ダリオ・アルジェント完全復活! | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


ついにこの日が!
「シン・仮面ライダー」もワクワクしたし、「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」もテンション上がって、このダリオ・アルジェント復活作も爆上がりで。
10年振り新作「ダークグラス」。


オープニングからエンディングまで、どこまでもアルジェント印。
82歳の今もその魂は衰えず。
鮮血の美学に偽りなし。


物語としたら、ほんとしょうもない話で。
コールガールが狙われる連続殺人事件が発生。
狙われた女性が事故で失明し、犯人に執拗に追い掛け回される。
相棒は中国人の少年。
それだけと言ったらそれだけ。


そこはもうアルジェントらしく残虐でしつこくネチネチと。
「サスペリア」や「サスペリアPART2」のようなクオリティーは、こちらも求めてない。
アルフレッド・ヒッチコックの後継者と言われたのも、過去の話。


それでもダリオ・アルジェントにハマった我々が、その魔力から抜け出せないのは皆知っている。
だから新作を観られるだけで幸せなのだ。
今回もどこからどう切り取ってもアルジェント。


もう笑っちゃうくらい。
なーんにも変わってない。
完成度なんていいのだよ。


オードリー・ヘップバーン主演作「暗くなるまで待って」を思い出させる設定。
自身の監督2作目「わたしは目撃者」とも重なる盲目の主人公。
サディスティックなアルジェントの本領が発揮される。


あとはもうアルジェントの暴走が止まらない。
85分その暴走を目撃するだけ。
強引な展開もお構いなし。


次回があるのかは分からないが。
夢の続きを観たい。
ダリオ・アルジェントが教えてくれた恐怖。
続きがあるなら、もう一度。