手塚治虫展 | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


我々の世代で、手塚治虫さんの影響を受けていない人はそんなにいないのではないか?
自分はもうもろに影響を受けた人間。
1月の「ブラック・ジャック展」、3月の「火の鳥展」に続く、待望の「手塚治虫展」。


八王子の東京富士美術館。
何と言っても自分はブラック・ジャックの大ファン。
何度も何度も読み返しては、その生き様、台詞に打ちのめされてきた。


物語の圧倒的な力。
人間対人間の濃くて熱いドラマ。
たった何ページかの物語に、凝縮されたそれぞれの人生と出会え、感動的だ。


「ブッダ」も「火の鳥」も、「アドルフに告ぐ」も「 人間昆虫記」や戦争物の短編も、どれも素晴らしい。
手塚治虫さんの生涯を余すところなく我々に伝えてくれるのが、この「手塚治虫展」。
60年の人生で、これ程の作品を発表するとは常人の出来ることではない。


偉業は語り継がれ、読み継がれ。
もっともっと次の世代にも伝わってほしい。
そして、手塚治虫さんが命懸けで描き続けた物語の平和への願いが、多くの人に伝わることを望む。