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Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

Mercedes-Benz専門店、J-AUTO CO.,LTD.(株式会社ジェイオート)の代表の愛車カスタム・整備日記の他、W124-AMG・500Eなどに関するマニアックでディープな世界を発信しています!知っておきたいメルセデスベンツの常識や開発中のパーツのご紹介、お得情報も有るかも?

最近ブログ更新が少なくて何だかスイマセン。

更新が少ないと何もしていないのか?と、思われてしまう様ですが、逆です!

ちょっとばかりGW前の追い込みでバタバタしております!


で、そんな最近、弊社では珍しいクルマの入庫が!

HONDA S2000QUANTUMサスペンションキット組付け・

無限製フロントディスクローター・Projectμパッドのお取付の

御依頼を頂戴致しました!何で突然とお思いの方も多いと存じます。

実はこちらのS2000は、弊社松本と長いお付き合いをさせて頂いております

お客様、T様のMercedes-Benz以外のコレクションの一台なのでございました。

いつも大変有難うございます!



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で、そうなんです。

S2000は前々から気になるクルマ・・・。

いえ、申し訳無いです!正直、実は全く気にした事が無い

存在のクルマでした。


1999年のS2000発表当時は、私にとってユーノスロードスターと

PORSCHEボクスターの中間に位置するクルマ?位の認識で

以前、そのどちらにも乗った事は有り、

「スポーツカーはやっぱりオープンじゃ駄目だよ!」と、

その2台を乗った印象で決め付けておりました。

また、HONDA車では過去にNSXをタップリとドライブした事も有り、

2000c.c.の小さなオープンSports Carに

興味がそそられる事は無かったのでした・・・

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上の写真はモーターショウで発表された時のS2000のプロトタイプ

SSMという車両。これは格好良いなと思ってましたけれど・・・。



聞けば、S2000というクルマは、

HONDAの創立50周年記念で

理想のSPORT CARを作ろう!」

という企画の中で生まれた、そうです。


オーナーT様は、ご購入後に

お気付きになられた、このクルマの

望外の気持ち良さを、私松本に熱く語られた後

大変嬉しくも「乗ってみますか?」と!


二つ返事で喜んで乗らせて頂きました。有難うございます!



~以下、独り言です。~

まずはクルマの回りを一回り・・・

「結構小さいんな。ふむ。1200kg級で2000c.c.の250psだったんだ。」

室内へ・・・「うっ!デジタルメーターか。内装はちょっとアレだな。う~む・・・」


鍵を差込み、エンジンはプッシュスタート。

ハンドルを握り、いつも走り慣れた近所を一周してみましょう。


走り出して直ぐに、その素直なクルマの動きが気持ち良い事に気付きます。

いつもの交差点を普通に曲がるだけで、「おお?!気持ち良い!」

「リミットは9000r.p.mか!市販車でこんな回るエンジンは凄いな。

ミッションは6速と。低速トルクも実用に十分だな。」


見通しの良い直線道路に出ました。

それでは少しばかり踏ませて頂きましょう。

Buwaaaaaan!「おおー!回る回る!気持ち良い伸び方だなー!」


更に良い印象なのはボディ剛性!

オープンカーではボディ剛性が

壊滅的に低くなるのは致し方無いという概念を

一気に消してくれます。

PORSCHE BOXTER以上の、相当シッカリとした感触を感じます。


Garage 500E (趣味の500Eガレージ) Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

もう一つ、決定的に気持良いのはハンドリング!

正に、「意のままに」スパッスパッ!とクルマが動く感覚。

W124のV8モデル、500Eや

AMG-HammerCoupeにもその感触は有りますが、

これはまるで鋭さが違います!


屋根が無い分は

そっくりそのまま低重心化に貢献している感覚!


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強烈なエンジンパワーは有りませんが、カラッと小気味良く

一気に9000回転まで回るHONDAエンジン、乗って直ぐに

クルマとの一体感が得られるコンパクトなサイズなど、

ハンドルを握っていると思わず、「気持ち良いなー!」と

運転の楽しさに、思わず笑みが込み上げて来ます。


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駐車場に戻る頃には、何でこんなにこのクルマは

気持ち良いのか?と考えておりました。


ボンネットを開けて見ると、長いノーズ(実際には長くないが、

乗車位置が後ろ寄りで、尚且つ後部が短い。)の

エンジンルーム内の前輪軸前は、ほとんど「がらんどう」!

