【著者】小川洋子

【出版】新潮文庫

【価格】362円(税別)




知人の薦めで読みました。何の本、誰の本が好きかという話になり、その方は小川洋子が好きでその中でもこれが1番、との事。それは是非読んでみないとっ!と言うわけでキラハート。




この文庫版には表題の「薬指の標本」と「六角形の小部屋」の2本が収録されています。



「薬指の標本」では、ラスト主人公は先が欠損した薬指自体を標本にしてもらおうとする所で終わりますが、そもそもこの薬指とくっついている体の方はどうなるのか。そもそもこの時点で主人公の感覚が薬指自体に取って代わっているし(「……漂う薬指を眺めてほしいと思う。わたしは彼の視線を一杯に浴びるのだ」 P90)。


体が消えていくことで、逆に<ある>ことが強調されているような気もします。特に今まであったものが事故による怪我でなくなった事で、存在を意識すらしていなかったと思われる薬指に無意識にも意識が集中してゆく…。




どちら不思議な雰囲気の作品でしたが、「薬指の標本」の方は特に、人体の一部への異常なまでの執着と、同時にその部分が消えてなくなっている事によって希薄化する感覚の融合やバランスが幻想的な感じでした。










2010年に発表された未来予測(各界の専門家が現実に基づいて技術の発達を予測したもの)



原発事故が起こるなんて当時は予測していなかったでしょうし、どう技術革新が起こって行くかは多少ズレが起こったかもしれませんが、どれくらい当たるのか楽しみです。


2022年の人工血液ってさりげなく凄いな!献血が過去の遺物になる世界がわずか12年後(当時)に予測されているなんて……と発表時は思ったのですが、今は2028年の原発の安全な解体方法、2036年の景気変動を抑える方法、そして2037年の地震予測が気になる事に。

2011年はかなり大きなショックのあった年になりました…。




◇主な新技術の実現・普及予測◇


2020年 新聞紙に代わる薄く柔らかい電子ディスプレーが普及


2022年 献血が要らない人工血液の開発


2023年 癌転移を抑える薬の開発

      羽田空港の発着便が倍増できる航空管制システムの開発

2024年 自動車などエネルギーを多く使う物は大部分リースか共有に


2025年 充電1回で500キロ走行出来る電気自動車の普及

      中傷など問題情報をネット上で検知、自浄作用を促す技術

      温室効果ガス半減に向け、途上国を含めた計画策定が実現


2026年 生体認証技術で外国旅行がパスポート不要に

      家畜の異常を早期察知する高感度センサーネットワークの普及

      家事や介護など生活支援ロボットの普及


2027年 感染症の発生や広がりの迅速な予測技術の確立

      テロや環境汚染を防ぐ知覚能力を備えたロボットの警察配備


2028年 においや味が再現出来るディスプレーの実現

      感覚機能を備えた義手・義足の実現

      原発の安全で合理的な解体撤去技術の確立


2029年 燃料電池を使った船や鉄道の普及


2030年 血管の中を移動できるマイクロセンサーを使った医療技術

      テレビや本の感想を語り合える知能ロボットの開発


2031年 地球周回軌道の宇宙観光旅行


2033年 政策提言や制度設計で社会的重要性などを分析する技術

      iPS細胞で作った腎臓や肝臓など人工臓器の実現


2035年 目的地を入力すると自動運転で到着できるシステムの普及

      海水からウランなど希少金属を経済的に取り出す技術の確立


2036年 金融・経済政策が精密になり、景気変動が大幅に減る


2037年 M6以上の地震の数ヵ月~1年先の予測技術が確立


2038年 化石燃料に依存しない航空機の実現 


2040年 有人月面基地が実現









【邦題】ダークナイト

【監督】Christopher Nolan

【主演】Christian Bale

2008年 米



”Batman Begins” の続編。狂気に憑かれた悪役ジョーカーの登場によって、自らの立場と言うか存在意義を問われる事になるバットマン。


期せずしてジョーカー役のHeath Ledgerの遺作となってしまったこの作品。彼は本作で第81回アカデミー賞助演男優賞に輝きました。ご冥福をお祈りいたします…。



