オゾン3部作最終章! | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


大好きなフランソワ・オゾン監督、今年日本で公開される3本目の映画。
「私がやりました」
オゾンらしく色彩たっぷりで、ユーモア溢れるコメディ。


彼の代表作である「8人の女たち」を思い出す方も多いでしょう。
それもそのはず、「8人の女たち」「しあわせの雨傘」に続く、3部作なのだそう。
実にカラフルなクライム・ムービー。


有名な映画プロデューサーが殺される。
逮捕されたのは、無名の新人女優。
プロデューサーに襲われたと訴える彼女は、正当防衛として同情され、次第に業界でのし上がっていく。


ハリウッド黄金時代の「サンセット大通り」や「イヴの総て」を思い出させる設定。
往年の大女優が登場して一悶着なんて、正にそう。
今や落ちぶれた女優として登場するのが、イザベル・ユペール。


いつも言うことだけれど、オゾン監督はシリアスな社会派から、こういったエンターテインメントまで、振り幅がある監督。
今回も二転三転させ、最後の着地も見事だなと思う。


 #me too問題もしっかりと取り上げ、時代背景は1930年代だが、今現在の映画にしている。
 女性達の自立の映画であり、それを支える脇の男優達も魅力的だ。


フランソワ・オゾン監督、次は一体何を取り上げてくれるのか?
問題作か、はたまた笑わせてくれるのか?
今年はフランス映画豊作の年。
嬉しい!