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去年から、インターネットオークションで、手塚グッズを購入するようになりました。高額になってるものは、少しこわいけど、手ごろな値段で、素敵なものを手に入れられるので、気に入ってます。遠くの専門店に行って、こわそうな店主に気を使わなくてもいいので気楽な点もいいですね。もっとも、このごろは専門店の人も出品したりして、驚いたりすることもあるけどね。
なかなか、古い物がでないけど、最近、本当に懐かしい物を落札できました。それは、鉄腕アトムのエネルギーベルトなるものです。これは、アトムのかつら(帽子かな?)とベルトのセットです。昔の子供が、このかつらをかぶって、腰にベルトをつけて、おまけに、風呂敷のマントをしてからベルトのダイヤルを回して、「エネルギー満タン!ダッシュ!」てなふうに遊ぶものです。

実は、私はこれを35年以上前に見た記憶があるんです。私が小学1年生だった昭和30年代です。テレビでアトムが始まった頃でした。(あ~年がばれる。)

小学校に一人の小さい男の子が入ってきたんです。ちょうど、休み時間でみんなが、その男の子を囲んでワイワイやってるんです。私も何事かと思い、その輪の中に入ると、みんなが騒いでいる訳がわかりました。その子は、アトムのかっこをしてたんです。上から下までね。みんな、うらやましくて騒いでいたんです。

その時、彼が身につけていたのが、このかつらとベルトでした。ついでに、風呂敷のマントとピストルも持ってて完璧なアトムスタイルでした。

男の子は、まだ、小学校に入る前で、4.5歳くらいです。何もしゃべらないで、知らないお兄さん、お姉さんに囲まれて、心細そうに立ちすくんでいました。どうも、近所で見慣れた子供ではないようでした。

お兄さんでも探しにきたんでしょうか、あるいは、自分のかっこを自慢しにきたんでしょうか。一体何しに来たのか、わかりません。そのうち授業時間になり、みんな教室に戻りました。私も、自分の教室に戻りながら振りかえると、まだ、ぽつんと立っています。そして次の休み時間には、いなくなってました。

それから、35年も経ちましたが、この体験が何故か、私の中で強く残っていたんです。

あの、心細そうに立ちすくんでいた、アトムの男の子。どうなったかな?

あいつは、アトムが好きだったのかな?

いや、あれは幻だったのかもしれない。あれは、妖精だったのかも。

いや、アトムそのものだったのかも。

という具合に、何故か心に残っていたんです。何故か、胸がキューっとなるんです。

そして、その時のベルトを再び見れるとは思いませんでした。もしかして、あの男の子は、やっぱり妖精で、こっそり、大人になった私に、ベルトを送ってくれたのかもしれませんね。



(2001.6.23作成)

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アトム、レオそしてサファイア。手塚キャラのオールスターが揃っている時、リボンの騎士のサファイアは必ず描かれています。でも、リボンの騎士グッズは、数が少なく、特に立体は大変貴重なものとなっています。最初のアニメ放映当時の物としては、このHPに掲載している、国際貿易の着せ替え人形、今井科学のプラモデル、そして、首振り人形などがありました。
この他、布製の文化人形のようなものが2種類出たみたいですが、これは、本物をなかなか確認できません。気をつけないとサファイアとは、思いつかないようなもののようです。どこかのフリーマーケットでひっそりと出品されているかもしれません。幻グッズというロマンがあってもいいかもしれませんね。

今井のプラモデルは、手塚先生追悼のための復刻として、今井から発売されたので、今でも手に入りますが、他のものは、なかなかお目にかかれません。発売された絶対数が少ないためと思われます。

玩具メーカーの方針で、何故か男の子のおもちゃより、女の子のおもちゃは売れないという定説があったとも言われています。

別に偏見ではないのですが、女の子は、子供とはいえ経済的に男の子より、きっちりしており、無駄遣いしないように育っているから、おもちゃより実用的なものを購入するからでしょうか?実際、マンガ本などでは、少年誌より少女誌の方が価格が安かったものです。また、別冊少女フレンドや別冊マーガレットのようにページ数が多く同じ値段でも厚いマンガ雑誌も女の子向けが先でした。

とにかく、リボンの騎士物は、今やコレクターにとって大変な関門です。考えて見ると他に女の子向けのキャラでおもちゃになっているものは、不思議なメルモくらいかもしれません。

最近は、ガレージキットとしてリボンの騎士も発売されていますが、これは、マニア向けのもので、完成度は高いと思いますが、女の子向けとは思えません。手塚先生は、少女マンガでもパイオニアの一人です。新しくアニメ化して、視聴者である女の子のお子ちゃま向けおもちゃを発売してもらいたいものです。



