赤い靴 (1948) 英 | ゆうべ見た映画

ゆうべ見た映画

懐かしい映画のブログです。
ときどき、「懐かしの銀幕スター」「読書」など
そして「ちょっと休憩」など 入れてます。

 

マイケル・パウエル & エメリック・プレスバーガー監督

 

 

アンデルセンの童話をベースに綴られた

イギリスのバレエ映画

 

今から 76年前の作品ですが 

その後、この作品へのリスペクトを公言していた

マーティン・スコセッシ監督が ネガ修復作業に着手

 

2年の歳月をかけて 完成された 

このデジタルリマスター版が

60年後の2009年に公開されました

 

 

お話

 

 

レルモントフ・バレエ団を率いる

天才的プロデューサー 

ボリス・レルモントフ(アントン・ウォルブルック)は

 

あるとき 

 

社交界の令嬢である 

バレエ・ダンサーのヴィッキー・ペイジ(モイラ・シアラー)と

 

青年作曲家のジュリアン・クラスター(マリウス・ゴーリング)という

ふたつの新たな才能を見つけ 

 

ヴィッキーは 群舞のダンサーとしてデビューさせ

ジュリアンは 楽長の助手としてスタートさせた

 

やがてそんな中、バレエ団のプリマ・バレリーナが

ボリスに結婚を報告

 

恋愛や結婚は 

バレエには邪魔だと 考えるレルモントフは

彼女をクビにし

 

新作バレエ『赤い靴』の主役に ヴィッキーを抜擢

ジュリアンに作曲を させることにする

 

やがてジュリアンは レルモントフの期待に添う

渾身の曲を書き上げ

 

過酷な日々の稽古に耐えた ヴィッキーも

見事なバレエを披露

 

『赤い靴』の公演は 大成功をおさめ

ヴィッキーと ジュリアンは 

一躍世界的に 脚光を浴びる存在となる

 

 

20分近くにおよぶ 『赤い靴』のクライマックス・シーン

 

 

 

 

 

しかしやがて 

ヴィッキーとジュリアンは恋仲となり

それを知ったレルモントフは ジュリアンを解雇

 

このことによって 

レルモントフに不信を抱いたヴィッキーは

ジュリアンを追って バレエ団を去った

 

この後

 

意欲的にオペラを書きはじめた ジュリアンとは逆に

だんだんと踊る場を失っていく ヴィッキー

 

そんなとき

レルモントフから オファーが入る

「もう一度『赤い靴』を踊らないか?」

 

「私にとって バレエとは生きること」

 

ヴィッキーは ジュリアンの留守中

レルモントフのバレエ団に復帰してしまう・・・

 

物語は この後

 

 

ジュリアンへの愛と バレエとの間で苦悩した末に

悲劇的な最期を迎える ヴィッキーの姿を描きます

 

 

          赤薔薇

 

『白鳥の湖』『コッペリア』『奇妙な店』『ジゼル』などなど

古典バレエの名場面も 散りばめられています

 

 

 

 

そして

 

主役のヴィッキーを演じた モイラ・シアラーさんは

 

彼女自身もサドラーズ・ウェルズ・バレエ団(現ロイヤル・バレエ団)で

1946年に『眠れる森の美女』のプリマとして

脚光を浴びたバレリーナでした

 

バレエの舞台美術も 素晴らしいのですが

映画ならではの 視覚効果も見事です

 

 

1948年当時の撮影風景

一番右が パウエル監督

 

大変そうですね