ロバート・デ・ニーロのススメ | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


男優なら一度は、ロバート・デ・ニーロの演技に注目したことがあるはずだ。
一般の方でも、デ・ニーロの演技が凄いんだ、という話を聞いたこと、もしくはその目で見たことがあるはず。
デ・ニーロ・アプローチと呼ばれる、その役作りの伝説の数々。
今回はデ・ニーロの名演が光る5本を。


「タクシードライバー」
ベトナム戦争帰りのトラヴィスを演じたデ・ニーロが、狂気に堕ちていく様を見事に演じた。
作品も多くの映画に影響を与えたが、デ・ニーロの強烈な演技もいくつもの亜流を生んだ。
カンヌ国際映画祭パルムドール作品。


「レイジング・ブル」
ミドル級ボクサー、ジェイク・ラモッタを演じるために、過酷な体重の増減をして挑んだ。
ボクシング・シーンも素晴らしく、栄光と挫折を体現した人間ラモッタを追求し、アカデミー賞主演男優賞を受賞。


「デイア・ハンター」
この作品でもデ・ニーロはベトナム戦争で心に傷を負った男を演じるが、何と言ってもクライマックスのクリストファー・ウォーケンとのロシアン・ルーレットのシーンが切ない。
共演者の演技も素晴らしく、アカデミー賞作品賞受賞。


「アンタッチャブル」
ギャングのボス、アル・カポネを演じるために前髪を抜いたのは有名な話。
突然繰り出される暴力の怖さは、後の「トゥルー・ロマンス」でのウォーケンや、「ジャンゴ」でのディカプリオの演技に受け継がれていく。


「ゴッドファーザーPART Ⅱ」
前作のオーディションで落ちたデ・ニーロが、マーロン・ブランドが演じたヴィトー・コルレオーネの若い時代を演じた。
前作でのブランドを研究し、アカデミー賞助演男優賞を受賞、一気に名を挙げた。


2013年の「世界にひとつのプレイブック」辺りから、またデ・ニーロの演技がキレッキレになってきた。
ここ最近でも「ジョーカー」や「アイリッシュマン」等、作品にも恵まれ、1970年代のデ・ニーロを思い起こさせるようだ。
その演技に注目して観て頂くと、また映画が面白くなるかもしれない。
俳優のバイブル、デ・ニーロの映画を是非!