「甘い人生」イ・ビョンホン溢れる魅力 | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


4Kレストア版で現在、シネマート新宿で上映されている「甘い人生」。
20年前の作品だ。
イ・ビョンホンの魅力が最大限に引き出されたノワール。


裏社会に生きる男が主人公。
陰のある男、寡黙で強い男、女性ならうっとりするでしょう。
ハリウッドも放っておかないはずだ。


激しいバイオレンスアクションが売り。
マーティン・スコセッシの「タクシードライバー」やブライアン・デ・パルマの「スカーフェイス」の影響を窺わせる。
クライマックスのド派手な銃アクション。


「密偵」や「グッド・バッド・ウィアード」のキム・ジウン監督。
特に「悪魔を見た」では、やはりイ・ビョンホンを使ってハードなバイオレンスを描いた。
鬼気迫る復讐劇でインパクトを与えた。


主人公の過去も語られない。
真実も分からない。
彼は組織に狙われ、一匹狼、戦いを挑んでいく。


こういう役は誰もがやれるわけではない。
これまでイ・ビョンホンを追い掛けて来たが、どれも魅力的なキャラクターで甲乙つけがたい。
しかしこの「甘い人生」のキム・ソヌという男は、浮世離れして謎めいて、特にいい役だ。


背中が語る。
目が語る。
イ・ビョンホンのファンは幸せだ。