クラスターのリアル | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日3月11日は、2011年、東日本大震災が発生し、2013年、SU-、YUI、MOAがTVK「Saku Saku」に出演(3月15日まで)した日DEATH。

 

■武漢ウイルス感染状況データ
出典:Wikipedia「新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年-)」(3月11日7:00閲覧)
●感染確認者数/死者数/致死率(死者数÷感染確認者数)
・中国以外(3月9日現在)感染確認者28,104人/死者470人/致死率1.7%
・うち日本(3月10日現在)感染確認者581人/死者12人/致死率2.1%
●拡大指数(当日感染確認者数÷前日感染確認者数)
・中国以外 3月6日1.188 →3月7日1.162 →3月8日1.214 →3月9日1.131
・うち日本 3月6日1.156→3月7日1.106 →3月8日1.074 →3月9日1.057→3月10日1.113
●10万人当たり国内感染確認者数ワースト10(感染確認者数÷人口×10万、感染者100人以上)
1位イタリア15.17、2位韓国14.22、3位イラン8.69、4位中国5.79、5位スイス4.41、6位ノルウェー3.30、7位シンガポール2.84、8位スペイン2.65、9位フランス2.18、10位ベルギー2.10
日本0.46人→19か国中17位
●死者数ワースト10
1位中国3,136人、2位イタリア463人、3位イラン273人、4位韓国54人、5位スペイン30人、5位フランス30人、7位アメリカ27人、8位日本12人、9位イラク6人、10位イギリス5人
●快復率ベスト10(快復者数÷感染者数、感染者100人以上)
1位中国80,754人中59,905人快復(74.2%)、2位シンガポール160人中90人快復(56.3%)、3位香港115人中58人快復(50.4%)、4位イラン7,161人中2,394人快復(33.4%)、5位マレーシア117人中24人快復(20.5%)、6位日本530人中101人快復(19.1%)、7位イタリア9,172人中724人快復(7.9%)、8位イギリス321人中18人快復(5.6%)、9位韓国7,513人中247人快復(3.3%)、10位スペイン1,231人中32人快復(2.6%)

ここ数日、コメント欄で「データの信ぴょう性」や「ブログ主の政治的立場」をめぐって議論が起こっています。貴重な時間を割いて論争に参戦していただいたみなさまには、心より感謝申し上げます。
元データにしているWikipediaの数値は刻々と更新されており、後から変更されることもあります。そのため、それに基づくぼくの計算値も変わることがあることは以前にも注記しました。
Wikipediaだけでなく、海外の研究機関でも、感染者数と死者数のタイムラグや、中国と全世界の数値の日付がズレているケースがあり、度々修正がなされているため、メディアやタイミングによっては数値が一致しないことがあるのは、何人かがご指摘された通りです。
考慮した結果、このブログでは、やはり従来通り、最もデータを検証しやすいWikipediaの「新型コロナウイルスの国・地域別感染者数」の欄および国名からリンクしている各国の数値を元にしつつ、いくつかの表示方法を変更することとします。
・「感染確認者数/死者数/致死率」については、「中国以外」は「全世界」と「中国本土」の値が確定した前々日のデータを、日本については前日のデータを表示することとします。
・拡大のスピードを示すぼく独自の指標「拡大指数」は、計算式が明示されているので問題がないと判断し、そのまま継続します。
・「人口比感染率」は、疫学データの慣習に則り、感染者100人以上の国についてのみ、10万人当たりの人数をワーストランキングで表示します。
・「致死率」については、計算式の問題はないとの示唆を受けましたが、感染者100人以上でなければ有意でないとのご意見もあり、それをワーストランキングにするとデータの「意味」を誤解される恐れがあるので、死者数をストレートに表示することとします。
・新たに、Wikipediaに出ている「快復者数」で「感染者数」を除した「回復率」ベスト10を表示します。これも感染者100人以上の国を対象とします。
ぼくの計算値はあくまでも「一考察」であり、学術的な精度を持ちません。ただ、検証可能なようにデータ元や計算式を明示しており、デマとの誹りは当たりません。
また、BABYMETALのファンブログではありますが、説明欄に記載している通り、ここはBABYMETAL現象の背景となる社会的事象についても、ぼくの個人的見解を書き込む場として設定しております。
本文の文体が断定口調なのは、ドSな性格に由来します。ごめんなさい。
もとよりブログですから、ぼくの関心が何であれ、それについて発言する自由はあるはずです。もちろん、反対意見を書き込む自由もあると思っているので、滅茶苦茶なコメントでも、よほどの事態にならない限り、同コメントの重複以外は削除しません。その意見が妥当かどうかは、読者の方が判断すればいい。どんどんやってくれというのが基本姿勢です。何卒、ご理解をお願いします。


