イニシエーションラブ
10年ほど前にアンジャッシュ渡部さんから薦められて読んだ、乾くるみの小説。
こんなに地味な内容なのに、こんなに衝撃だった作品は例がない。
必ずもう一度読み返したくなる作品!と言われた小説で、
見たことがある人は分かると思うが、誰かが死んだりとか、事件があったりとか全くないのに、ラストのインパクトは凄かった。
当時、これは絶対に映像化、映画化は無理だと思っていたのだが、
まさかの映画化で、
えっ?どうやって?と思った。
小説で読んでいるので、映画を観てもそんなに意味がないと思っていたのだが、
両方見たという人から、観た方がいいですよ!
と言われたので観てみた。
さすがに内容を知っているので、初めて観た人とは違った見方になったが、
へぇー!そういう手法を!
と、唯一映画化可能だと思われるやり方に関心した。
そして、同じ事務所の前田敦子が超ハマり役。
おそらく内容自体はそこら辺に転がってる話なんだけど、
これはまた特殊なサスペンス。
男女でまた感想が違ったりするかも。
☆ 3.8
歓びを歌に乗せて
スウェーデンの映画。
他にスウェーデンの映画は思い付かない。
物語は人気の指揮者が心筋梗塞で休養になり、自分が7歳まで育った村に戻るところから始まる。
そこでひょんなことからその村の聖歌隊を教えることに。
小さな村に突如現れた音楽家によって、周りがちょっとずつ変わり始める。
いわゆる人間の化学反応だ。
あるサッカーチームに敏腕な監督が入ったことによってそのチームの成績が上がるなんてのとはある。
ただ、この映画は音楽のスキルが上がるとかそんなんじゃなく、
周りの人間たち、聖歌隊のメンバーや、メンバーの家族などが音楽に関係なく変化していくというのが面白い。
その変化は良いものもあれば、悪いものもある。
愛情が生まれれば妬み、嫉妬なども同時に生まれたりする。
僕らも色んな化学反応を起こして生きてきた。
あの人と出会って・・
あの人に会ってなければ・・・
あいつさえいなければ・・・
自分が生きていられるのはあの人がいたから・・・
みたいなものの繰り返しだと思う。
隠しているもの、人に言えなかったこと、打ち明けられなかった悩みなど、みんな何かしら持っていたりする。
そういうものが1つ解放されることによっても世界は変わるだろう。
この作品は邦題でも分かるように、歌とか音楽の良さもある。
セッションよりは断然好きでした。
そして、スウェーデン人なのか、この監督なのか、血が好きなのか?と思うところも。
星 3.9