(2001.6.15作成)

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実はジャングル大帝は雑誌連載時は、アトムより古いんですね。アニメにされたのがアトムより後だったので、一般的には、「アトムの次」という印象が強いようです。それに加えて、原作とアニメのストーリーがだいぶ違うので、マンガ世代とアニメ世代では、大分思い入れが違うんじゃないでしょうか。実はマンガ世代の私は、複雑な心境です。ジャングル大帝は、あんなに軽いものじゃないのに、なんてね。ちょっと前、ライオンキング盗作説が話題になりましたが、確かに、設定が表面的に似てるけど、内容的にはアニメ版の影響があったように思われますね。
前振りが長くなりましたが、基本的にジャングル大帝グッズは、アニメ放映時に発売されたもので、アニメ版に拠るものがほとんどです。でも、例えば、今井科学から出ていたプラモデルには、マンガ版だけに出てくるレオとねずみのコンビがいかだにのっている構図で造形されています。たぶん、アニメ化の前に構想されていたか、アニメではなく、マンガをもとに企画されたため、このような違いが出たと思われます。まあ、どちらもジャングル大帝には、違いないのでいいですが、アニメとマンガが同じ物という感じがあって、発売されたおもちゃももマンガに似たり、アニメに似たりと統一されていない例が当時良くありました。アニメじゃないけど、マグマ大使は良い例です。

話をジャングル大帝に戻しますが、ジャングル大帝は、カラーアニメの先駆けといわれています。このせいか、提供は三洋電機で、カラーテレビの宣伝とタイアップしていました。確か、「ニッポン」というやつだったかな。店頭ディスプレイや販売促進グッズもありました。宣伝の効果はわかりませんが、今でもジャングル大帝とサンヨーカラーテレビを関連して覚えているので、サンヨーさんとしても、まあまあ宣伝効果があったのではないのでしょうか。

当時。プリキ立体歩行物のおもちゃが全盛で同型で多くのキャラクターが作られています。でも、レオは、ライオンなのでもちろん四つんばいです。このため、レオは、犬のおもちゃのギミックが流用されたようです。このせいか、ライオンなのに、ワンワンと鳴くレオのおもちゃが作られたりしました。

また、動物らしくするため、表面に毛がついている布がかぶせられている、いわゆる、シール物仕立てになっているものが多くあるのも特徴です。ブリキコレクターは、シール物を嫌う傾向があり、相対的にジャングル大帝物は、安めの価格でした。今でも、ややその傾向が続いているようで、何故か、ジャングル大帝は、アトムより安いのです。マンガは古いのにね。

今回は、とりとめない話を書きましたが、しばらく、キャラクターごとに、関連グッズについて書いていきたいと思います。


(2001.5.20作成)

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手塚キャラを集めてると、やっぱり、一番多くなるのがアトムです。アトムグッズを時代順に並べていると、ちょっとずつ違うようです。お手本の漫画自体が連載中に刻々と変化しているのでおもちゃも当然変化していくのですが、その時代のおもちゃ職人さんの感性にも影響を受けていると思います。
アトムで良く指摘されるのが、ツノの形です。現在は、頭の左右に少しづれて配置されていますが、もともとは、手塚先生の髪がくせ毛で、シャンプー後に耳の上で立つのがモデルといわれています。最初は、いろんなのがありました。

アトムの立体アイテムで最古のものといわれているのが、連載されていた月刊誌「少年」の景品で頭が鉛で体がセルロイド製の首振り人形です。



この人形では、左右対称で頭の上にツノが配置されていました。額上部の髪の生え際が、三角になっているのは、現在でも同じです。この三角は、アメリカのマンガで、アトムに影響を与えたといわれているマイティ・マウスに由来している可能性もあるようです。少年の景品は、後にソフビの首振りになって、大小2種類が配られました。小さい人形では、頭のてっぺんにひとつ、後頭部のまんなかにひとつという配置で、正面から見ると、ツノが一本だけに見えます。これは、コウモリ伯爵の巻(原題:ミイラ伯爵の巻)に登場したツノが一本で、ポケットサイズのミニ・アトムのイメージもあったかもしれません。

版権がないグッズでは、ツノが3本のアトムもあります。作った職人さんは、一応、原作を尊重しているとは思いますが、わからなかったのかもしれませんね。手塚マンガでのアトムの描かれ方は、アニメ化の前後で大分変わったと思いますが、おもちゃでも同様です。アニメ以後、大量のキャラクター商品が出回ってからは、一定の解釈でイメージが作られるようになりました。手塚先生亡き後は、デザイン化していくんですが・・・。