中京テレビのWEBサイトで公開されている罹患者リストは、それまでの感染者との関係が付記されており、感染者クラスターがどのように発生したかがうかがえる。ここから、愛知県の「積極的疫学調査」チームが、一人の感染者が出ると、周囲の人たちを素早く健康観察対象に指定して、ウイルスを追い込んでいることもよくわかる。
https://www.ctv.co.jp/covid-19/#aichi_kansen
これをもとに、愛知県でどのように感染が広がっていったかをまとめてみた。
なお、感染経路は関係性による推定に過ぎず、罹患者個人には何の責任もないことを強調しておく。

●1例目(1/26)武漢市からの40代中国人男性…二次感染者数不明
●2例目(1/28)武漢市からの40代中国人男性…二次感染者数不明
●3例目(2/14)ハワイから帰国の名古屋市60代男性…二次感染者数2人
→2/15に妻の60代女性が4例目となった。
→2/17に自宅で接触した知人の60代男性が6例目となった。
●4例目(2/15)3例目男性の妻である60代女性…二次感染者数11人
→2/16に4例目女性の知人60代男性が5例目となった。
→2/19に4例目女性の健康観察対象50代女性が8例目となった。
→2/20に4例目女性の健康観察対象80代男性が9例目となった。
→2/21に4例目女性の健康観察対象70代男性が10例目となった。
→2/22に4例目女性の健康観察対象40代女性が13例目となった。
→2/22に4例目女性の健康観察対象60代女性が12例目となった。
→2/23に4例目女性の健康観察対象70代男性が17例目となった。
→2/23に4例目女性の健康観察対象70代女性が16例目となった。
→2/25に4例目女性の健康観察対象70代女性が19例目となった。
→2/25に4例目女性の健康観察対象70代女性が18例目となった。
→3/8に4例目女性の健康観察対象40代女性が51例目となった。
●5例目(2/16)4例目女性の知人で尾張地方在住の60代男性…二次感染者1人
→2/18に5例目男性の自宅で2/14に接触した60代男性が7例目となった。
●8例目(2/19)4例目女性の健康観察対象50代女性…二次感染者8人
→2/21に8例目女性の健康観察対象20代女性が11例目となった。
→2/22に8例目女性の健康観察対象60代男性が14例目となった。
→2/22に8例目女性の健康観察対象で高速料金所勤務60代男性が15例目となった。
→2/25に8例目女性の健康観察対象40代女性が20例目となった。
→2/26に8例目女性の健康観察対象70代男性が23例目となった。
→2/26に8例目女性の健康観察対象60代男性が22例目となった。
→2/26に8例目女性の健康観察対象50代男性が21例目となった。
→3/5に8例目女性と接触の可能性のある名古屋市在住の60代男性が52例目となった。
●9例目(2/20)4例目女性の健康観察対象80代男性…二次感染者1人
→2/26に9例目男性の濃厚接触者70代女性が25例目となった。
●14例目(2/22)8例目女性の健康観察対象60代男性…二次感染者1人
→2/27に14例目男性の健康観察対象60代男性が27例目となった。
●15例目(2/22)8例目女性の健康観察対象で高速料金所勤務60代男性…二次感染者2人
→2/26に15例目男性の健康観察対象70代男性が24例目となった。
→2/27に15例目男性の健康観察対象男性が26例目となった。
●18例目(2/25)4例目女性の健康観察対象70代女性…二次感染者1人
→3/6に18例目女性の濃厚接触者70代男性が58例目となった。
●19例目(2/25)4例目女性の健康観察対象70代女性…二次感染者1人
→3/3に19例目女性の濃厚接触者である蒲郡市在住の70代女性が33例目となった。
●22例目(2/26)8例目女性の健康観察対象60代男性…二次感染者1人
→3/4に22例目女性(原文のまま)の濃厚接触者である60代女性が44例目となった。
●26例目(2/27)15例目男性の健康観察対象男性…二次感染者1人
→2/28に26例目女性の濃厚接触者60代男性が28例目となった。
●29例目(2/29)名古屋市在住の70代女性(感染経路不明)…二次感染者4人
→3/1に29例目女性の濃厚接触者80代女性が30例目となった。
→3/1に29例目女性の濃厚接触者50代女性が31例目となった。
→3/4に29例目女性、31例目女性の健康観察対象である50代男性が45例目となった。
→3/5に29例目女性の健康観察対象である60代女性が53例目となった。
●30例目(3/1)29例目女性の濃厚接触者80代女性…二次感染者5人
→3/3に30例目女性の健康観察者80代女性が37例目となった。
→3/3に30例目女性の健康観察者80代女性が38例目となった。
→3/3に30例目女性の健康観察者80代女性が39例目となった。
