洗礼の儀(2) | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日10月5日は、2016年、東京ドーム公演2日間のLVを全国5か所のZeppにて開催した日DEATH。

 

オフィシャルHPによると、「洗礼の儀」は「今年最初で最後の国内最大規模THE ONE限定イベント」であるという。

そして、「新たな同志を選ばれし者THE ONEに導き、共にMETAL RESISTANCEを起こそうではないか 諸君、首の準備はできているか? 続報を待て」と結ばれている。

これはどういう意味か。前回に引き続き、妄想を全開にして考察してみる。

広島グリーンアリーナの収容人数は最大10,000人。

巨大キツネ祭りのモッシュッシュPITのように、THE ONE登録者しかチケットを買えないとしたら、確かにこれまでのTHE ONE 限定ライブ-APOCRYPHA-に比べて「国内最大規模」になるだろう。

2014年のAPOCRYPHA-Ⅰ、Ⅱ、Y、MはいずれもTSUTAYA O-EASTで1,300人、APOCRYPHA-Sは豊洲PITで3,100人だった。2015年春の黒ミサⅠ、赤ミサⅠ、夏の黒ミサⅡ、赤ミサⅡもTSUTAYA O-EASTで1,300人。2016年春のAPOCRYPHA Only Fox God Knowsは新木場Studio Coastで2,400人、夏の白ミサは、なんばHatchが1,400人、Zepp Tokyoが2,700人、Zepp Nagoyaが1,800人だった。

あくまでTHE ONE限定にこだわって、SU-の成人と「神」への生まれ変わり=「洗礼の儀」を祝おうという運営の意図はよくわかる。ありがたい。

だが、巨大キツネ祭り@SSAのPITだけだって来場者の半分以上、つまり15,000人×2を超えていた。つまりTHE ONE登録者は当然グリーンアリーナの収容人数を超えているから、チケットは抽選となり、せっかくの大切なイベントを、BABYMETALに打ち込んできた古参のメイトさんが落選して見られないという悲劇が起こる。

高望みかもしれないが、できれば広島の地から、ライブの模様を少なくとも東京、大阪、福岡、札幌といった各地のZepp、さらにはイギリス、アメリカ、シンガポールなどTHE ONEの登録者が多い国に会場を設置してLive Viewingできるようにしてほしい。

欲を言うなら「洗礼の儀」だけでも、APMAsみたいに全世界に配信されるといいなあ。費用がかさむかもしれないが、BABYMETALがオリジナル楽曲を中心とした正真正銘のメタルバンドに進化すること、THE ONEに入れば、こういう重要な儀式にアテンドできるメリットがあること、そしてサードアルバムをリリースすることを全世界へ向けてPRするなら、予算をかけてもメリットがある。

それこそ、「最大規模のTHE ONE限定」にふさわしいではないか。

 

さて、そこで初披露され、サードアルバムに入るであろうSU-のオリジナル楽曲とは、どんなものか。

ぼくは、昨年2月にこのブログを始めたときに、12章50節にわたってBABYMETALの結成から、その成り立ち、将来像を書いた。その最終章に、BABYMETALの弱点は、社会性が希薄でアイドルソングっぽい歌詞であり、読書家であるSU-が、いつかオリジナルソングを作るときを妄想した。

https://ameblo.jp/jaytc/entry-12137730463.html

また、今年3月、広島出身の歌手は、歌謡曲というジャンルであってもなぜか“ロック率”が高いこと、それは広島に鎮座するキツネ様の思し召しによって、Led Zeppelinが1971年9月27日に広島県立体育館で「愛と平和」チャリティコンサートを行ったことに由来するのではないかということも考察した。

https://ameblo.jp/jaytc/entry-12261246279.html

もちろん、12月のTHE ONE限定ライブが広島グリーンアリーナで行われることが確定したわけではない。

また、SU-がVocal & Danceだけでなく楽曲のクリエーター=「神」になって、オリジナル曲を発表するということも、ぼくの願望に過ぎず、決まったわけではない。ましてその曲が広島をテーマにすることなど、まったくの妄想である。

しかし、巨大キツネ祭り@SSA2日目の9月27日に日本地図の広島付近が赤く光ったこと、さらにいえば、ぼくが巨大キツネ祭りの直前に、なぜか「ネトウヨ」とみられても仕方のないような論説を、場所もわきまえず書きたい衝動に駆られてしまったことも含めて、すべてがつながっているような気がするのである。