私は、現在のアトムグッズの顔と昔のアトムグッズは、なんだかわからないけど違うと感じるのですが、その理由の一つは、アトムのほっぺたが赤いかどうかというがあると思います。例えば、大和銀行の貯金箱では、くっきりと両方のほっぺに紅がさされています。この頃の子供用にお人形では、たいていほっぺたに紅がさされていました。

当時の子供は、しもやけなんかで、ほっぺたが赤い子が多かったからでしょう。他のキャラでも、しばらくは、このほっぺたに紅という様式が守られていました。今のアトムは、たいてい赤くないし、かわいいけど、童顔ではなくなっている気がします。今や、アトムは、子供だけでなく、大人も対象に商品として開発されていますが、昔は、あくまで、子供のものだったんです。良い、悪いということではなく、商品としてのアトムのイメージが、今の時代を反映しているのかもしれません。

アトムの顔が、無味乾燥になったらどうしよう!と考えてしまいます。


(2001.4.28作成)
 おもちゃといえども、昔のものは古物です。専門店は、古物商というわけです。どこの町にも、古物商が一軒くらいありますよね。でも、古物商の店舗には、なかなか入りづらいものですね。もっとも、古美術店は、もっと入りにくいですけど。
自分が探しているものがあって、折り合いがつけば、買ってやるという、気合がなければ入りにくいものです。若輩の頃は、特にそうですね。

私の場合は、最初は手塚キャラよりは、怪獣ソフビから、この世界に入りました。その頃は、マルサン、ブルマァクという往年の玩具メーカーが発売したものだけが、店に置く価値のあるものだったようで、ポピー、バンダイなんかは、あまり、置いてなかったな。スタンダードサイズといわれる、高さ25cm程度の人形は、1000~2000円程度。ただし、ウルトラQ、ウルトラマンの関係だけが値がついていて、帰ってきたウルトラマン以降のものは、まだ、おまけみたいなものでした。ただし、その頃から、ナメゴンは、特別でしたね。

私は、物持ちがいいほうで、子供の頃、駄菓子にあった、ミニサイズという10cm以下の小さい人形を結構持っていたんです。このため、はじめのうちは、古いおもちゃの店では、ミニサイズ怪獣に絞って買っていました。実は、スタンダードサイズを買うお金がなかったんです。ミニサイズは、500円以下でしたから。今は、珍しいもの、例えば、ドラコなんかは、10万円以上する場合があるようです。私は、帰ってきたウルトラマン以前の怪獣のミニサイズ人形は、全部持っていますが、いずれも、1000円以下で手に入れました。

今思えば、手塚キャラも古いものがたくさんあったんだと思いますが、あまり、覚えていません。不思議なもので、店にたくさん並んでいるおもちゃの中で、コレクターは、自分に興味があるものだけしか見えないんです。

でも、お店に通いはじめてる頃が一番楽しい時期です。何があるかな?と、わくわくしながら通い、多少店が遠くても苦にならないようです。

ただし、店の主人は、大体難しい人が多く、いかにも一癖ありそうな感じなんです。昨今は、比較的、普通に見える店主もいますが、当時、古いおもちゃを商売にしている人は、基本的には古物商の文化にいた人が多かったようです。まあ、商売には辛くて、場合によっては、こちらはだいぶ手玉に取られたようです。こちらが、欲しそうな顔してると、特にいらないものと抱き合わせで買わされたり、どういうわけか、人によって言われる値段が違ったり、物々交換、いわゆるトレードをやろうものなら、欲しい品物の10倍くらいのものを出させられたり・・・。あまり書くと、うらみつらみになっちゃうけど。

バブルの頃は、品物が売れるたびに、同じものが出ると値段が高くなっていくという習慣みたいなものがあって、前述したドラコみたいに、すごい値上がりが当たり前でした。実は、店の倉庫には、たくさんあるのに、ちょっとずつ出して、レア物を装うというあくどい店もあったようです。

骨董趣味の世界では、だまされるのも、勉強のうちなどと言って、エグイ習慣に寛容な雰囲気がありますが、何百年もの慣習で作られた文化で、ある一定の相場があるものです。

でも、古いおもちゃの売買は、たかが、20年程度程度で。始めに店を出した人達の独壇場。少し、いいかげんだったと思います。たいしたものでもないのに、若い人達に法外の値段で売りつけている業者は、今もいるようですが、こんなのが、慣習にならないよう願うばかりです。

今では、さすがの私も、だんだん、強くなってきました。この世界の裏も多少わかってきました。

でも、純粋な気持ちだけは、保ち続けていきたいものです。



(2001.4.20作成)