→3/4に30例目女性の健康観察者70代女性が46例目となった。
→3/4に30例目女性の健康観察者80代男性が47例目となった。
●32例目(3/2)名古屋市在住の60代女性(感染経路不明)
●33例目(3/3)19例目女性の濃厚接触者である蒲郡市在住の70代女性…二次感染者3人
→3/3に33例目女性の家族である80代男性が34例目となった。
→3/4に33例目女性、34例目男性の家族である50代男性が42例目となった。
→3/4に33例目女性、34例目男性の家族である30代男性が43例目となった。
●34例目(3/3)33例目女性の家族である80代男性…二次感染者1人
→3/7に34例目男性による聖体の施術(原文のまま)を受けた60代女性が63例目となった。
●35例目(3/3)尾張地方在住の20代女性(感染経路調査中)
●36例目(3/3)半田市の高齢者施設送迎ドライバー70代男性(感染経路不明)
●38例目(3/3)30例目女性の健康観察者80代女性…二次感染者14人
→3/4に38例目女性の健康観察対象80代男性が48例目となった。
→3/4に38例目女性の健康観察対象80代男性が49例目となった。
→3/5に38例目女性の健康観察対象40代女性が54例目となった。
→3/5に38例目女性の健康観察対象80代女性が55例目となった。
→3/5に38例目女性の健康観察対象80代男性が56例目となった。
→3/6に38例目女性の健康観察対象70代男性が60例目となった。
→3/6に38例目女性の健康観察対象90代女性が61例目となった。
→3/6に38例目女性の健康観察対象70代女性が62例目となった。
→3/7に38例目女性の健康観察対象60代男性が65例目となった。
→3/7に38例目女性の健康観察対象80代男性が66例目となった。
→3/8に38例目女性の健康観察対象70代男性が73例目となった。
→3/8に38例目女性の健康観察対象60代女性が74例目となった。
→3/8に38例目女性の健康観察対象80代女性が75例目となった。
→3/9に38例目女性と接触した70代男性が82例目となった。
●39例目(3/3)30例目女性の健康観察者80代女性…二次感染者1人
→3/9に39例目女性と接触していた40代女性が86例目となった。
●41例目(3/3)名古屋市在住の60代男性(感染経路不明)
●40例目(3/3)名古屋市在住の60代女性(感染経路不明)
●46例目(3/4)30例目女性の健康観察者70代女性…二次感染者1人
→3/6に46例目女性の濃厚接触者である70代男性が59例目となった。
●47例目(3/4)30例目女性の健康観察者80代男性…二次感染者1人
→3/7に47例目の健康観察対象である80代男性が67例目となった。
●48例目(3/4)38例目女性の健康観察対象80代男性…二次感染者2人
→3/8に48例目男性の健康観察対象50代女性が77例目となった。
→3/9に48例目男性と接触した可能性のある80代女性が83例目となった。
●50例目(3/5)2/28にフランスから帰国した尾張地方在住の50代男性
●56例目(3/5)38例目女性の健康観察対象80代男性…二次感染者1人
→3/9に56例目男性と接触していた90代女性が85例目となった。
●57例目(3/5)名古屋市在住の50代女性(感染経路不明)
●61例目(3/6)38例目女性の健康観察対象90代女性…二次感染者1人
→3/8に61例目女性の濃厚接触者60代女性が71例目となった。
●64例目 尾張地方在住の50代男性(感染経路不明)…二次感染者1人
→3/9に64例目男性と職場で接触した40代男性が81例目となった。なお、この40代男性は大分県で感染確認された30代女性の勤務先店舗を2/20に利用していた。
●67例目(3/7)47例目の健康観察対象80代男性…二次感染者2人
→3/7に67例目男性の家族である60代女性が68例目となった。
→3/8に67例目男性と68例目女性の濃厚接触者50代女性が72例目となった。
●69例目(3/7)名古屋市在住の70代男性(感染経路不明)…二次感染者1人
→3/8に69例目男性の健康観察対象90代男性が79例目となった。
●70例目(3/8)名古屋市緑区のデイサービスを利用した80代男性(死後感染確認)
●75例目(3/8)38例目女性の健康観察対象80代女性…二次感染者1人
→3/8に75例目女性の濃厚接触者60代男性が76例目となった。
●77例目(3/8)48例目男性の健康観察対象50代女性…二次感染者1人
→3/8に77例目女性の濃厚接触者50代男性が78例目となった。
●79例目(3/8)69例目男性の健康観察対象90代男性…二次感染者1人
→3/9に79例目男性と接触していた70代女性が84例目となった。
●80例目(3/8)大阪のライブハウスへ行った名古屋市在住の40代女性

