
ケイト・ブランシェット主演で、監督がリチャード・リンクレイター。
魅力的な組み合わせではないか。
「バーナデット ママは行方不明」
時間と空間を自在に操るリチャード・リンクレイター。
傑作「6才のボクが、大人になるまで」では子供の成長を描き、12年間を掛けて完成させた。
人との出会い、別れ、時の流れ、その中で生きる人間が愛おしくなる。
しかし今回、期待は外れた。
もしこの問題ある主人公に共感出来たら、どうだろう?
共感出来なくても、彼女を面白がれたら違ったかもしれない。
例えば、ケイト・ブランシェットが主役を演じた「ブルージャスミン」には乗れた。
「TAR」だって相当嫌な女だが、この物語にも素直に入れた。
しかし、バーナデットはどうも。
リンクレイターの母親は、映画の主人公に近いと言う。
母親に捧げられているのだ。
時折家を出たりする母だったと。
シンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」が効果的に使われている。
この曲はリアルタイムだったし、ナマでも2回聴いてるほど好きな曲。
普遍的に美しい曲だな、いつまでも。
ブランシェットの希望で実際に南極で撮影された。
南極でのクライマックスで恐らく泣けたのであろうが、自分は今ひとつ物語に入れず。
それはもう自分の気分の問題ね。
体調のいい時にまたいつか!