異形なものへかつて「鉄男」で、異形のものを強烈なビジュアルと音の洪水で描いた塚本晋也監督。新作「野火」では、人間が相手を壊し合い、異形のものに変化していく様をこれでもかと描き切る。舞台はフィリピンのレイテ島。そのおぞましいビジュアルと、音の洪水に我々観客も呑み込まれていく。テレビでは伝えられない戦後70年。これよりもっともっともっと酷いのが戦争なのだ!目を開け!