政府・厚労省の専門家会議が発表しているように、感染者の8割は感染を広げていないが、特定の感染者から10名以上の二次感染が広がることがあるというこのウイルスの特性がよくわかる。
愛知県では、日本人初の3例目となった夫とともにハワイから帰国した60代女性が2/15に4例目となり、ここから11人が感染。4例目女性の「孫感染」を起こしたのは、5例目(感染1人)、8例目(感染8人)、9例目(感染1人)、18例目(感染1人)、19例目(感染1人)である。この中で2/19に感染が確認された8例目の50代女性からは8人に感染しているが、4例目から数えれば「ひ孫感染」に当たる8例目からの感染は、14例目(感染1人)、15例目(感染2人)、22例目(感染1人)であり、ここまでで27人が感染したことがわかる。
これとは別に、2/29に経路不明として感染が確認された名古屋市在住の70代女性が29例目となり、そこから4人が感染。29例目女性と濃厚接触した80代女性が3/1に30例目となり、そこから5人が感染。その中で、30例目女性の健康観察対象者だった80代女性が38例目となり、そこから14人が感染した。
29例目からの「孫感染」は確認されていないが、30例目からの「ひ孫感染」は39例目(感染1人)、46例目(感染1人)、47例目(感染1人)、38例目からの「ひ孫感染」は48例目(感染2人)、56例目(感染1人)、61例目(感染1人)、75例目(感染1人)が確認できる。これで29例目から子-孫-ひ孫の三代にわたって感染したのは31人となった。
罹患者の責任では全くないが、ある特定の宿主から通常の10倍の拡散力を示すウイルスが出現する。愛知県ではなぜか3人以上の二次感染が起こった宿主はすべて女性である。とりわけ4例目と29例目の2つの「ウイルスのイブ」からの「ひ孫感染」までで、愛知県内の感染確認者80例のうち58例を占める。
ただし、このウイルスは「孫感染」「ひ孫感染」では、さほど感染が広がっていない。強烈な拡散力は、どうやら遺伝しないらしいのだ。
日本は独裁国家ではないので、首相や知事がウイルスに命令しても感染拡大を止めることはできない。
だが、一人の感染者が出た時、その周囲にいる人々を素早く健康観察対象に指定し、PCR検査を行って陽性者を見つけ出し、隔離してそれ以上ウイルスが広がらないようにした上で、高齢者や基礎疾患を持つ方に対する早期治療を行う「積極的疫学調査」が奏功している。

日本政府・厚労省が進める「積極的疫学調査」は、限られた医療リソースの中でも、拡散に好適な宿主を見出して広がろうとする武漢ウイルスの生存戦略に、真正面から立ち向かう優れた戦略だ。
だが、それがいかに困難な仕事であるかは、この80例を整理していてよくわかった。
そんな中、爆発的に感染が広がってしまって気の毒な中国や韓国からの入国制限を「撤回せよ」というのは、新たな「ウイルスのイブ」を国内に引き入れる危険性があるので絶対にダメだ。
また、感染者と接触したわけでもないのに、何となく不安になって医療機関に「検査してくれ」と押しかけることが、クラスターを必死で追跡している各都道府県の専門対策チームにとってどれだか迷惑か。
偽陽性・偽陰性の問題を考慮せず、「国民全員を検査しろ」と煽るマスコミや野党は、現場で必死に戦っている「積極的疫学調査」の意義を損ない、医療崩壊をもたらすだけである。
幸い、日本国民はパニックを起こしてはおらず、感染の広がりや致死率は他国に比べて、よく抑えられている。
その事実を、なぜ素直に評価できないのだろう。不思議でならない。