歌え!ジャニス★ジョプリンのように (2003) 仏・スペイン | ゆうべ見た映画

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懐かしい映画のブログです。
ときどき、「懐かしの銀幕スター」「読書」など
そして「ちょっと休憩」など 入れてます。

 

サミュエル・ベンシェトリ監督

 

この映画観た人いるかな?

奇想天外・妄想ロック・コメディ♪

 

でもフランス映画ですから

ドタバタじゃなく 台詞の面白さ

 

5年くらい前、ケーブルテレビで観て以来

ぜひもう一度、観たかった映画です

 

原題は『ジャニスとジョン』

 

ジャニスは ジャニス・ジョプリン

ジョンは ジョン・レノン

 

       ピンク薔薇  

    

お話ざっくり

 

保険会社に勤めるパブロ(セルジ・ロペス)は

ふとした出来心から

 

 

顧客のキャノン氏(ジャン・ルイ・トランティニャン)の

保険金を着服してしまうが

 

あるとき突然、

キャノン氏の車が盗まれ 衝突事故を起こし

損害賠償金50万フランを 

穴埋めしなければいけない事態に陥った

 

お金の工面に 苦しむパブロのもとに

従兄弟のレオン(クリストフ・ランベール)が

父親の遺産100万フランを 相続したという話が飛び込んで来た

 

噂に寄るとレオンは 

若い頃から麻薬漬けの 頭のイカれた奴で

パブロはほとんど 会ったこともなかったが

 

彼の遺産を何とかならないものかと レオンを訪ねる

 

レオンの営む ちっぽけなレコード屋

 

「僕は従兄弟のパブロだよ

 僕が2、3歳で君が1歳の頃、遊んだだろう」

「ああ、うっすら覚えてるよ」

 

レオンは昔、ロンドンのトイレでラリっていた時

本物の(と、思い込んでいる) ジョン・レノンとジャニス・ジョプリンに会い

別れ際に 二人は「またね」と言った

 

それ以来30年も 二人が自分を訪ねて来るという

妄想の世界に生きていた

 

店に置いてあるのは

ジョン・レノンとジャニス・ジョプリンのレコードだけ

 

奇妙なことばかり言う レオンは

とても借金など 言いだせる雰囲気ではなく

家に帰ったパブロは 

 

もんもん考えてるうちに・・

 

 

妻のブリジット(マリー・トランティニャン)が

ジャニスにそっくりだと気づき 

彼女を使ってレオンから 50万フランをだまし取ろうと考える

 

「ジャニスって、だれ?」

 

だが ブリジットは

引っ込み思案で 陰気で 半ウツな女

「そんなの、出来る訳ないっしょ」だったが

 

しかしパブロの説得に だんだんその気になるブリジット

 

ジョン役には

売れない役者ワルテル(フランソワ・クリュゼ)を見つける

 

映画のオファーかと思い 勇んでやって来たワルテルだが

謝礼4万フランに惹かれ この詐欺に加担する

 

とりあえず ビデオを見る

 

 

本物ジャニスの迫力に

 

ちょっと不安になる

 

特訓、特訓

「もっと、喉をつぶせー!」

「ア、アァー!!」

 

しかし衣装を揃え ビデオで歌を練習するうちに

だんだん変わっていく 自分に気づくブリジット

 

レオンとの対面を控えて リハーサル

「あら、私たちフランス語でいいの?」

「ジョンはイギリス人、ジャニスはアメリカ人、英語でしょ」

 

 

 

そして、いよいよレオンのもとへ

 

「私たちは世界を救うため、平和の歌を歌うため、

 この世に戻って来たのよ」

 

大感激するレオン

 

 

と、ここまでは パブロの狙い通りだったが

ところが 妻のブリジットが ジャニスの精神に心酔し

この後、計画は予想外の展開に・・・

 

 

       ピンク薔薇

 

フランソワ・クリュゼが

なんとなく ジョンに似ていて笑える

 

       ピンク薔薇

 

なんと言っても マリー・トランティニャンが最高

 

毎日、死にたいなんて言ってた無気力主婦が

ジャニス・ジョプリンによって 生まれ変わる

 

そしてラスト 

ジャニスが乗り移ったような

マリーが ステージで歌うシーンは圧巻!

上手過ぎて息を呑む

 

 

 

       ピンク薔薇

 

ジャン・ルイ・トランティニャンの 長女であるマリーさん

私生活は奔放で 結婚、事実婚を繰り返し

 

ジョン・レノンを演じた

フランソワ・クリュゼは 最初の夫であり

 

この映画の監督 サミュエル・ベンシェトリは最後の夫

 

離婚後も 前夫たちとの関係は友好で

兄妹のようだったという

 

しかし マリーさんは この頃、交際していた

ロック・ミュージシャンの 男からの暴力により

この映画の公開直前に 

41歳で亡くなってしまいました

 

 

在りし日の お父さんとマリー