
ホラー映画「ハロウィン」、あんまり期待していなかったのだけど、面白かったね。
オリジナル「ハロウィン」の40年後という設定。
精神病棟から抜け出したマイケル・マイヤーズと、オリジナルの被害者である主人公の対決を主軸にしたのが良かったのではないか?
あまり余計なことはせず、シンプルに「ハロウィン」の続編を作ったのだ。
オリジナルのヒロインであるジェイミー・リー・カーティスの起用も大きい。
彼女、マイケル・マイヤーズとのトラウマから抜け出せず、復讐のために生きてきたおばあちゃんを熱演。
最後は娘や孫娘とひとつになる。
いつもホラー映画となると語ることだが、ホラー映画の傑作は偉大な俳優に支えられている。
「サスペリア」は「第三の男」の二人の男の間で揺れ動いた、アリダ・ヴァリが出演。
「エクソシスト」は、今や名優のエレン・バースティンとマックス・フォン・シドーが好演。
「オーメン」には何故か、「ローマの休日」でヘップバーンの相手を務めたグレゴリー・ペックが出演。
ホラー映画の成功の陰に名優アリなのだ。
「ハロウィン」もシリーズ化され人気を博したが、ジェイミー・リー・カーティスだけでなく、ドナルド・プレザンスが「ハロウィン」という映画に威厳を与えた。
「大脱走」で目が見えなくなる捕虜を演じ、強烈なインパクトと感動を与えたイギリスの俳優である。
オリジナルの監督ジョン・カーペンターは、チープなSF映画等を量産したファンの多い監督である。
特に自分は「ハロウィン」と「遊星からの物体X」が好きだ。
今回は製作と音楽を担当し、大きな仕事を成し遂げたのである。
観終わった後に、若い女の子達が面白かったーと騒いでいた姿を見たら嬉しくなった。
怖い映画、ホラー映画は継承されていくべきである。
ホラー映画というジャンルで、次なる傑作が生まれることに期待したい。