この作品を観る前、半端な前知識があったせいでハービー・デント=ジョーカーなのだと思っていて、始まってから「あれっ???」ってなってしまいました。デントはトゥーフェイスでした。

あとレイチェル役の女優さんが変わっていて残念、っていうか前作のレイチェルはKatie Holmesだったのですね…。女優としてはMaggie Gyllenhaalの方が好きですが、レイチェル=ケイティの顔のイメージがあった為’慣れない感じ’でした。

あ、あと音だけで聞いていた為Dark NIGHTだと思っていました。Dark KNIGHTだったのですね…。内容からして、確かに言われればknightか…。だって同音なんだもん(>。<)



フォックスが去るのはもちろん、まさかアルフレッド様(←様付け・笑)が手紙を燃やしてしまうとは!




「真実がいつも最善とは限らない、もっと大事な事もある。信じた事が報われる、時にはそれが大切だ」(吹替え)


「真実だけでは人は満足しない 幻想を満たさねば ヒーローへの信頼が報われねば」(字幕)


’....the truth isn't good enough. Sometimes people deserve more, sometimes people deserve to have their faith rewarded. ’(原語)



……う~ん、難しい事ですね…。私は可能な限り真実(事実と言い換えてもいいかも)を知りたいタイプなのですが、「言ってはいけない事/時」もあると言うことぐらいは認識している歳でもあるわけで…。


でも、このDark Knightの落ちは「Batmanの独り善がり」に近くないですかね?!手紙を読まなかった事に起因する「間違った方向の罪悪感」系な…。(私、辛口過ぎ??)

ゴードン警部が一番つらい立場になってしまいました。彼が生きていて良かったです、途中で死んじゃったのかと思ったので一安心。



前作より暗さ全開。どっちかと言えばBeginsの方が結末がスッキリしてたかな。




☆☆☆★(3.5)



【邦題】バットマン ビギンズ

【監督】Christopher Nolan

【主演】Christian Bale

2005年 米



バットマンを超人的パワーを持ったスーパーヒーローではなく、普通の人間としてその内面を描き出した”新・バットマン”。


ゴッサムシティの設定こそコミックですが、限りなく現実に近づけて描く過酷な運命を背負った男の生き方。


それぞれの登場人物が己の信念に基づいて、印象的な台詞を口にしています。

私はそんな中でも、善に寄って立ち一本筋の通った執事のアルフレッド氏の”Never.”にグッときました。




☆☆☆☆(4)



【著者】マダム・ホー

【出版】インデックス・コミュニケーションズ

【価格】1,500円(税別)




「強いものが生き延びるのではなく、環境の変化に対応できるものが生き延びる」ダーウィンの進化論



これからフラット化する国際社会を見つめて大きく5つ



 【お金】 【英語】 【人間関係】 【仕事】 【投資】



について自己投資の観点から100個のポイントを実体験をベースに解説した本。


それぞれについて今の私が柱にするのは



【お金】…自己投資こそ究極の生き金

      資産価値があるもの VS 資産価値がないもの
      「安物買いの銭失いは大罪」の教え

      自分の大切なお金を、一番大切な自分に投資する


【英語】…言語の数だけ可能性が広がる

      バイカルチュラル(二文化)になる必要

      ギリシャ語とラテン語を知る

      シャドーイング


【人間関係】…有事の時も人間同士の信頼力

         自分の将来像のために、今を生きる

         ひと皮むけば、皆同じ


【仕事】…リスク分散の考え方

      

【投資】…あっちの世界へ行きたい

      「人生最大のリスク」って何?


    

という所でしょうか。

仕事と投資が少ないのは、今現在学生みたいなものゆえの現象。



あっさり読める割にはかなり深く捉えられる個所が多くて、買ってよかったと思います。これは立派な<自己投資>になるはず。


後は実行あるのみです。(投じた金額を超えるリターンを得て初めて<自己投資>!)