は明らかにこれを放棄し、「復工」を優先した。
だが、前にも書いたが、この感染症が「本当に」社会生活上許容される範囲に収まっているなら、それでよい、というのがぼくの立場だ。
そもそもぼくは、インフルエンザに比べてこの感染症が取り立てて恐ろしいとは考えていない。
武漢ウイルスの特徴は、潜伏期間が長く、重症化率が低いので、保菌した健康な若年層が動き回り、高齢者や基礎疾患のある人にうつった場合、肺炎を起こして死に至るケースがあるという厄介なものである。だが、この特徴はインフルエンザウイルスと同じなのだ。
日本だけで今季インフルエンザの患者数は712万8000人(厚労省)、アメリカでは患者2600万人死者1万4000人(CDC)に達している。これを「パンデミック」と言わないのに、なぜ武漢ウイルスだけ「この世の終わり」のように騒ぎ立てるのか。
インフルエンザは治療法が確立しているが、武漢肺炎は治療法がないからだという人があるが、じゃあ、インフルエンザでこれだけ死者が出ているのをどう説明するのか。インフルエンザは毎年数千人~1万人の高齢者が亡くなる恐ろしい感染症だ。しかしそれは社会的に許容されている。高齢者が寒い季節に風邪やインフルエンザに罹って亡くなるのは「仕方ないこと」だ。冷静に考えれば、医療崩壊を招かない限り、武漢ウイルスだけを過度に恐れる必要はない。
感染者クラスターに限定してPCR検査を行い、高齢者に迅速な手当てを行って死亡率を低く抑える方針を貫く中で、感染者実数が毎日10人を下回り、退院者が感染者の過半数を越えれば、「収束」と言っていいとぼくは思う。
唯一の障害はマスコミである。いまだに「国内感染者数」にクルーズ船の乗客を含める報道機関があるし、なんとしても日本を「感染拡大中」と印象づけ、アベヤメロに結びつけたい勢力がいる。
そこで「収束」の定義を今のうちから醸成しておく必要がある。お手本は中国だ。
保守勢力は、ここで流行初期に「中共憎し」のあまり非科学的な「生物兵器」説を唱えて、中国政府報道官に「米軍によって持ち込まれた」と逆用された轍を踏んではならない。
「中国のデータは信用できない。本当はもっともっと感染者がいるはずだ」というおそらく正しい主張を声高に唱えると、相手の土俵に乗ってしまうことになる。「だったらアベ政権の日本も同じだ」と逆用されてしまうからだ。
むろん、中国と違って日本のデータは正確だ。
ぼくは毎日深夜・早朝に数値をデータ入力する際、ウィキペディアとWHOの数値を比較し、各都道府県の報道記事から感染者や死者のプロフィールを全部チェックしている。クラスターからの感染経路も追跡されている。その数字はすべて事実にもとづくものだ。その上で、中国の2月初旬とほぼ同じ拡大指数に収まってきているのだ。
だから、中国が「収束した」というなら、「中国と同じような数字になったから日本も収束した」と言えばいいのだ。
ただし、ここ数日、中国政府は、報道官が「米軍によって持ち込まれた生物兵器説」をツイートしただけにとどまらず、「中国に責任をなすりつけるべきではない」「流行を食い止めた中国が世界を救う」などといけしゃあしゃあと言っていることに対しては、キッチリと反駁すべきだろう。
このウイルスが武漢発祥であることは明らかであり、流行初期に情報隠蔽したことをはじめ、全世界に感染者を拡大させた責任は、すべて中国政府が負うべきものだ。
武漢市を物理的に封鎖したことを「独裁政権だからなし得た封じ込め策」と讃える保守言論人もいるが、とんでもない話だ。
まず、武漢市を強制的に封鎖したことによって、中国全土および国際社会に、この風邪に毛の生えたようなウイルスが「1000万人都市を封鎖するくらいだから、とんでもない恐怖のウイルスではないか」との疑心暗鬼を生んでしまった。この最初の印象が「生物兵器」説や陰謀論を生んだ。
封鎖された武漢市内は、「アテナイの疫病」(紀元前429年)状態となり、膨大な感染者と死者を生んだ。そもそも武漢市は前年度からごみ焼却場の問題を抱えており、劣悪な公衆衛生環境だった。そこへ政府がひた隠す未知のウイルスが流行しているというので、市民が限られた医療機関に殺到し、医療崩壊を招いてしまった。最初にこのウイルスの存在を明らかにして処罰された医師が亡くなったことも含めて、この地獄のようなイメージが武漢ウイルスの「恐怖」をさらに増大させた。
最悪だったのは、事前に共産党幹部関係者だけに封鎖が伝えられ、数十万人~数百万人単位の「脱出者」が中国全土に拡散してしまったことだ。もし武漢市を封鎖せず、「新しいウイルスが発生しているが、それは新種の風邪みたいなもので、高齢者以外の8割は数日で治る」と正しくアナウンスすれば、「アテナイの疫病」状態も起こらず、ほとんどの人たちは市内にとどまったはずで、武漢ウイルスが急速に中国全土へ拡散し、そこから海外へ拡散することはなかった。
だから、武漢ウイルス禍の主要因は、まさしく1月23日の武漢市封鎖なのだ。それを独裁政権の強権と褒めたたえるなど、倒錯以外の何物でもない。
中国政府は正しく批判されるべきである。
今、各国は自国の感染者と死者をこれ以上増やさないように必死だから、公式に中国への非難は行っていない。だが、中国はウイルス禍を早期収束させたら逃げ切れると思ったら大間違いだ。
ウイルスの発生はランダムだから中国政府への損害賠償は留保するとしても、全世界でのウイルス収束後、国連はただちに、利害関係者である中国人を排除し、国連軍に守られた国際研究機関が現地で査察を行い、ウイルスの発生・拡大の原因究明を行い、中国政府に改善命令を出すべきだろう。
その上で、今後、未知のウイルスが発生した国は速やかに情報を公開し、直ちに国際機関の立ち入り指導を受け入れることを義務化する国際条約を新たに締結すべきだ。
これは体制の如何に関わらず、グローバル化した世界における各国共通の義務である。
もし習近平首席がこれに協力することを拒否し、あくまで自国の責任はないと言い張るなら、その時こそ、世界各国は中国との通交を禁じ、国際社会から締め出すべきだろう。