余裕タップリの完全なるフロントミッドシップ、完全ビハインド・アクスルです。


また、この車格には不釣合いに思える程、太いサイドメンバーが

高い位置まで来ていて、逆にサスペンション取付部は小さくなっています。

いかにも剛性の高そうな形状で、なるほどこれは完全に専用シャーシ・

専用エンジンの設計のクルマなんだな。と解ります。


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実際に輸入車のスポーツカーでも、シャーシとエンジンが

完全に専用設計というクルマは大変珍しいです。

(国産最高級のNSXでさえFFのレジェンドのエンジンをチューンし

後ろに積んでいる位です。)


結局、こういった素晴らしい車が存在したのは、

「利潤だけをひたすら追求せざるを得ない今」では考えられない、

作り手の情熱なんでしょうね。


クルマ作りの方向性は違いますが、作り手の理想を純粋に

追い掛けた先の答えがこのクルマなんだなと感じさせる、

ある意味往年のメルセデスに通ずる拘りを感じさせるHONDA S2000。

2009年で生産終了していますが、良いクルマですね。

私松本も、思わず欲しくなってしまいましたが、

運転を純粋に楽しむセカンドカーには最適でしょうね。


ご要望が有ればお探し致しますので、是非お声掛け下さいませ!


こういうクルマは、きっと先々プレミアが付くでしょう。



E500-LIMITEDベースの500Eのカスタム。

弊社お客様の愛車のご紹介です。



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今年も大盛況にて「FIRE&SILK 500E 浜名湖ミーティング」が開催され、

その集まりの中でも、熱い注目を集めた一台がこちらのE500-LIMITED!

と言っても、リミテッドの面影は内外装ともに全く無い程に手の入った一台。


外装はMercedesBenz純正色のBORNITEに全塗装済。

内装は、ダッシュボードだけにとどまらず、ドアやセンターコンソール、カーペット部分までも

フルレザー張り。パールパープルのカーボンレザー&

パールグレーレザーのキルティング調ダブルステッチ仕上げ。

ウッドパネルは全てSilver CARBON パネルに変更。

今回の作業では、BLACKだったアルカンタラのルーフライナーをグレーにチェンジ!



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外装も抜かりなく変貌を遂げておりますが、それはまたの御機会に!


Special Thanks Owner Mr Ultra



整備さえしていれば現行モデル以上に滅多にトラブルの無い

非常に信頼性の高い往年のメルセデスベンツ各モデル。


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極々本当に稀に起こる数少ないトラブルの内、

「表題のトラブル」が有りますが、

こんな時に覚えておいて損はしない

対処方法」を一応!お教えします。


ご存知の通りガソリンの給油口は

ドアロックと連動して「ロック・アンロック」

される仕組みとなっていますので、

まずは今一度、一呼吸おいてゆっくりと

「ロック・アンロック」の作業を繰り返してみましょう。


あれれ。。。それでも駄目だった場合は、

ここから裏技に入らなくてはなりませんね。

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少し面倒ですが、簡単ですのでやってみて下さい。




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まず、トランクを開けて下さい。

右側の内張りの上側に

黒いプラスチックのクリップが有ります。


丸が二つ重なったカタチをしていますが、

その小さい方の丸を下に引き抜いてください。

(硬い場合はマイナスドライバーやクレジットカードなどを使う!)

すると、大きな丸クリップがスポンと簡単に抜けてくれる筈です。


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右側の内張りの上側をクリップ上部付近とテールランプ上側付近を

つかみ、やや強引に下方向にめくります。

(少し硬いですが、壊れませんのでご安心を!)


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更に右奥を覗いてみて下さい。

ちょうど上下に補強の骨組みが有りますが、

その裏側辺りに「赤いツマミ」が見えます!


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そのツマミを引っ張れば給油口は開きます!


