あなたはこの尋問に耐えられるか? | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


先日韓国を旅行した時を思い出した。
もし入国の時に躓いたら?
別室へ連れて行かれ、執拗に質問を浴びせられたら?


映画「入国審査」は、監督の実体験を元に作られた映画だ。
アメリカへの移住を望むカップルが足止めを喰らう。
二人は明らかに審査官に怪しまれている。


誰の身にも起こるというのが、この映画のポイント。
特に現在のトランプ政権では尚更だろう。
心理サスペンスで、じわじわと揺さぶりを掛けられる。


撮影期間は僅か17日間。
製作費も65万ドル。
上映時間も77分とコンパクト。


有名な俳優も出演していないが、高評価。
カップルの関係も次第に崩されていくという緊迫したサスペンス。
自分もそこは面白いと思った。


だが、クライマックスが相当淡泊で、そこは残念だった。
もう一捻り、二捻り、あっても良かったのでは?
これは意見が分かれるだろうが。


あまりにもリアルで、明日は我が身。
とても他人事とは思えない。
その恐怖がこの映画の魅力である。