
自分が最も影響を受けた人と言ってもいいかもしれない。
デヴィッド・ボウイの音楽人生を辿った、公式認定のドキュメンタリー映画。
「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」
スクリーンで動いているデヴィッド・ボウイが、歌い、踊り、語り、デビュー当時から晩年まで。
そりゃあもう興奮しまくり。
2020年の「スターダスト」が良くなかったから。
デヴィッド・ボウイを描いた映画なのに、デヴィッド・ボウイの曲がひとつも使われてなかったし。
今回は違う。
デヴィッド・ボウイの曲はもちろん、貴重なライヴ映像だったり、パントマイムだったり、映画のワンシーンや舞台映像まで。
盛りだくさん。
「ヒーローズ」に「スペイス・オディティ」、「スターマン」、「レッツ・ダンス」、「アッシュズ・トゥ・アッシュズ」、「チェンジズ」、「アラジン・セイン」、「ジギー・スターダスト」、「ロックン・ロールの自殺者」、「気のふれた男優」、まだまだ。
特に自分は「エレファントマン」の映像が興味深かった。
パントマイムを習い、自己表現の手段にしたのもデヴィッド・ボウイの影響。
パントマイム表現も映画ではふんだんに使われている。
デヴィッド・ボウイの音楽は、決して分かり易くはない。
「レッツ・ダンス」の頃は時代にマッチしたが、それまでは時代の遙か先を行ってた。
アルバム毎にキャラクターを変え、音楽を変え、パントマイムに奇抜なファッション、得体の知れない何かだった。
インタビュアーは、うんざりする程、あなたがバイセクシャルであることに拘り、そればかりを質問する。
デヴィッド・ボウイはその度に質問を交わし、哲学的答えで煙に巻く。
50年前にその道を選び、困難と戦い、自分の可能性を広げたのだ。
格好良すぎる。
デヴィッド・ボウイが道を切り開き、多くのアーティストが影響され、後に続いた。
人がやらないことをやり、デヴィッド・ボウイという斬新なアートを作り上げたのだ。
デヴィッド・ボウイをあまり知らない人にも、伝わる映画だ。
若い世代にも観て貰いたい。
デヴィッド・ボウイとはどんな人物だったのか?
今の時代だからこそ。
ファンなら尚更堪らない。
デヴィッド・ボウイに再会出来るチャンス。
俺達は、あなたを忘れられないのだ。