赤い風船 (1956)  仏 | ゆうべ見た映画

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懐かしい映画のブログです。
ときどき、「懐かしの銀幕スター」「読書」など
そして「ちょっと休憩」など 入れてます。

 

 


アルベール・ラモリス監督

 

 

クリスマスに向けて こんなメルヘンを

 

 

ラモリス監督が ご自分の息子さんを主人公に起用。

 
この年の アカデミー脚本賞
カンヌ国際映画祭の短編パルム・ドールを受賞しました。

 

フランス・パリの高台の街 メニルモンタンを舞台に 
少年と風船の“友情”を描いた 短編作品です。


お話。

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ある朝、パスカル少年は 登校途中
浮揚ガスの入った風船が 

街灯に引っかかっているのを見つけた

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風船を持ったまま バスに乗ろうとしたけど
車掌さんから 乗車拒否


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仕方なく少年は 走って学校へと向かい

授業が終わるまで
用務のおじさんに 風船を預かってもらう

学校が終わって 外に出ると
雨がしとしと 降っていた

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傘を持った人を 見つけると 
自分ではなく 風船を傘に入れてもらう


そのため少年は ずぶ濡れで帰宅し
お母さんは怒って 風船を取り上げ 空に放ってしまった



 


けれど風船は 飛んで行かずに
少年の部屋の 窓辺でゆらゆらしてる
 

この日から 少年と風船は 親友になった


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風船は いつもいつも
少年の後を ついてくる
 

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ときどき 少年はいたずらして 隠れんぼ

風船が ゆらゆら 探してる


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次は ボクの番

 

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あれれ・・ 見つからない

 

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いつもいつも どこでも いっしょ

 

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バスに乗っても ちゃんと、ついて来る

 

あるとき、ばったり出会った 青い風船の女の子

 

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あらら ついてちゃった

 

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駄目だよと 連れ戻したら 今度は向こうがついて来た


でも そんなある日
少年と風船の仲の良さを 妬んだ子供達が 

 

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風船を奪おうと 石を投げつけ 

とうとう 風船は萎んでしまった

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すると、悲しむ少年の元へ 
街中の風船が 集まってくる
 

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どんどん、やって来た

 

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たくさんの風船を 手にした少年は
高く高く 舞い上がり 

やがて、青空の遥か遠くへ 飛んで行った

 

 

       黄色い花

 

台詞はほとんど無く 

絵本をめくるように お話が進みます。 

 

まだまだ おしゃれで可愛い シーンがたくさん。

メニルモンタンの街の風景が とにかく素敵です。

 

       黄色い花

 

旧ソ連の監督 アンドレイ・タルコフスキーの『ローラーとヴァイオリン』 

室生犀星の『蜜のあわれ』も この作品から着想を得たとあります。

 

そして

キャメロン・クロウ監督も 『バニラ・スカイ』のラストにワンカットを挿入

いわさきちひろさんも絵本化を熱望 『あかいふうせん』が 出版されました。

 

この、空気やガスの入った 丸いゴムの球を

「風船」って 誰が名付けたのでしょう。

「風の船」って 素敵。

 

 

 

DVDは本作と 『白い馬』という短編がセットになっているようです。