ラブ・オブ・ザ・ゲーム (1999)米 | ゆうべ見た映画

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懐かしい映画のブログです。
ときどき、「懐かしの銀幕スター」「読書」など
そして「ちょっと休憩」など 入れてます。

サム・ライミ監督。 カラー作品

ケビン・コスナーさんは ハイスクール時代 
全米選抜にも出場されたんですね。
映画「フィールド・オブ・ドリームス」もありましたっけ。
ユニフォームが似合いますね~♪


ビリー・チャペル(ケビン・コスナー)は 長年
デトロイト・タイガースのエース投手として活躍して来ましたが

その彼も40歳を迎え 肉体的な衰えや、ひじの故障
怪我による古傷の痛みを 日々、強く感じるようになっています。

ここは、ニューヨーク・ヤンキーズの本拠地
ヤンキー・スタジアムのロッカー・ルーム。

敵方・ヤンキーズの優勝が懸かっている 今日の試合に
ビリーは先発することになっています。

しかし彼は昨夜、長年苦労を共にして来たオーナーから
球団の売却が決まったこと、そして新球団の意向として
トレードを通告されたのです。

更に、今朝早くホテルを訪ねて来た5年越しの恋人
ジェーン(ケリー・プレストン)から 突然、別れを告げられたのでした。

恋人との突然の別れ。
そして自身の 野球人生の岐路に立つビリー。
トレードを受けるか、それとも・・・
今日の登板はビリーにとって 運命の試合でありました。


ここからの回想シーンが 主にジェーンとのラブストーリーに
裂かれていて、野球ドラマを期待していた私は、ちょっと予想はずれ。

だから私は 野球のお話の方だけを書いちゃう。

これまで幾度にも渡る ピンチを救ってくれた
キャッチャーのガス(ジョン・C・ライリー)との
友情の描かれ方が いいんです。

ジョン・C・ライリーさん
ほんとに、とってもキャッチャーっぽい。

さて試合では 1点を先取したタイガース。

完全アウェイの5万6千人の 観客が騒然とする中、
ビリーは序盤から 最高のピッチングを見せ
なんと完全試合が 現実味をおびてきますが・・・。

それまでも幾度も訪れるピンチ。
特に肩やひじの痛みが 最悪になって来た8回は
「もう余力がない・・」

マウンドに駆け寄った キャッチャーのガスが励まします。
「おまえは投げろ、ただ投げろ。俺たちが全部捕ってやる!」

ここで、あわやホ-ムランという飛球を 
フェンス際のジャンプで捕球したのは 

前日珍プレーでミスしたばかりの 
守備に不安のある選手だったりして ストーリーを盛り上げてくれます。

そして8回を投げきったビリーは、ベンチで
自身の進退についての 決断を書いたボールを 
オーナーのもとへ届けさせるのです。

1―0のまま迎えた、運命の9回。
相手チーム・ヤンキーズの 打者の顔ぶれがいいの。

ビリーとはお互い顔をそむけるほど、嫌いな4番打者。
昨年まで一緒にプレーしていた 元タイガースの選手。
そして、昔、仲の良かった往年の名選手の 若き息子。

誰に打たれても ストーリー的には盛り上がる。
こういうところ、アメリカ映画ってほんとに上手いなあと思います。

アナウンサーの実況中継の声が流れます。

「ビリー・チャペルの敵は、打者ではない! 
ヤンキーズではない! 闘う相手は時間と未来!
今夜、彼は痛む腕で再び栄光を掴み、
夜空に真夏の陽光を引き戻すことだろう!」

苦境に立つビリーの前に 子供時代、野球を教えてくれた
キャッチャー姿の 父の幻影が何度も現われたり・・ 

楽しめました。
それにしても 今年のスワローズは弱かったナ・・。