急増する50、60代の入会 サイトも支“縁” 中高年の再婚
9月2日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
≪顕著な女性会員増≫
インターネットを使って結婚・交際相手を紹介するマッチングサイトの最大手「マッチ・ドット・コム」の中高年層の会員登録が今年に入ってから急増している。これを受けて、このサイトを運営するマッチ・ドット・コム インターナショナル(東京都渋谷区)は、中高年層向け専用ページ「50+のカッコイイ 人生のパートナー探し」を新設した。
7月末時点の50代の会員数は前年同月の2・1倍、60代は同2・3倍に増加。PRマネージャーの遠藤久未さんによると、「(2002年のサービス開始以来)この年代は男性会員が多かったが、今年から女性会員の増加が著しい」という。
新設ページは、文字を大きくしたり、リンクを分かりやすくするなど、インターネットの初心者でも操作しやすい設計とした。また、9月24日には抽選で男女各15人の40歳以上の会員を招き、都内で交流パーティーを開催するなど、積極的になりつつある中高年の恋愛・結婚ムードを盛り上げる計画だ。
≪「年金分割」が拍車≫
1日に公開されたダイアン・キートン主演の新作映画「恋とスフレと娘とわたし」は、若くして夫を亡くし、女手一つで娘3人を育て上げた母ダフネが、末娘の結婚相手を見つけようと奮闘するコメディー。ダフネが娘のためにマッチングサイトに花婿募集の広告を出すが、最後には自分もパートナーにめぐり会うというストーリーだ。
これに倣うように、中高年シングルが真剣な相手探しの場としてマッチングサイトを利用し始めた背景には、高齢者のインターネット利用率が高まっていることや、離婚した場合に厚生年金を夫婦で分けられる「年金分割制度」が今年4月に始まったことなどがあるという。
結婚・恋愛を目的とした有料コミュニティーサイト「Yahoo!パートナー」でも50歳以上の会員は伸びており、今年1月と8月を比べると全体に対する会員比率が7・4%から9・9%に増加。「50歳以上ともなると、すぐに結婚というより、パートナーとなる相手をじっくりと見つけたいのでは」(ヤフー広報担当の楢崎陽子さん)としている。
≪背景に「格差社会」≫
少子化問題、格差社会問題などに詳しい山田昌弘・東京学芸大学教授によると、「中高年の再婚動向は、離婚率の上昇と密接に関係している」。
「格差社会では、高収入層と低収入層ともに離婚が増える。高収入の場合、経済的にゆとりがあるほど高い慰謝料を支払ってでも離婚・再婚に踏み切るケースは多くなる。一方、低収入層は、相手に見切りをつける形で離婚にいたる。このため、格差が進むほど離婚件数は増加する」と説明する。
厚生労働省の人口動態統計によると、06年の全婚姻数に対する再婚件数の割合は、夫が18・8%、妻が16・3%で、前年に比べ夫0・6ポイント、妻0・3ポイント上昇している。熟年離婚の増加とともに、中高年の再婚がジワジワと増えていきそうだ。(松田潤子)
最終更新:9月2日8時32分
9月2日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
≪顕著な女性会員増≫
インターネットを使って結婚・交際相手を紹介するマッチングサイトの最大手「マッチ・ドット・コム」の中高年層の会員登録が今年に入ってから急増している。これを受けて、このサイトを運営するマッチ・ドット・コム インターナショナル(東京都渋谷区)は、中高年層向け専用ページ「50+のカッコイイ 人生のパートナー探し」を新設した。
7月末時点の50代の会員数は前年同月の2・1倍、60代は同2・3倍に増加。PRマネージャーの遠藤久未さんによると、「(2002年のサービス開始以来)この年代は男性会員が多かったが、今年から女性会員の増加が著しい」という。
新設ページは、文字を大きくしたり、リンクを分かりやすくするなど、インターネットの初心者でも操作しやすい設計とした。また、9月24日には抽選で男女各15人の40歳以上の会員を招き、都内で交流パーティーを開催するなど、積極的になりつつある中高年の恋愛・結婚ムードを盛り上げる計画だ。
≪「年金分割」が拍車≫
1日に公開されたダイアン・キートン主演の新作映画「恋とスフレと娘とわたし」は、若くして夫を亡くし、女手一つで娘3人を育て上げた母ダフネが、末娘の結婚相手を見つけようと奮闘するコメディー。ダフネが娘のためにマッチングサイトに花婿募集の広告を出すが、最後には自分もパートナーにめぐり会うというストーリーだ。
これに倣うように、中高年シングルが真剣な相手探しの場としてマッチングサイトを利用し始めた背景には、高齢者のインターネット利用率が高まっていることや、離婚した場合に厚生年金を夫婦で分けられる「年金分割制度」が今年4月に始まったことなどがあるという。
結婚・恋愛を目的とした有料コミュニティーサイト「Yahoo!パートナー」でも50歳以上の会員は伸びており、今年1月と8月を比べると全体に対する会員比率が7・4%から9・9%に増加。「50歳以上ともなると、すぐに結婚というより、パートナーとなる相手をじっくりと見つけたいのでは」(ヤフー広報担当の楢崎陽子さん)としている。
≪背景に「格差社会」≫
少子化問題、格差社会問題などに詳しい山田昌弘・東京学芸大学教授によると、「中高年の再婚動向は、離婚率の上昇と密接に関係している」。
「格差社会では、高収入層と低収入層ともに離婚が増える。高収入の場合、経済的にゆとりがあるほど高い慰謝料を支払ってでも離婚・再婚に踏み切るケースは多くなる。一方、低収入層は、相手に見切りをつける形で離婚にいたる。このため、格差が進むほど離婚件数は増加する」と説明する。
厚生労働省の人口動態統計によると、06年の全婚姻数に対する再婚件数の割合は、夫が18・8%、妻が16・3%で、前年に比べ夫0・6ポイント、妻0・3ポイント上昇している。熟年離婚の増加とともに、中高年の再婚がジワジワと増えていきそうだ。(松田潤子)
最終更新:9月2日8時32分