覚えておいて損は無い情報でしたが、

一番良いのは、トラブルが起きる前に給油口

開口部ロック機構の穴に、CRCなどの滑降油を

タマに吹きかけてあげる事です!


その作業でほぼ100%、このトラブルは起きませんので!


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バタバタと過ごす内に3月も二週目に突入ですね!


遅ればせながらの話題なのですが


先週はいつもお世話になっております自動車誌「GERMAN CARS」さんの


特集記事の取材協力で、AMG SL73のスタジオ撮影!!


このスタジオへは何度も足を運んでおりますが、


いつ来ても不思議な空間です。



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天井や床の角が無く、ラウンドしているからなのか


撮影場所に入りますと、まるで天地の感覚が無くなったかの様な


「無重力感覚」に陥りそうになるのです。


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)


で、肝心のSL73の撮影の方のお話ですが、


やはり何も景色の無いスタジオに入れてみると、


う~んやはり素晴らしい!


「機能は形に現れる」とは、正にこの事か?


「無駄の無い、端正な美しさ」が映えますね!



Garage 500E (趣味の500Eガレージ)



不思議と、現行メルセデス達はこういう所で見ても


何故か「グッと来る」形をしていないんですよね。


機能が形に現れていないのか?と独り言です。



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伝説の自動車雑誌

「くるまにあ」以来、福野礼一郎氏の著書は

私松本も沢山愛読させて頂いております。


この方の自動車に対する知識の深さは凄まじく、

クルマの乗り味を物理的に解明していく独特の方法で、

かと言って知識をひけらかす様な文面では無いので、

「自動車好き」でなくとも、楽しく一気に読めてしまう本が多いです。


(著書「クルマはかくして作られる」シリーズだけは、

自動車の作られかたの全てを知りたいという方以外は難しい本です。私は凄く勉強になりました。)


あなたもこの本達を楽しく読み終わる頃には

「世界中の自動車への知識レベル」が大幅にアップしている事でしょう。面白いですよ!

世界自動車戦争論 1 (1)/福野 礼一郎
¥1,680
Amazon.co.jp

自動車だけでなく、世界情勢までも理解出来る(出来た気になる)面白い本です。

読み終わると、思わず誰かに内容を話したくなってしまいます!

近年のMercedes-Benzの乗り味や質感の変貌理由もこの本で納得出来ます。

ホメずにいられない〈2〉オイラが出会ったクルマ名人芸の一部始終 (双葉文庫)/福野 礼一郎
¥540
Amazon.co.jp
500Eファンも必見!
クラウンから500Eに乗り換えたお医者様が
余りにも違う「乗り味」を解明する為にボディを一部切り取り、
大学の研究所で鉄の素材を調べたという逸話(実話)が傑作です!
Mercedes-Benzのボディ(500E)の秘密が解り、これでスッキリ!

礼一郎式外車批評―3年3万キロ後・下取価格&中古車価格予想付!/福野 礼一郎
¥1,575
Amazon.co.jp


「礼一郎式外車批評」には、

新車から往年のMercedes-Benzまで

一気乗り試乗記の中にJ-AUTOから、W124-E500、R129-SL、

S124-E320T WAGON、W140-400SEをお貸し出しし、

ご試乗インプレッションを頂いております。


歯に衣着せぬその語りは逆に信頼感を抱かせる論評と感じさせてくれます。


他にも沢山ご執筆されていらっしゃられる、福野礼一郎さんですが

クルマがお好きな方には是非、一冊でも二冊でも、

あるいは許されるなら「全て」読破して頂きたいと思います!

CAR SENSOR EDGEカーセンサー・エッジさんの特集記事でJ-AUTOが紹介されました!


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AMG300CE 6.0-4V HAMMER WIDE COUPEとAMG SL73の2台を

自動車ジャーナリストの西川淳様にお乗り頂き、年代の異なる

それぞれのAMGについて熱く語って頂いております!


