意地悪なクラスメイト | マリリンの独り言

マリリンの独り言

ほんの些細な日常の出来事や、面白エピソード、我が家の動物達の話、ハンドメイド作品の話などを気ままに綴ります。

時々毒吐き。
クズ男やモラ男の話、人間関係についても書いています。

夫婦間だけの呼び名は
『プニ』『プニちゃん』


高校に入学して間もない頃、私はクラスで浮いていた。

自ら立候補して学級委員長なんてやったものだから、敵視されることも多かった。


クラスをまとめることに必死になっている内に、いくつかのグループが出来上がり、そのどれにも入りそびれて孤立した。


遠足があると、前もって学級委員が日曜日に下見に行かなければならなかった。

12クラスそれぞれの委員長と副委員長が、貸し切りバスで遠足の場所へ出向いて下見をし、後日ホームルームでクラスの生徒に説明をするのだ。


副委員長をしていた男子は、何の発言もせずに立っているだけ。

クラスの生徒達も、誰一人発言しないし協力的ではなかった。

それなのに、私が独断で決めたことには文句をたれる。

中学の時が楽しかっただけに、高校一年の時のクラスは最悪だったと思う。




何とかグループに入ることが出来たが、打ち解けにくい子ばかりがいた。


遠足の時の私服で、私が可愛いネクタイをしていたら

「これよこせ·····」

胸ぐらを掴むように私のネクタイを引っ張りながら、小声で言う勘違い女子がいた。

なんで小声やねん真顔と思った。

他の人に聞かれたくないのか、そもそも人を脅す度胸もないのかは知らんけど。


グループ内で、ちょっと話せる子ができたのだが、ある日私が冗談を言った翌日から無視されるようになった。


「誰~?机の上を散らかしたんは~」

私 「〇〇ちゃーん笑」


つい冗談でその子の名前を出したのが頭に来たようだった。

本当に嘘でチクったとかではなかったし、他の子も本気にはしていなかったけれど、謝るチャンスすら与えられないまま私はそのグループを抜けた。






次に入ったグループは、まだ性格は良い子ばかりだったが、私とは系統が違っていたので猫を被ったままで過ごした。


クラスには、何処のグループにも属さない子もいた。

一人ぼっちだったり、二人だけでいたりだったが、その三人が強烈に性格が悪かったのだ。



二人だけでいた子達は、私が委員長をやっていることが気に入らないのか、常に攻撃的だった。


ふざけてからかうかのように、私のことを名前ではなく「委員長さん」と呼ぶ。

その時点でバカにされていることは分かっていた。

入学した当初、教科書を貰うために並んでいる時も、先に並んでいた一人が教科書を受け取ったあと私にドンッとぶつかって来た。


「あ!ごめーん笑」



意地悪そうな歪んだ笑みを浮かべながら。


するともう一人も真似をして、教科書を受け取ったあと私にドンッとぶつかった。


「あ!ごめーん笑」



こいつら·····私が本性出してないから舐めくさりやがって。

( ꐦ ꒪⌓꒪)

男子と殴り合いの喧嘩をして来た中学の頃の私なら、直ぐに喧嘩を売っていただろうけど、委員長をしていたこともあり我慢した。



ホームルームをしている時も、誰も発言してくれなかったことから、私は男女分かれて、尚且つ話しやすいグループごとで集まり意見を出し合ってもらうよう提案した。


そして

「それぞれのグループで意見をまとめてもらって、それを提供し合う形にしたいと思います」


そう言うと
意地悪二人組が声を揃えて

「提供ー!!笑」

と大声で言ったのだ。




なんでそんなに食ってかかるねん。

一人では何の発言もアクションもせんくせに!
二人一緒の時しか、私に牙を剥いて来んくせに!

( ꐦ °᷄ д °᷅)


ムカついたので私は二人に聞いた。


「何がオモロいの?」
( ಠ _ ಠ むかっ)

