
ホイットニー・ヒューストンの衝撃の死から11年。
彼女の波瀾万丈の半生を描いた伝記映画が今、公開されている。
「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」
みんな知ってるのかな、公開されてるの。
勿体ないな。
自分が観たのはTOHOシネマズの最小のスクリーンで、しかも1番前の席。
1日2回しか公開されてなく、早くから満席。
パンフレットも作られてないし。
傑作とは言わないけれど、ホイットニーの歌声と再会出来るチャンス。
あの歌声に一度でも感動したことがある人なら、観た方がいいでしょう。
CDを聴きまくった人なら、きっと何か感じるでしょう。
ナオミ・アッキーが主演だけれども、歌のほとんどはホイットニー自身。
その声がスクリーンいっぱいに響き渡る。
何故彼女は頂点を極め、転落したのか?
そういえば、自分達が影響を受けたアーティストは、 早逝の人が多いな。
プリンスとかジョージ・マイケルとか、マイケル・ジャクソンも。
みんなあっという間に時代を駆け抜けていった。
ホイットニー・ヒューストンも神様から授かった歌声を武器にスターとなり、ボビー・ブラウンとの結婚、失敗、あまりにも劇的に転落していった。
最後は声も出なくなり、薬物まみれ。
何が彼女をそこに向かわせたのだろう?
音楽映画は「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットし、ジュディ・ガーランドの「ジュディ 虹の彼方に」や去年公開されたビリー・ホリデイの「ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ」とか、胸を打つ作品が多い。
その度に歌の力を感じるのだ。
今回も、映画の凄さ、作品の凄さよりも、ホイットニー・ヒューストンの歌声に改めて感動した。
そしてその歌声が、逆に彼女の晩年を苦しめたことも皮肉だと思う。
「グレイテスト・ラブ・オブ・オール」とか、好きだったな。
映画としては傑作とは言い難いが、ホイットニー・ヒューストンの歌が好きな人は是非スクリーンで。
登場する娘も薬物死だし、なーんか悲しいね。