
独特の世界観とオールスター・キャストでお馴染みのウェス・アンダーソン監督。
新作「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス、イヴニング・サン別冊」は、その世界観もさらに極まれり。
雑誌フレンチ・ディスパッチの記者達の騒動を描いたコメディである。
自分は数々の賞を受賞した「グランド・ブダペスト・ホテル」や「ムーンライズ・キングダム」の方が好きかな。
何より分かり易く、物語ももう少しあったような気が。
今回は特にお話もあってないようなもの。
ついていけない人も多いのではないでしょうか?
それでもアンダーソンらしい街の色彩やファッション、キャラクターの立ち方等、彼にしか描けない映像が満載である。
特に天才画家の囚人ベニチオ・デル・トロと、看守でヌード・モデルを務めるレア・セドゥのシーンなんて、他では見られない贅沢なシーン。
キャストをざーっと羅列すると、
ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン、ベニチオ・デル・トロ、エイドリアン・ブロディ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、レア・セドゥ、ティモシー・シャラメ、ジェフリー・ライト、マチュー・アマルリック、シアーシャ・ローナン、エドワード・ノートン。
出るわ出るわ。
ね、これだけ出てたら観たくなるでしょう、映画ファンなら。
かつてはアンダーソン作品を人に薦めたこともあったけど、今回はどうかな。
アンダーソンという人は、どんどん先へ行き、己の道を切り開いてることは確か。
お客さんを置いていかない程度に、我が道を突き進んで貰いたい。
もちろん次も観るけどね。