ダンスの師 | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


円演劇研究所でお世話になった山田奈々子先生が亡くなった。
朝刊で知った。
まだ研究生だった自分を、先生の舞台に立たせてくれた。
パントマイムをやっていた自分に、男性ダンサー数人でフリーで踊らせてくれるシーンも僅かだがあった。
「妖かしの時刻」、芸術劇場だった。


何せダンスは踊れない。
みんなで踊るクライマックスのシーンでは足を引っ張った。
体の硬さ、キレのなさがぜーんぶ出た。
でも、舞台でギャランティーを頂き、自信にもなった。

彼女の代表作のひとつが、映画「モスラ」でのダンス・シーンだろう。

最後にお会いしたのは、ある舞台の受付を自分が手伝った時、円の演出家と共に奈々子先生が現れたのだ。
もう6、7年前になるか。
にこやかに以前のように穏やかで優しく、接してくれた。
二人とも亡くなってしまった。

合掌。