W124モデル中ダントツとも言える、圧倒的な存在感。

美しいクーペで有りながら、気軽には近寄りがたい迫力漂う

HAMMER WIDE COUPE。


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W124AMG-E60セダンの乗り味に近く、

更に運転の歓び・楽しさをより鮮明に感じさせる6.0HAMMER


AMGレースエンジニア達が最後の市販車製作に関わったとされる

緻密で有りながら狂気とも思えるハイパワー・ハイトルクを誇る、

V12エンジンを搭載するSL73。


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自動車ジャーナリスト西川淳様の興奮が伝わって来るような、

熱気溢れる文面に、思わず引き込まれてしまいます!

詳しくは発売中の紙面にて是非御確認下さい!

有難うございます!とても格好良く美しく撮れてますね!

滅多にお目に掛かれないクルマですので、これは永久保存版ですね!


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今回は自動車ジャーナリストの山口宗久 さんと対談させて頂きました。

自動車・機械に対する知識も豊富なお方で、超マニアックなお話も

非常に解りやすくお書きになられる山口さんの文章にはいつも感心させらています。


HAMMERワイドクーペについての記事も、このクルマが生まれて来た

その時代背景や、車好きにとってのその魅力など、語って頂いております。



有難うございます!
今回は大変珍しい事に、弊社お客様のご友人様より
SL600のインプレッションを頂戴致しました!























さしもの往年のメルセデスベンツも、
実際にハンドルを握って運転してみないと何も判らない。

今一つ、「古いメルセデスのご購入には踏み切れない。」
「凄く良いとは聞くがどんな感じなのか?」
そんな方々にも是非、ご一読頂きたいお声を頂戴しましたので
ご紹介させて頂きます。


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先日、横浜に住む友人の所有する
R129 SL600
(97年式・J-AUTOさんから購入)を半日ほど試乗
させてもらう機会に恵まれました。

参考までにその車両の現在の状況を記します。

購入時走行距離 約93,000km (2009年4月に購入)
現在走行距離 約100,000km(2010年2月)

購入後の主な変更箇所は以下の通り。

ロアアームとブッシュ、ボールジョイント交換(約95,000km時)
※ 友人によれば、前オーナーが一度交換しているため、2度目の交換

タイロッドとブッシュ、ボールジョイント交換(約97,000km時)
タイヤ・ホイールのサイズはオリジナルの225/55R16に対し、
245/45R17(ミシュランパイロットスポーツ)と前オーナーが
サイズアップされていた。
ホイールはE500 LTDと同じ、その他機関に関しては、
ステアリングホイールを含め純正装着のまま(ハードトップ装着)。


運転席に座り、エンジンを掛け、
走り出そうとして気付くのがアクセルペダルのその重さ。
「す、進まない…」。
最近の車の不自然とも思える軽い操作感に
馴染んでしまった身体には「…故障か?」と思わせるほどの重さ。

意思を持って、その気になって踏み込んでやらないと
車が走ることを拒んでいるような印象さえ受けます。
友人に訊くとこの重さは故障でもなんでもなく、
まったく正常だといいます。

そんな軟弱な私の右足にも、そこに潜んでいる、
とてつもなく緻密で純度の高い何かの存在を感じられます。

近年の極端なまでに肥大化した車と比べると
コンパクトに思える外観に反して、運転してみると
やたらと大きな車を運転しているような錯覚も憶えました。

道中の信号待ちでは、慣れない車を運転しているということもあり、
必要以上に慎重になったのと、その独特の踏み応えの
アクセルペダルの重さに躊躇し、恥ずかしいことに何度も
対向車線からの右折車両を先行させてしまいました。

この感触に身体が馴染むのには少し時間が必要でした。
そんなSL600のペダルの重さや運転感覚にも慣れてきた頃、
この車の持つ味の濃さが怒濤のように押し寄せました。

まずはその独特の乗り味から。
まるで大きな船に揺られ、ゆったりと水面を滑るかのような感覚
というものを初めて味わいました。
これはおそらくSL600ならではの、前後サスペンションに備えられた
レベライザーの影響が非常に大きいのだと感じます。
どんなに路面が荒れようとも、どんなに道路のつなぎ目の段差が
あろうとも、この車は信じられないくらい滑らかにいなしていきます。

