テレンス・マリック最高傑作リバイバル! | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


アメリカの映画監督テレンス・マリックは、独自の道を歩んで来た。
物語よりも映像と光、大自然、そこに生きる人々。
誰よりも映像の力を信じている映画監督である。


最高傑作と言われたら、やはりこの1978年の「天国の日々」を選ぶ人は多いだろう。
物語も他の作品よりは小難しくなく、動きがあると言っていい。
現在、リバイバル公開中だ。


自然光の美しさはもちろん、果てしない草原と、そこで必死に生きる労働者達の姿が映し出される。
これぞ、テレンス・マリックの世界だ。
若いリチャード・ギアも魅力的だ。


テレンス・マリックはこの後、20年間映画を撮らなかった。
「シン・レッド・ライン」や「ツリー・オブ・ライフ」等、その後立て続けに作品を残し、生きる伝説のような存在になった。
いわゆるハリウッド映画のテンポに慣れてる人達は、恐らく苦手だろう。


それでも詩情豊かでぶれない路線は、ファンや信者も多い。
「天国の日々」を改めて映画館で目にすると、スクリーンでこそ輝く映画なのだなと、つくづく思う。
贅沢な映画体験である。


人間はちっぽけで小さなことでくよくよし、些細なことでのたうち回る。
達観した神の視点のような映画を、僅か35歳の若さで撮ってしまったのだから、恐れ入る。
これは誰も真似の出来ない、テレンス・マリック映画なのである。