アメリカン・ニューシネマのススメ | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン
アメリカン・ニューシネマの影響を、強く受けている。
1960年代後半から1970年代中頃に掛けて登場した、反体制的アメリカ映画。
多くの若者がスクリーンの中で夢や希望を抱き、もがき、そして破れて散った。
「ジョーカー」もその影響を感じさせたが、ニューシネマによって数々のアウトロー、アンチ・ヒーローが生まれた。


「俺たちに明日はない」
ボニーとクライドが銀行強盗を繰り返し、逃走するクライム・ムービー。
その生き様にも惚れたが、激烈な死に様もインパクト大。
アメリカン・ニューシネマの始まりを示した金字塔的作品。


「タクシードライバー」
ベトナム戦争の影響を強く感じさせるマーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロが築き上げた最高傑作。
孤独なドライバーの過激な行動に震える。


「真夜中のカーボーイ」
ニューヨークに憧れた若者二人の底辺の暮らしと、末路。
ダスティン・ホフマンの最高の演技が拝める。


「カッコーの巣の上で」
精神病院の管理体制の中で、自由を求める主人公。
アカデミー賞5部門を独占した名作。
ラストのカタルシスが爽快だ。


「卒業」
こちらもラストが有名な青春映画。
ダスティン・ホフマンの出世作。
サイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」も大ヒット。


他に「イージー・ライダー」や「明日に向って撃て!」「いちご白書」等。
我々が今、直面している出口の見えない現実。
アメリカン・ニューシネマの主人公達も抗い、葛藤した。
安っぽいハッピーエンドよりも、俺は彼らの破滅への疾走が好きだ。