祝!『METAL GALAXY』リリース!インプレッション(2) | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日10月11日は、2019年、3rdアルバム『METAL GALAXY』が全世界同時リリースされ、カリフォルニア州ロサンゼルス公演@The Forumが行われる日DEATH。ただし、時差が16時間あるので、開演は日本時間10月12日11:30~、日本では13:00~全国の映画館でLive Viewingが行われます。


 

ところが、非常に強い台風19号の本州直撃によって、以下の上映館でのLive Viewingは中止、グッズ販売も中止となりました。

<11日19:00現在>
宮城県(TOHOシネマズ仙台)

東京都(109シネマズ二子玉川、TOHOシネマズ各館、グランドシネマサンシャイン、ユナイテッドシネマ豊洲、MOVIX亀有)

神奈川県(横浜ブルク、TOHOシネマズ各館)

千葉県(シネプレックス幕張、TOHOシネマズららぽーと、MOVIX柏の葉)

埼玉県(MOVIXさいたま、ユナイテッドシネマわかば)

茨城県(MOVIXつくば)

栃木県(TOHOシネマズ宇都宮)

群馬県(MOVIX伊勢崎)

静岡県(MOVIX清水)

愛知県(TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、イオンシネマ名古屋茶屋、安城コロナシネマワールド)

岐阜県(TOHOシネマズ岐阜)

詳細はライブビューイング・ジャパンへ。
https://liveviewing.jp/contents/babymetal_theforum/

インプレッションの続き。
<Disk 2>
1.    In The Name Of
広島Legend-S-、2018年Darksideのオープニングとなったインスト曲。
もはや懐かしい感じがするが、これも『METAL GALAXY』の中に置かれると、BABYMETALが辿ってきたメタル遍歴の1シーンという感じがする。
2.    Distortion(Feat. Alissa White-Gluz)
「Give Up! Give Up!」「Stop the Power」「Distortion!」の部分がアーチ・エネミーのアリッサのグロウルになっている。2018年、Djentのリフと「♪ウォーウォーウォー…」のコーラスは、苦境を切り裂くエネルギーだった。
3.    PA PA YA!!(Feat. F.HERO)
もうお馴染みになったが、あたらめて聴くと、シングルカットされるだけあって、ひときわキャッチーだし、メタルに日本風のお祭りとアジアの熱気をミックスしたご機嫌チューンだと思う。
4.    B×M×C
全編3連符で、SU-はロボット風に歌うのだが、ラップにもなっている。「ブラックナイト」+エレクトロニカ。「てきなメタルサイファー」って何だよ。よくぞこんな曲を作れるものだと思う。
5.    Kagerou
スタジオバージョンの「Kagerou」は、ギターのリフがうねり、MOAのScreamが爽やかさを感じさせる。間奏部のダブルストップや曲後半バックに入るSEも際立って、カッコいい曲に仕上がっている。
6.    Starlight
このイントロを聴くとどうしても泣いてしまう。苦しかった2018年、それでも前進を続けようとする決意が、「♪Higher in star、Higher in the light」というSU-の歌と、Djentのギターリフ&ソロに込められている。最後のコーラスは幼かった三人が花咲く高原で歌っているように思えてならない。
7.    Shine
SF映画のように、宇宙を旅するBABYMETALの映像が浮かぶ。
そこからアコギのコードが響いてくる。ポートメッセなごやLegend-M-では、MOAが黒いアコギを弾き、しなやかに踊った。
このコード進行は2018年のライブ終演後の「紙芝居」のシンフォニーと同じ。
「♪…過去 現在 未来 続く道 まだ終わりなき旅の途中でも 巡り合えた奇跡信じて 僕らは行く君のもとへ」という歌詞、間奏部に鳴り響く速弾きギターのエモーショナルなフレーズが胸を撃つ。
8.    Arkadia
引き続き、宇宙船BABYMETAL号が飛翔するSE~神秘的なコーラスがクライマックスに達すると、2ビートと激しいリフが始まり、駆け上がるフレーズからツインギターのハーモニーに乗って正統派パワーメタルが最後に来るとやっぱり安心するね。
「♪Glorious you just be ambitious! 誇り高く旗を掲げて」
「♪あの光の彼方へ 遥か遠く 目指すは夢のアルカディア~」
というサビ、曲終盤の「♪どれほどの闇が覆いつくそうとも信じたこの道を進もう!」というマーチ風のパートに大感動が押し寄せる。

Disk 2は、横アリで披露された「Arkadia」とポートメッセなごやで披露された「Shine」を除けば、「B×M×C」だけがまったくの新曲。
KOBAMETALの『ヘドバンVol.24』のインタビューによれば、Disk1がLight Side、Disk 2がDark Sideという位置づけだそうだが、確かにこの曲はテクノデスメタルといった雰囲気が漂う。
だが「Starlight」から「Shine」「Arkadia」と続くラスト3曲は、成長し続け、前進し続けるBABYMETAL、SU-とMOAの姿が眼前に浮かんできて、感動に包まれる。
2枚組16曲のコンセプトアルバムという、ある意味時代に逆行するプロダクト。
2016年にメタリカが『Hard wired…to Self-Distruct』でやっているが、豪華版な商品展開でフィジカル媒体の付加価値を高くするというやり口は、メタリカ以上だ。THE ONE盤だけでなく、SUN盤とMOON盤は3センチ厚のLPサイズであり、CDサイズの初回限定生産盤でもハードカバー付きである。ダウンロードカードも付属しており、全曲スマホなどのガジェットに取り込める。
まだ聴き始めたばかりなので、全体の構造が理解できたわけではない。何度も聴いた後ハッと気づく仕掛けも含まれていそうだ。
The Forumのライブで、披露されそうな一番手はロシア「Oh! MAJINAI」、次は意外にヘヴィな「B×M×C」かな。
MAX風の「DA DA DANCE」や90年代風サンバの「Night Night Burn!」、マスロック要素があるとはいえ、あまりにアーバンポップな「Brand New Day」や「↑↓←→BBAB」を、海外メタルヘッズはどう思うのだろうか。
「THE ONE」「Road of Resistance」に代わって「Shine」「Arkadia」がフィニッシュ曲になるのか。
その答えは明日出る。