
1980年のアメリカ映画「ジャグラー~ニューヨーク25時」が復活。
新たに作られたパンフレットには、町山智浩さんや蓮實重彦さんの投稿が。
この作品の期待度が分かる。
当時の治安の悪いニューヨークの街を追跡する男と、逃走する犯人。
時には車で、時には電車で、ひた走る攻防が見物だ。
スティーヴ・マックイーン主演の「ブリット」やジーン・ハックマン主演の「フレンチ・コネクション」、ジャン・ポール・ベルモンド主演の「華麗なる大泥棒」、スピルバーグの「激突!」やニューシネマの「バニシング・ポイント」、B級ホラーの傑作「悪魔の追跡」。
名作も凡作も、とにかく車をぶつけまくった。
CGではない生の迫力、何でもありの荒々しい演出に、自分達は酔いしれた。
怪獣に食い付いて車にはさほど興味を示さなかった幼児の自分も、 カーアクションは別だ。
追う、追われる、この単純な構造が面白いのだ。
悪徳刑事も加わり、主人公に街中で銃をぶっ放し、滅茶苦茶だ。
雑多なB級感も含めて、この映画が愛される理由が分かる。
この二人の執念がクライマックスに激突する。
ジェームズ・ブローリンもクリフ・ゴーマンも、一流俳優とは言い難い。
今の映画にはない、人間の生身の凄味を味わえる。
オープニングからエンディングまで、狂ったように突っ走るこの映画は、製作から45年経った今も輝き続ける。

























