映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン -4ページ目


荒井晴彦さんの脚本は昔から好きだ。
ピンク映画出身で、ロマンポルノの傑作「赫い髪の女」とか、「ヴァイブレータ」や「Wの悲劇」等多数。
最近だと、「火口のふたり」、「幼な子われらに生まれ」、「福田村事件」。


監督作も含め、エロティックな作品が多い。
神代辰巳という映画監督が好きだった自分は、いわゆるピンク映画、ポルノ映画に憧れがあった。
名作が多かったからだ。


役者をやっていた10年程前、最後の足掻きでピンク映画に出演した。
国沢実監督という、ピンク映画界の鬼才。
低予算でいい作品を作る、その気持ちは誰もが持っていた。


現場は過酷だった。
それでも作品を信じて、体を張って乗り切った。
2作品に出演し、そこから何かに繋がることはなかったが、作品には満足してる。


横道に逸れたが、今でもそういった作品に、心動かされることが多い。
「星と月は天の穴」
荒井晴彦さんの脚本・監督作だ。


吉行淳之介さんの小説が原作。
1969年、激動の時代が舞台だ。
描かれるのは、男と女のどうしようもなさ。


白黒の映像、昭和を生きた我々が、懐かしむあの時代の息吹。
公園のブランコが何度も映画を彩る。
風に揺れ、安定感のなさは、男の心の揺れだ。


愛することに疲れ、流れのままに生きる小説家を綾野剛さんが演じる。
枯れても尚、一人では生きられない。
男がいて、女がいて、面倒臭いけどそれが我々の生きる道。







 

「アバター~ファイヤー・アンド・アッシュ」
「アバター」シリーズも3作目だ。
ジェームズ・キャメロン監督のライフワークである。


自分も最初の「アバター」は、そのインパクト、新しさも含め、好きだった。
世界観、没入感、新しい扉を開いてくれた。
「ターミネーター」、「タイタニック」のヒットメーカー、ジェームズ・キャメロンの独壇場である。


今回も前作より面白かったし、映像ももちろん素晴らしかった。
アクション満載で、これぞ映画だ。
しかし、いわゆるハリウッド映画ファンではない自分からすると、この20年間これに捧げるのは何となく勿体ない気もするのだ。


かつてのジョージ・ルーカスがそうであったように。
ルーカスだって青春映画も撮れる人なのに、「スター・ウォーズ」への執着が凄まじかった。
晩年の作品のクオリティーを考えると、何か他になかったのかと思わないでもない。


キャメロンも潤沢なお金があり、彼に不可能はないだろう。
「アバター」シリーズは今後も 続くのは分かっても、道を誰かに譲らないかなと思ったりする。
別に自分はキャメロンファンではないし、大きなお世話なのだが。


物語はいくらでも膨らませるだろうし、派手な展開も毎回有効だ。
家族の物語であり、部族との対立、侵略は今の時代を反映している。
終わる気配は全くない。


「アバター」を永遠に観ていたいというファンも多いだろうから、少数派なのかもしれないが。
いつまでシリーズを続けるのだろうかと思う作品も、ハリウッド映画では少なくない。
「アバター」はそことは違うが、どうしても観たいという感じはもうしない。


あと2つくらい観たら、お腹いっぱいかも。
予想は外れるだろうか?
マンネリ化する「アバター」なら観たくない。





外国映画ベストテン2025

1位 アイム・スティル・ヒア(ウォルター・サレス)ブラジル、フランス

2位 ガール・ウィズ・ニードル(マグヌス・フォン・ホーン)デンマーク、ポーランド、スウェーデン

3位 ワン・バトル・アフター・アナザー(ポール・トーマス・アンダーソン)アメリカ

4位 エミリア・ペレス(ジャック・オーディアール)フランス

5位 満ち足りた家族(ホ・ジノ)韓国

6位 名もなき者(ジェームズ・マンゴールド)アメリカ

7位 愛を耕すひと(ニコライ・アーセル)デンマーク、ドイツ、スウェーデン

8位 アノーラ(ショーン・ベイカー)アメリカ

9位 リー・ミラー~彼女の瞳が映す世界(エレン・クラス)イギリス

10位 聖なるイチジクの種(ムハマド・ラスロフ)ドイツ、フランス、イラン























日本映画ベストテン2025


1位 国宝(李相日)

2位 兄を持ち運べるサイズに(中野量太)

3位 宝島(大友啓史)

4位 夏の砂の上(玉田真也)

5位 サンセット・サンライズ(岸善幸)

6位 「桐島です」(高橋伴明)

7位 愚か者の身分(永田琴)

8位 ふつうの子ども(呉美保)

9位 風のマジム(芳賀薫)

10位 港のひかり(藤井道人)