観てきました
『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』
私は過去の「ちょっと休憩」にも
ちょこちょこ書いたことがあるのですが
28歳から2年間
知人のレコード屋さんで アルバイトをしたことがあって
その頃、毎日のように 店でたむろしていた
近所の大学の男の子たちによって
ディープ・パープルやツェッペリンやクィーン、T・レックスなど
ロックの洗礼を受けましたが
中でも最も強く惹かれたのは デヴィッド・ボウイでした
1947年生まれのボウイは 私と同い年です
たけしさんも同じ歳です
ボウイが亡くなったときは ショックでしたが
なんと言ったらいいのか
ボウイは初めから遠い人 文字通り異星人であり
私は泣かなかった
むしろ マイケル・ジャクソンのときのほうが
しくしく、たくさん泣きました
でも今回、この映画を観に行くと決めたときから
何故か胸の奥が うるうるしていて
こいつはもしかしてヤバいんじゃねえか、と思っておりましたが
やっぱり当日、映画が進行して
「スペイス・オディティ」が流れ出したとたん
蛇口の壊れた水道みたいに
ポトポトと涙がこぼれて 止まらなくなりました
47年前、レコード店の壁に貼ってあった
あまりにも美しい ボウイのポスターをはじめて見て
「この人は誰!」と叫んだこと
「アラジン・セイン」のアルバムを毎晩、聴いていた夜
映画『地球に落ちて来た男』を 3日連続で観に行ったこと
1978年・NHKホール、武道館の来日公演に行ったけれど
どちらも いい席が取れなくて
ほんのちっちゃな姿しか 見られなかったこと
そういう 当時の光景が 次々と頭の中に蘇って来て
どうしよう、涙が、涙が止まらない
一緒に行った娘ちゃんが
「どうしたの? 泣いてる人なんかいないのに・・」
映画としては かなり奇抜な創りだったけど
私はもう少し素直に
素顔やツアーの様子や 曲を聴かせて欲しかったな
でも「アラジンセイン」の中の
あの、世にも美しいバラード
「Lady Grinning Soul」が 流れたのは嬉しかった
平日10時半開場だったけど
7、8割の入りで シニアが多かったのも嬉しかった
ボウイは本当に美しかった
様々な姿を見せてくれたけど
素のお顔が好きだった
年を取ったお顔も大好きだった
それから、映画の中で
日本の生活にハマった、と語っていたのが嬉しかった
あちこちで頂いて来た画像を載せましょう
阪急電車・河原町駅にて撮影された有名な写真
阪急京都線の 1世代前の特急車両の編成で
阪急の資料として残されているそうです
「戦場のメリークリスマス」
おしまい