
日本映画鑑賞が続いている。
今年も豊富だ。
「港のひかり」は、チャップリンの「街の灯」が元ネタだ。
盲目の花売り娘と、浮浪者チャーリー。
彼女の目の手術費用を稼ごうと、チャップリンが悪戦苦闘する姿が可笑しい。
物語としては屈指の出来であり、感動作である。
この映画が藤井道人監督によって、ヤクザ映画になった。
今回も、盲目の少年とヤクザから足を洗った男との人間愛を描いて見事だ。
ヤクザの抗争を軸にしないところがいい。
敵対する椎名桔平さんや斎藤工さんとの駆け引きも見応えあり。
何より、親子愛に似た元ヤクザと盲目少年との深い結び付きがいい。
そうするとカメラは当然、木村大作さんだ。
今回も富山県と石川県の雄大な海と雪景色を、大ベテラン木村大作さんが丹念に映し出す。
黒澤明監督の現場を知る生き証人。
不器用な一人の男の凄絶な人生を、大自然の中に浮かび上がらせる。
皆自分のことばかりで、周りが見えなくなって久しい。
少年の未来のために立ち上がる主人公の姿は、感動と勇気を与えてくれる。

















