今日は準夜勤でした。
夜中に帰ってきて今からお布団に入るところ・・・
今日の準夜勤は、
今にも・・・
という患者さんが数名。
加えて、
小康状態を保っているけど、
いつ今にも・・・
という状態に変化するかわからない患者さんも数名。
今にも・・・
という方は、たいてい誰かしら家族が付いていてくれているので安心なのですが、
患者さんよりも家族への対応に大変気を遣います。
この部屋にはどんな家族がいるんだろう、
どんな思いで付き添っているんだろう、
どんなテンションでどんな表情で入っていけばいいんだろう、
と、部屋に入る前に一呼吸置いて、カルテからできる限りの情報を得てから部屋に入って。
部屋に入った瞬間から緊張感がひしひし。
自分の立ち振る舞い、診察する手技、発する言葉、目線、
全てにおいて痛いほどの視線を感じ。
私の言動全てが患者家族の感情を左右する・・・
どんな状況でも自信がないそぶりはできない、
知ったかぶりもできない、
初対面でその状況。ということも多々あり・・・
第一印象でいかに信頼してもらえるか。
信頼してもらえるかどうかではなく、信頼してもらわないといけない。
今日もそういう場面がありました。
そして、
いつ今にも・・・という状態に変化するかわからない患者さん。
先述した、今にも・・・という患者さんが家族が張り付いてくれているからいいです。
そうでない患者さんは、家族を呼ぶタイミングを常に見極めなければいけず。
緩和ケア病棟では心電図の機械を使用しません。
見て聴いて触って、それだけで死期を判断しなければいけません。
危ういと思う患者さんは30~1時間おきに、
変化しだしたら数分おきに見に行かないと、
見に行ったら息を引き取っていたなんてこともあります。
そうならないためにみんなで見回りして一人で逝かせないようにがんばります。
家族にいてもらえばいいんじゃない?
と思いますが、
そういう状態になってからお亡くなりになるまでは数時間~1週間以上の幅があります。
神様じゃないとわからない領域なのです。
家族さんによっては、
有休が残り少ない、1日でも休んだらクビになる、子供が小さくて付き添えない、
などなど事情のある方がほとんどです。
常に付き添える家族さんは稀です。
今日もそういう方がいて・・・
どのタイミングで家族を呼ぼうか?
家族関係が複雑で、息が止まってから電話くれればいい。
しかも夜中は足がないから亡くなっても昼までに行けばいいですか?
と言う家族で、
容態はヤバい。でも今すぐではない、呼んでも来ない、
というケースもあれば、
付き添いはできないけど死に目にだけは会いたいという家族さんもいます。
車で30分だから間に合うように電話が欲しい。だそうです。
私たちは神様ではないのであと30分なんて確証は得られません。
もちろんそういう方には、急変したら間に合わない可能性があります。と伝えておきますが、
スタッフは必死です。
中には・・・
「忙しいのに、こんなに早く呼ばれて・・・」と苦言を呈されることもありますが、
我々は、間に合わなくてつらい思いをされるなら、文句を言われたほうがマシ。
と考えています。
ってまた長くなっちゃいますが、
今日はそういう判断をしなければいけないことが多く、
休足のつもりが休憩の30分以外、8時間走り回った激務でした。
今度歩行距離を計測してみたい・・・
そして勤務交代した直後に一人の患者さんがお亡くなりになってしまった・・・
という後味の悪い勤務で・・・
帰宅したら午前3時半でした。
体はヘトヘト、のどはカラカラ、神経はピリピリのまま。
気分が下がっているときに酒を飲むのって本当は好きじゃないですが、
酒ってのは気分がいいから飲むんだって思っていますが、
しかもフルマラソンまでの1週間以内。
1ヶ月前から家のみ禁止令を出していますが、
今日は我慢できませんでした。
ビール3缶&味噌煮込みうどん。
雨で冷えた体を癒してもらいました。
明日も同じ準夜勤、
今日一緒にがんばった患者さんに、
明日も会えますように・・・
家族のいい顔が少しでも見れますように・・・