新たな戦士たち(2) | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日1213日は、2015年、The Final Chapter of Trilogy@横浜アリーナ2日目が行われ、2016年4月1日Fox Dayに、2ndアルバムの発売と、World Tour 2016の終了後、東京ドームで公演を行うことが発表された日DEATH

 

次にダンサー。

5月。YUIMETALの欠場期間、新しいダンスの女神、MINAMI神、MINAKO神のお二人がUSEUツアーに加わってくれた。MINAMI神の本業はアクション女優、MINAKO神はイレブンプレイのメンバーで、二人ともSU-より一回り年上だった。

USツアーの前日、突如として新曲「Distortion」が配信され、2018年の幕開けにファンの期待があふれた。

しかし、翌日。カンサスシティ公演でステージに登場したのは、SU-MOAに見慣れない大柄な二人のダンサーだった。コスチュームは真っ黒で、ヘッドギアを被り、Kawaiiメタルとはかけ離れていた。それよりなにより、広島以来のYUI不在の継続に、世界中のメイトが衝撃を受けた。

出演するMINAMI神、MINAKO神の二人は、YUI不在のフォーメーションを練習してきたのだから、当然それを知っていた。さらに、YUIの「代わりに出る」ということがどういうことかも、よくわかっていたに違いない。

BABYMETALは、「ギミチョコ!!9669万回、「メギツネ」5427万回、「KARATE4654万回、「ド・キ・ド・キモーニング」2292万回、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」2243万回(ソニスフィアライブ版839万回)、「ROR1916万回、「いいね!」1544万回、「THE ONE1094万回と、公式MV8曲だけで合計3億回近いYouTube視聴件数を持つ世界的なアーティストである。

下手をすればこれまでSU-YUIMOAの三人で築いてきたBABYMETALの名前に傷をつけてしまう。その矢面に立たされるのは、相当なプレッシャーだったはずである。

それでも、二人はBABYMETALのステージに出る運命を引き受けてくれた。

そのことにまず感謝したい。

SU-MOAも緊張していた。

バックステージの動画で、SU-が怯えるMOAの腰をそっと押すシーンがあった。

チームベビメタは、広島のオープニングに使われた「In the Name of」、前日に配信された「Distortion」の他に、「Elevator Girl」とSU-のソロ曲「TATOO」の4曲を投入して、新しいセトリを練って来ていた。

MINAMI神、MINAKO神の二人は、押しつぶされそうなプレッシャーの中、若いSU-MOAを支え、素晴らしいダンスを披露してくれた。

新しい曲はまだいい。最初から4人のフォーメーションで振り付けられるのだから。問題は既存曲だ。

GJ!」は、YUIMOAMOA+二人の三角形に、「紅月-アカツキ-」、「メギツネ」、「ギミチョコ!!」、「KARATE」、「Road of Resistance」、「The One」の6曲は、これまで三人のバランス=三角形で作られていた振り付けを、四人による十字あるいは四角形に変えなければならなかった。

だが、経験を積んだMINAMI神、MINAKO神の二人は、ダンサーとして、プロフェッショナルな仕事を成し遂げた。

特に「紅月-アカツキ-」での二人の殺陣は、力強さとスピード感、そして気迫によってアメリカ人の観客を沸かせた。それは「イジメ、ダメ、ゼッタイ」でのYUIMOAの全力疾走&偽闘に匹敵するライブの目玉となった。

KARATE」のイントロの両手の角度や、「ROR」で四人がかつぐ日蝕旗の角度は、見事に平行だった。

年上で経験豊富な二人が、SU-MOAに与えた影響も大きかった。SU-は細身なので目立たないが、小柄なMOAの身体は、はっきりと一回り大きくビルドアップされていた。

ファンカムや写真で見るたたずまいだけで、YUIの欠場が決まってから、どれほど練習を重ねてきたかがわかった。

もし、MINAMI神とMINAKO神が加わらず、広島と同じくSU-MOAだけでUSツアーを迎えたらどうなっていたか。それを考えると恐ろしい。

新しいダンスの女神二人、それも経験豊富なお姉さんメンバーが加わったことによって、BABYMETALYUI不在を乗りこえ、Darksideと銘打った、新しい表現を手に入れた。

公式に配信されたRock on the Rangeの映像は世界中に広まった。海外ファンはBABYMETALの「成長」、新たなステージとして歓迎した。

6月、二人は同じ体制のまま、ヨーロッパツアーに参加した。ヨーロッパでも新曲が投入されたDarksideBABYMETALは、新たなファン層を開拓することに成功した。

最終日のダウンロードUKでは、土曜日のセカンドステージの観客動員記録を更新し、主催者さえも驚かせた。

メタルバンドの表現にドラマチックな衣装やダンサー、演出を加えるのは、ダウンロード出演者にも前例がないわけではない。例えばマリア・ブリンクを擁するIn this Momentがそうだった。方向性はまるで違うが、ロカビリーメタルのVOLBEATの人気があるのは、徹底したデザイン性とコスチューム、男臭いカッコよさの演出に凝っているからだ。

また、日曜日のセカンドステージに出たMeshuggahのように、超絶技巧のDjentなテクニカルメタルなのに、コスチューム、舞台装置に精緻なデザイン性を凝らし、世界観を訴求するバンドもある。

BABYMETALは、コスチューム、ダンス、舞台のデザイン、演出、演奏力、歌唱力、そしてフロントマンであるSU-MOAの美しさや個性が飛びぬけていた。Kawaii代表のYUIMETALが抜けたことは大きな痛手だが、これだけすべてが高いクオリティで展開されるバンドは、他になかった。

そういうBABYMETALの位置づけや商品価値を欧米のメタル市場で再訴求できたのは、MINAMI神、MINAKO神の新しいダンサーがSU-MOAを引っ張り、神バンドが従前どおりの高い演奏力で支え、チーム全体として新たな表現の高みへ到達できたからである。

そう考えると、MINAMIMINAKOの両ダンスの女神が参加してくれたことは、YUIの体調不良による欠場という不可抗力の危機を乗り越えるのに、最良の選択だったと思う。

こういうメンバー、ダンサー、神バンド、スタッフの血の出るような努力と、ステージ上の素晴らしいパフォーマンスをちゃんと見ないで、ああだこうだ言っている奴は、ホントにどうかしてると思う。バンドも音楽も、みんな人が創っているんだ。

YUIMETAL脱退が告知された後のJapanツアーの幕張、SSA、神戸では、MINAKO神、MINAMI神に加えて、若い三人の新しいダンサーが加わり、Chosen 7が形成された。

12月のシンガポール、オーストラリアGood Thingsフェスでは、その中でSAYAひとりが抜擢された。

だが、今年全体を通じて、MINAMI神、MINAKO神の二人が、崩れそうなBABYMETALを全力で支えてくれたことは、メイトとして、どれほど感謝しても足りない。

本当にありがとうございました。m(__)m

来年のBABYMETALがどうなるかは、Only FOX GOD Knowsだが、Chosen 7という「新体制」は、三人、四人、五人、七人と、状況や楽曲によってさまざまなバリエーションを取り得るところに最大の魅力があるので、まだまだお二人には活躍していただきたいと思う。

あの「紅月-アカツキ-」はお二人にしかできないのだから。

(つづく)