映画ファン待望の内幕物「マンク」! | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


映画雑誌で、アカデミー賞の予想が掲載されていた。
「ノマドランド」が有力で、主演のフランシス・マクドーマンドがまたもや主演女優賞か?!
「ヒルビリー・エレジー~郷愁の哀歌」が、エイミー・アダムスとグレン・クローズ、女優賞ダブル受賞なのか?!
「マンク」のゲイリー・オールドマンが「ウィンストン・チャーチル」に続いての主演男優賞か?!


「マンク」はNetflix映画。
これって何とかならないのかねー?
契約してる人は良いでしょう。
でも契約してない人は、映画館の限定上映に滑り込む。
パンフレットも製作されない。


しかも去年の「アイリッシュマン」のマーティン・スコセッシや「ヒルビリー・エレジー」のロン・ハワード等、大物監督が続々Netflixに参入。
映画館離れがますます大きくなるのでは?
スコセッシやフィンチャーなんて、それこそ映画館に拘りそうな気がするけど。


名作「市民ケーン」誕生を描いた、ハリウッド黄金期の内幕物。
ゲイリー・オールドマンが演じるのは、アルコール依存症で暴言失言を繰り返す脚本家ハーマン・J・マンキーウィッツ。
監督は「セブン」のデヴィッド・フィンチャーだ。


「市民ケーン」は、天才オーソン・ウェルズの代表作であり、サスペンス映画のお手本のような傑作だ。
ハーマンの弟は、「イヴの総て」の監督ジョセフ・L・マンキーウィッツ。
アマンダ・セイフライドが演じているのは、女優マリオン・デイヴィス。


「市民ケーン」やオーソン・ウェルズを知らなくても楽しめるか?
答えはNOだ。
知ってる方が楽しめるだろう。
「モロッコ」を撮ったジョセフ・フォン・スタンバーグなんかも出てくるが、知らないとついていけないかも。
ハーマンは体がボロボロになりながらも、自分の書いた「市民ケーン」が傑作だと信じ、その作品の完成を願う。


Netflixの在り方については、まだまだ言い足りない。
デヴィッド・フィンチャーが撮り、ゲイリー・オールドマンの渾身の演技が見られる。
ならば劇場公開の映画であってほしい。
映画は映画館で、俺の気持ちは変わらない。
映画ファンのための映画「マンク」、やっぱり映画館で!