かといって、路面からの入力情報が希薄になったかというと
まったくそんなことはなく、ステアリングから手に伝わる
刻々と変わる路面の状態、シートに座った尻から届く様々な情報、
ペダルから伝わるエンジンやそれぞれの機関の動き、
そのすべてがまさに手に取るように明確に判るという、
明らかに相反すると思える要素を恐ろしく高い次元でまとめ上げた車であり、
本気を出したメルセデスのメーカーとしての威信とプライドが
ビシビシ伝わってきました。

実際に試してみないとなんともいえませんが、
先述したようにタイヤとホイールがオリジナルより大径なため、
もしかしたら本来の乗り味を若干スポイルしている可能性もあります。
が、私にとってはこの状態での乗り味でも
100点満点を付けてもいいかと思えたりもします。

機会があれば16インチのオリジナルのホイールを装着した状態で
走ってみたいものです(この車、自分のものではありませんが…)。

なぜこのようなことを思うのかといいますと、かの友人は
SL600以外にもW124 E500 LIMITEDを色違いで2台所有しており、
一台はオリジナルの状態、もう一台は軽量化された
18インチホイールを履いており、その乗り味に大きな違いがあったことが
一番の理由です。

どちらがいいのかは好みの問題かもしれませんが、
出足から走行感まですべての動きが軽快な18インチホイールに対し、
圧倒的に重厚感あるのがオリジナルのほうだったからなのです。
この違いこそが求めるものの違いに他ならず、
私の好みはオリジナルのほうの重厚感だったのです。
絶対性能よりもその車が持つ味、深み、緻密なトルク感、
それらが合わさったねっとりとした重厚な走りを味わおうとすれば、
オリジナルのほうに気持ちが傾きます。

少し話しがそれてしまいましたが、SL600という車は
一般道をゆったり流しても、一々気持ちがよかったのです。

ステアリング、ペダル、レバー類すべての機関に
しっかりとした重さがあり、意思を持って車を操っていることが
実感できるのと同時に、ゆっくり走ることが
こんなにも楽しいものだったのかと改めて気付かされました。

ステアリングを切る指先や腕の筋肉の微妙な動きさえもが
すぐさま車の動きに反映され、まったく予想通りに路面を
トレースできる気持ちよさ。

曖昧さが微塵もなく、路面の状況が絶えず伝わってくる気持ちよさ。

これら路面から伝わる情報をノイズだと感じるひとも
いるかもしれませんが、変化する状況が手に取るように分かるからこそ、
私に取ってはそれが最大の安心感につながっていると思えます。

こうしたひとつひとつ伝わってくる様々な情報こそが
車を走らせている喜びなのだと感じます。

そして、ひとたび高速に乗り、アクセルをグッと踏み込めば、
それこそ矢のように疾走しながらも、一般道で感じた微細な入力さえも
逃さない感覚はより一層研ぎすまされたよう。

高速域に入ると、大きな船が水面を滑るような感覚は一変し、
超低空飛行で空を飛んでいるような乗り心地に変わります。

かといって、タイヤが路面をしっかり捉え、
きっちりと情報を伝えてくる安心感は微塵も失われません。
ここでも恐ろしいほど正確に変化する路面状況を伝えてきます。

私には車の限界能力を引き出すような運転技術もなく、
メカニカルな部分に関する知識も人並み程度ですが、
車の善し悪しとはひとそれぞれで、
私の場合は気持ちのよさに尽きます。

そういう意味ではR129 SL600は本当に気持ちがいい。
今まで乗ったどんな車にもなかった気持ちよさがあると思います。

これはある種の麻薬のようなもので、
一度味わってしまうとアウトだと思います。

車を降りた後も独特の運転感が身体の隅々に残り、
すぐにでもまた乗りたいという気持ちにさせます。

私はどうやらこの車の持つ官能の世界に毒されてしまったようです。

早速友人にSL600を譲ってくれるよう懇願してしまいました。

たかだか数時間乗っただけですが、私はきっとSL600を
買ってしまうだろうと確信しました。

乗っても乗っても乗り足りない。
どこまででも走っていきたいと思わせてくれた初めての車でした。

96年式のポルシェ911(993)や同じく96年式のアルファロメオGTV、
ルノーアルピーヌA610など、今までいろいろな車に乗りましたが、
ここまで私を魅了した車はありませんでした。

