19日の金曜日に避妊手術をしてから、アネラは毎日痛みと闘っている。
グッタリしているかと思えば、突然暴れ出して痛がり、しきりに患部を舐めようとするのだ。
チビ怪獣アネゴン🦖がおとなしいので、猫軍団たちはここぞとばかりに甘えに来る。
手術の翌日には、クッションの下に潜って隠れる様子が見られた。
そのまた翌日も、猫たちにウザ絡みする元気がないため、黒猫ノアはアネラが横で寝ていても気にしていなかった。
いつもならアネラにじゃれつかれて猫たちは逃げるので、こうして一緒に寝ているのは貴重な写真と言えるだろう。
夜中でも急にキャンキャン鳴いて転がるように暴れるので、直ぐに手を伸ばして撫でてあげられるよう、アネラのベッドの横に枕を置いて寝ている。
傷口を痛がるアネラ
突然飛び上がったり、グルグル回ったり、キュンキュン鳴いたりするので、見ているこちらも可哀想で仕方ない。
「アネラ、よしよしよし
いい子いい子。
痛い痛いね·····後少し頑張ろな!」
食欲もないので、私の手から食べさせているが、オヤツもハードなガムだとお腹に力が入り痛むかもしれないので、小さく切って一つ一つ手から与えた。
そのままだと口にしなかったが、手からだと食べてくれる。
水も飲みに行くのが辛いと思い、ぬるめのお湯を入れて来て飲ませてあげる。
アネラは普段から頻尿なのだが、トイレもギリギリまで我慢するのか、ためてから行くようになった。
ウンチが問題で、力むことで痛みが増すため、叫びながら暴れた後にきばっていた。
しきりに患部を舐めることは繰り返しているが、その内に痒みも出て来て、別の意味で辛くなるかもしれない。
痛みのあまり先日は旦那に牙をむいて唸ったくせに、一昨日などは二人でかまってあげるとテンションを上げていた。
私だけでなく、旦那もアネラのベッドの前に横になった途端に、顔中舐めようとするし、ジャンプまでして喜んでいたのだ。
「お腹痛くなるよー」
そう言ってもアネラは止まらない。
「アネラは大事な娘やからな」
「父ちゃんと母ちゃんが守るからな」
アネラはにへ~と笑っていた。
私の通院では、整形外科の主治医が代わったので月曜日が初対面だった。
そして試しにヒアルロン酸の注射を打つかを聞かれた。
ずいふん前に歩けないほどになった時、週一で関節注射を打っていたことがある。
針の入れ方により痛かった記憶はあるが、気になったので聞いてみた。
「痛みってどんな感じでしたっけ?」
「ここから採血するくらいの痛みで強くはないですよー」
そう言いながら、手の甲を指でトントンとしてみせた。
「それなら打ってもらおかな」
そして私は、診察台に両膝を出して座った。
特に痛む右膝から打って行く。
ん?
んんん!?
なんか痛いぞ·····
針が差し込まれて行くごとに痛みが強烈になって行く。
「痛い!イタタタタ!」
思わず声が出た。
膝がズキンズキンと痛み、私は仰け反って天井に目をやる。
「あぁ·····ちょっと·····ははは」
その後に左膝に打つ時も構えていたが、酷い痛みはなかった。
「すみません·····かすっちゃいましたね笑」
なんやて!?
\\┌(┌(´◉ω◉`)┐//
どうやら位置と角度が悪く、骨に当たりながら注射をされたようだ。
その後、膝の曲げ伸ばしもできず、歩くのもままならなかった。
診察券の入ったファイルは預けたままで、緑の待機ファイルを手渡され、看護師から声がかかるまで待合室で座っておくことになった。
30分ほどで声がかかり、会計を済ませ薬を貰って帰ったが、痛みで自転車もろくにこげない。
結局数日は強い痛みが残った。
痛みを軽減させるための注射で、歩けないほどになってたら意味がねえな!
それと免疫力が落ちていたからか、黒毛舌にもなった。
その日ちょうどコーラを飲んだので、最初はそのせいで舌が黒くなったのかと思ったが、あまりにも真っ黒なのだ。
舌を磨いても取れなかったため、これは黒毛舌だろうと判断した。
黒毛舌は口内細菌のバランスによるものがほとんどだが、中には糖尿病や胃腸障害、腎疾患など、他の病気の症状の一環として現れている可能性もある。
私は糖尿病も患っているので、症状が出てもおかしくはなかったのだ。
しかしそれも二日ほどで色が消えた。
ストレスなどもあり、免疫力だけでなく抵抗力も落ちていたのかもしれない。
風邪の症状も治まりはしたが、まだ時々咳と痰が出るし、体が弱っていたのは確かだ。
アネラの術後の経過が順調で、私の足の痛みも引いたら、また一緒にお散歩に行かなければ。