愛しても憎んでも家族 | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


家族の映画が続いてる。
アルノー・デプレシャン監督。
マリオン・コティヤールとメルヴィル・プポー共演。
「私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター」


思えば、自分もあまり家族を大切にする方ではなかった。
自分のこと、成功を夢見て、家族のことは蔑ろ。
なくしてから、せめてもの罪滅ぼしに映画で家族を思い出すのだろうか?


仲の悪い姉弟。
というより、憎悪剥き出しで衝突が絶えず、会わなくなった姉弟。
理由もあるようなないような。


血が繋がっているのに。
会えば余計混乱を招く。
修復は困難。


そのややこしい関係をマリオン・コティヤールとメルヴィル・プポーが演じる。
人間のどうしようもなさ。
家族だからこそのどうしようもなさ。


切れたいけれど切れない。
会いたくないけど、会わざるを得ない。
家族って何なの?


自分もかつては家族に振り回され、家族を振り回した。
身勝手に生きて、悔いだらけ。
それでも思い出すのは、家族のこと。


デプレシャンがとことん家族を掘り下げる。
醜い部分も徹底的に。
愛しても家族、憎んでも家族。