今、世界は核戦争の危機にある。

それは大げさでも冗談でもなく、ロケットマンを敵ボスキャラとするB級SFアニメみたいな現実世界に、ぼくらは立っているのである。

マスメディアは総選挙一色だから、北朝鮮の脅威はほとんど報道されなくなっている。

しかし、わが国と日本海を隔てた隣国の独裁者が核実験を繰り返し、ミサイルを撃ちまくるという8月末からの危機的状況は、一向に改善されたわけではない。

米国が北朝鮮と水面下で交渉を始めたという報道もあるが、追跡検証されていない。万が一、米国が戦争回避のために、金正恩政権の延命と核兵器保有を容認するようなことになったら、日本は今後数十年にわたって、独裁者の恫喝と気まぐれに怯え続けなければならないのだ。

アニメの悪役には、アニメで対抗するしかない。だからぼくは、現行憲法の解釈でもできるように、日本の科学技術を結集して、地上配備型イージス、超電磁砲(レールガン)、宇宙空間からのレーザー兵器、あるいは宇宙空間で活動できるロボット兵士などを開発し、日本領空内を通過する弾道のミサイルは、すべて日本海上で叩き落す、ないし宇宙の彼方へと軌道修正してしまうというアニメじみた防衛戦略・戦術を国策化すべきだと考えている。

それは戦後の日本人が、様々なアニメのロールプレイで培ってきた想像力をもとに、科学技術を駆使する戦いである。誰も死なず、敵のミサイルや核兵器を無力化してしまう究極の専守防衛である。

日本が自ら核武装して抑止力を持つという議論には、ぼくは大反対だ。

日本は世界で唯一の核兵器の被爆国である。

1945年8月6日、広島では一瞬にして非戦闘員9万 - 16万6千人が殺された。3日後の8月9日には長崎でも約7万4千人が殺された。

こんな大量破壊兵器を戦争に用いることは、二度とあってはならない。それが、もう他国を軍事力で支配するのはやめようという決意とともに、戦後日本国民の総意であったはずであり、「過ちは繰り返しませぬから」という広島の原爆碑文に主語がないことに、ぼくは大きな意味があると思っている。

インターネットの発達によって、情報を独占し、世論を左右できる主体がマスメディアだった時代は終焉した。これまで表に出なかったルーズベルト大統領の太平洋戦争開戦の意図や、戦後のWar Guilt Information Programによる呪縛の構造が解明されてきた。

隠蔽されていた通州事件のいきさつが教科書に載るようになり、南京大虐殺や「従軍慰安婦」問題や陸軍731部隊など、事実でないことが「日本=悪」のイメージづくりに寄与していることも明らかとなった。

言論人や教師が、新たに明らかになった事実から目を背けることは許されないとぼくは思っている。思想が変わらないことよりも、歴史的に明らかになった事実関係を日々アップデートして、人々の思いを繰り込み、正しくあろうとすることの方が重要だとも思っている。

そこへきて、B級アニメのように、日本人の青少年を拉致した独裁国家の後継者であるロケットマンが、核実験を繰り返し、日本列島上空を通る弾道ミサイルをバンバン撃ってくるヘンテコな世界。

そんな中、広島に生まれ、さくら学院時代には、原爆記念日に黙とうを捧げる習慣を後輩に教え、「歌の考古学」では沖縄戦を語ったSU-METALが、広島でオリジナル曲を歌うとしたら。

広島、長崎に原爆を落とされた日本人は、戦後、かつての敵アメリカに一切復讐をしなかった。復讐の感情こそ、部族社会の昔から、人間を戦争に駆り立てる動機だった。

広島市南区稲荷町の稲生神社には、原爆の業火に耐え抜いたキツネ様の像がある。

キツネ様は復讐をする代わりに、広島県立体育館にLed Zeppelinを招き、広島をRock Cityにした。そして広島に生まれたSU-METALを選び、世界的歌姫に成長した彼女の成人の記念に、グリーンアリーナと名を変えたその場所に、全世界のファンを集める。

SU-はそこで、初めて自分が訴えたいことを表現する。それがあらゆる国々に配信されるとき、世界は少しだけ、いい方向に変わるかもしれない。

もし運よく12月に広島に行けたら、ぜひメイトさんたちと被爆のお守りキツネの前で記念写真を撮りたい。