イーサン・ホーク眉間の皺 | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


イーサン・ホークの深ーい眉間の皺ばかりを拝める「魂のゆくえ」。
全体的に重いシーンの連続で、疲労が溜まってる方にはオススメしない。


イーサン・ホークは自分の息子をイラク戦争で亡くし、その責任を感じて傷を負う牧師役。
これがまた牧師という仕事に尽くせば尽くす程自分が苦悩する出来事に直面し、アルコールに溺れ、ますます闇は深まっていく。


ポール・シュレイダー監督は、脚本家として「タクシードライバー」や「レイジング・ブル」が有名。
監督としては1980年頃の「キャット・ピープル」や「アメリカン・ジゴロ」が代表作だろうか?


ある意味「タクシードライバー」牧師編といってもいいような後半。
そのくらい牧師は自分を追い込み、狂っていく。
自身の脚本作である「愛のメモリー」のような驚きのシーンもあり。
お客は置いてきぼりを食らうかも。


それにしてもイーサン・ホーク、自分がやりたいのだろうしオファーも来るのだろうが、何かこう深みにハマっていくというか、ダークな役ばかりに挑んでいる気がする。
それが作品として成功もしているが、何だかいつも似たような種類の役ばかり。
「ブルーに生まれついて」や「幸せの絵の具」「ドローン・オブ・ザ・ウォー」みんな病んでるではないか!
正直見飽きた気がしないでもないし、違うイーサン・ホークに会いたいような思いがある。