まさかクラスメイトの前で言われるとは思いもしなかったのか、二人とも何も言わずに俯いてしまった。


反撃されて黙るくらいなら、最初から言わなければいいのに。

ほんと一人では何も出来ない奴らだな。





遠足の時も同じようなことがあった。


私が友達と歩いていると、背後から声が聞こえた。



「あれ、委員長さんちゃう?」

「違うやろ」

「でも似てるで」

「見て来るわ」


そう行ったあと、一人がぐるりと周って私達の前を横切った。


「やっぱり委員長さんやったわ笑」

「そやろ~。それにしてもえらいアレして笑」

「服装気合い入れ過ぎやん笑」

「遠足に命を懸けてたんちゃう笑」


全部丸聞こえだった。

私が悪口を言われたり嫌がらせをされていることに対して、聞こえていないとか気付いていないとでも思っているのだろうか。


それに私は特別オシャレをしていた訳でもない。


遠足なのでパーカーにハーフパンツとスニーカーだったが、地味な服装をしていた二人からすれば、色味やデザイン的に派手に見えたのかもしれない。

いや、私がどんな服装をしていたにせよ、二人にとっては攻撃するターゲットなのだから同じだったと思う。



この二人はクラスで目立つ訳でもなく、どちらも一人でいるとおとなしくて影の薄いタイプだった。


クラスが変わるまでは嫌がらせも続いたけれど、相手にしないままで終わった。


しかし今でも時々思い出しては、あの時私も思い切り体当たりをして相手を倒し

「あ!ごめーん笑」

と言いたかったと後悔している。







もう一人、性格の悪い子がいた。


ある日、席の後ろから

「なあなあ~ちょっとぉ~」

呼び掛ける声がしたので振り向くと

「あんたちゃうねん!⚫⚫さん呼んだんや!💢」

私の前の席の子を呼んでいたらしいのだが、そんな怒鳴ることか?と思った。


男子の前では可愛子ぶっていたが、女子の前ではトゲトゲしかった。



しかし私はその子に、一番知られたくないことを知られてしまう。



入学してから私には好きな人がいた。


その人に何かを手渡す時は、同じ学校の生徒が少なくなった路線になってからだった。


バレンタインデーの時も、駅の構内でチョコレートを渡した。



それぞれ電車は反対方向なので別れたが、例の意地悪な性格の子は私と同じ方向だった。


駅のホームに立っていると、突然声がして驚いた。


「見~た~で~笑」


しまった!と思った。

よりによって、一番厄介な相手にチョコを渡す場面を目撃者されたのだ。



私の好きな人は別のクラスだったが、とてつもなくモテたので、多分その子も存在は知っていたと思う。



あぁ·····これで噂は広まるだろう。



その子のニヤニヤしている顔が気持ち悪くて、吐き気をもよおして来そうだった。



翌日その子に会うと、またニヤニヤしながら肘で私をつついて来た。


そして

「いいもん見せたるから一緒に来て♪」

と言われて、私は教室から連れ出された。



するとその子は、別のクラスで私の好きな人を呼び出し、他の人が見ている前で


「〇〇く~ん♡はい!チョコレ~ト~♡」


こともあろうかバレンタインチョコを渡したのだ。


男子の前でだけ出す気持ち悪い猫なで声を出して、昨日急いで買って来たであろうチョコを差し出す姿。

それを私に見せようと考えた性格の悪さに驚いた。


本気で好きでもないくせに、人の妨害だけはやりたいタイプなのだろう。



だが男子の誰一人として、その子を相手にする者はいなかった。


やはり性格の悪さが顔に出ているのかもしれない。


「なあなあ!ホワイトデーにお返しくれるかな♪」


チョコを渡したあと、馴れ馴れしく私の腕に自分の腕を絡めて来てニヤニヤしている。

私の反応を伺っているのだろう。


スターアホらしスター




それ以降も、授業中に背中をトントンして来て

「これいる?あげるわ」

と言ってカロリーメイトを差し出して来た。

「いや、いいわ」

私が断っても

「あたしがせっかくやるって言ってんねんから貰いーや!💢」

少しキレながら言われたので仕方なく受け取ると


「先生~!〇〇さんが授業中にお菓子食べてまーす!」


手をあげて先生にチクられたのだ。



( ꐦ °ㅂ°´)
はぁ!?

受け取りはしたが食べてはないし!

どこまで人をコケにするんや!


それ以降は私も相手すらしないようになり、二年になってクラスが変わり、やっと被害を受けることがなくなった。

クラス替えをしても、その子はクラスの中では浮いたままで、いつも一人で行動しており誰かと一緒にいるところを見たことがない。

みんな性格に問題があると気付いたら、距離を置くのだろうと思う。



二年になると、クラスの殆どの子がいい子ばかりで気も合うし面白かった。
(先日ブログに書いたヘビ以外は)


ほんと一年の時のクラスでの嫌な出来事は、トラウマになるレベルなので楽しい思い出がない。


あの一年間だけ、なかったことに出来たらどれだけ救われるだろう。


でも唯一忘れたくない記憶は、淡い恋の思い出だけかもしれない。

この話はまた今度
ウフ(🎀 •͈ キスマーク •͈ )ꕤ