映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン -8ページ目


日本映画鑑賞が続いている。
今年も豊富だ。
「港のひかり」は、チャップリンの「街の灯」が元ネタだ。


若い頃から「街の灯」は、特に思い入れの強い作品で、何度も何度も繰り返し観て来た。
盲目の花売り娘と、浮浪者チャーリー。
彼女の目の手術費用を稼ごうと、チャップリンが悪戦苦闘する姿が可笑しい。


「独裁者」や「殺人狂時代」、「モダンタイムス」とメッセージ性の強いチャップリン作品は多いが、「街の灯」は娯楽である。
物語としては屈指の出来であり、感動作である。
この映画が藤井道人監督によって、ヤクザ映画になった。


藤井道人監督は、「The Family ヤクザと家族」でも、時代に取り残されたヤクザを壮大な物語で魅せた。
今回も、盲目の少年とヤクザから足を洗った男との人間愛を描いて見事だ。
ヤクザの抗争を軸にしないところがいい。


舘ひろしさんが、昔気質のヤクザを存在感たっぷりに演じる。
敵対する椎名桔平さんや斎藤工さんとの駆け引きも見応えあり。
何より、親子愛に似た元ヤクザと盲目少年との深い結び付きがいい。


1970年代なら、高倉健さんが演じて、降旗康男さんが監督をしただろうか?
そうするとカメラは当然、木村大作さんだ。
今回も富山県と石川県の雄大な海と雪景色を、大ベテラン木村大作さんが丹念に映し出す。


木村大作さんの雪景色と言えば、「八甲田山」も「駅Station」も、「鉄道員ぽっぽや」も一面雪化粧だった。
黒澤明監督の現場を知る生き証人。
不器用な一人の男の凄絶な人生を、大自然の中に浮かび上がらせる。


人のために何かをすることが、美談になりにくい現在。
皆自分のことばかりで、周りが見えなくなって久しい。
少年の未来のために立ち上がる主人公の姿は、感動と勇気を与えてくれる。








水木しげるさんのゲゲゲ忌に参加するのは、5年連続5回目。
毎回楽しく、スタンプラリーをしている。
水木さんのキャラクターは魅力的で、毎年熱狂的なファンが集まって来る。


水木しげるゾーンが新しく作られ、今回も大盛況のイベントだ。
くじも好評で、列が出来る。
但し、去年は映画の影響で凄かったのに対し、今年はそこまで並ばずに済んだ。


この期間、調布の駅周辺が1つになる。
童心に返り、目いっぱい水木しげるワールドを楽しむのだ。
翌日、出掛けたのは六都科学館。


「水木サンのみた暗闇~ぬりかべに遭った夜」
1時間のプラネタリウム体験だ。
「総員玉砕せよ!」も読んでいるが、ニューブリテン島での戦争体験を物語にしている。
水木さんの見た景色、夜空を我々も味わえるのだ。


その戦争で、水木さんは左腕を失い、命だけは助かった。
「ゲゲゲの鬼太郎」も「悪魔くん」も「河童の三平」ももちろん代表作だが、生涯、戦争作品で訴え続けた水木さんの思いを忘れてはならない。
毎年一度、水木さんのお墓を訪れると、なーんだかホッとするのだ。






ショーン・ペンがニュースになった。
ウクライナの短編映画に、報酬1ドルで出演したと言う。


動物たちの目から見た戦争。
どんな作品なのか楽しみ。


それにしても、かつては暴れん坊のオスカー俳優。
格好良すぎるだろ!