それまでは唯一ポルシェだけが私を満足させてくれた車でしたが、
その性格上SL600のような楽しみ方ではなく、
あくまでも走る、曲がる、止まるという車の基本性能の高さや、
その性能を引き出すことに魅了されていたのだと思います。

そういう意味ではポルシェは正確無比な精密機械で、
大げさな言い方ではなく、ミリ単位で車をコントロールできたところ
こそが魅力だったと思います。

ただ、車の持つ味の濃さということになると、
予想に反してSL600に軍配が上がると思います。

新車時の価格に反して、今では驚くほどリーズナブルな価格で手に入る車。
これこそが中古車の醍醐味だと思います。

余談ですが、友人のSL600は先述したように、
シャシーを中心にいくつかのパーツを新調しておりますが、
それが功を奏したのか、99,000キロを走ったとは思えない、
非常に良好なコンディションを維持しております。

パーツが無くなる心配をせず、悪くなったらこつこつと
消耗部品を取り替えて長く付合う車。

消耗品だけを変えていれば限りなく新車に近づける車。
所有しずっと乗っていきたい車だと思いました。

今の車に比べれば、明らかに旧態然としたアナログな車ではありますが、
メルセデスがコストを惜しまずに長い年月を掛けて
煮詰めあげた車の完成度と官能に感服しました。

官能といえばイタリア車の常套句のように思われますが、
官能の形はひとつではないのだと改めて思います。

R129 SL600、私はドイツの官能にやられてしまったようです。

H.加藤様より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まるで自動車も、家電製品の様に
均一な出来上がり・乗り味が求められる昨今、
私共J-AUTOは、この時代のメルセデスに、
「自動車という乗り物の気持ち良さと、本当の高級車とは何か?」
を確実に乗り手に伝えてくれる、優れた機械と確信しています。

お一人でも多くの自動車好きの方々に、
(あるいは以前は好きだったが、そんな感情は忘れてしまった方々にも)
この良さをお伝えして行きたいと、J-AUTOは考えております。

最近のGERMAN CARS さんの巻頭特集は、かなり面白い記事が続いてますね。


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)
自動車評論家「山口宗久」さんの書く文章は、マニアックな世界観ながらも
自動車好きの確信を突いた興味深い物で、読むにつれグイグイとその世界に引き込まれます!

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)
500Eについても書かれていますが、その話題以外にもPORSCHEとMercedes-Benzの
興味深い関係など必見の内容です! 
バックナンバーが手に入る内に、詳しくは紙面にて是非御確認下さい!

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

500Eの真実・・・!!
2010/01/10 15:35:16



一部の熱狂的な500Eファンにとっては
この話題はもうご存知の方も
いらっしゃるかと思います。

1993年・1994年度版の
PORSCHE社の公式の「年次報告書」
記載内容についてです。

これを見て行きますと、今まで
自動車雑誌の情報を鵜呑みにし、もはや
常識として認識していた知識が、
どうも怪しくなってまいります。




それは何かと言いますと・・・
上の写真です。

通説では92年モデル迄が

PORSCHE生産だった筈の500Eですが、
左の写真では、1万台完成の記念写真を
撮影しているのです。

しかも「下回り同色」のこのクルマは・・・
当然、サファイアブラックのE500-LIMITEDですね?


拡大写真です。
フロントウィンドゥに映るのは
スリーポインテッドスターマークと
ポルシェクレストの間には、この通り
10.000 E500の文字が!

500E・E500の総生産台数は
Mercedes-Benzの公式データから
10.479台と言われております。

91年と92年の総生産台数は
同じく公式データでは6.982台となっていますので
今までの常識ではここまでがPORSCHE生産で
これ以降はMercedes生産?


いいえ、どうもそれは間違った認識の様です。
間違いなく「1万台完成記念」とあります。


もうお判りですね。Mercedes-BenzのW124の

500E・E500・E500LIMITEDの全てが

ツッフンハウゼンのPORSCHE生産だったという事を!



                              Special Thanks Mr.sterus