あなたを試す! | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン



現在公開されているカンヌ国際映画祭パルムドール受賞の「ザ・スクエア~思いやりの聖域」は、非常に観客を翻弄する映画だ。



主人公は美術館のキュレーター。
展示作品「ザ・スクエア」が思わぬ波乱を巻き起こし、私生活も次々困難が襲う。
そのひとつひとつに結末がなく、観客はそのまま置き去りにされる。
あれは一体どうなったのか?



前作「フレンチアルプスで起きたこと」が絶賛されたリューベン・オストルンド監督は、より実験的で観客に思考させる手法を選んだ。
自分は面白いと思えるシーン、好きなシーンもあったが、しんどいシーンもあった。
執拗なまでのレストランのシーンは苦手だったが、あれも我々は試されてるのだろう。



どんどん先を行く監督のアプローチは、賛否分かれるだろう。
カンヌ受賞というものに我々も翻弄されているのだ。
カンヌパルムドールだから観たいのか?



ザ・スクエアは信頼と思いやりの聖域です。
この中では誰もが平等の権利と義務を持っています。
この中にいる人が困っていたら、それが誰であれあなたはその人の手助けをしなくてはなりません。



あなたは出来るだろうか?
自分は自信がない。