~マニアックさがたまらない!昔のSF海外ドラマ/PART②~ | 自炊・電子書籍化応援ブログ

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 …前回に引き続き、今回も昔の海外SFドラマの面白作品・見応え作品の御紹介をしたいと思います(…えっ、もういいって……そう言わずにお付き合い願いますだよぉ~~~(^_^;)/)。 

さて、前回は60年代~70年代に焦点を置いて、僕が思うマニアック&高クオリティーな作品群を紹介しましたが、今回は70年代~80年代辺りに的を定め、これまたコアで完成度の高いVFX(特撮技術)を駆使した面白作品群を紹介したいと思います。

【謎の円盤UFO/1970~71年】
『サンダーバード』のジェリー・アンダーソン制作の実写SFドラマです。登場人物もそれまでの人形から役者に変わり、よりリアルで現実的な近未来を映像化しています。ドラマ設定は1980年(今から30年以上前)ということで製作当時の1970年から10年後の未来が舞台でした。そしてドラマの世界での80年代は宇宙から飛来するUFO(未確認飛行物体)とそれに搭乗する異星人達が地球侵略を開始しており、それらを撃退するために秘密防衛組織・シャドウが結成され、様々な最新兵器を駆使しUFOや異星人から地球の平和を影ながら守っているというお話しなのです(…とにかく登場するシャドウの秘密兵器がカッコ良かったぁ~~
)。


【スペース1999/1974~75年】

これまた『サンダーバード』のジェリー・アンダーソンがプロデュースした近未来SFドラマです。…1999年、月面では地球から核廃棄物が輸送され、これら廃棄物を隔離・保存する施設が月の裏側に設置されていました。そして月面上には廃棄物の管理・運営・研究のための施設・「ムーンベース・アルファ」が建設されていました。そんな核廃棄場となっていた月の裏側では、誰も気付かないうちに核廃棄物が高温を発し、蓄積された高温による核の暴走が始まっていました。またこの熱暴走に伴い人間の脳が障害を受け死に至る事件も起こり始めていたのです!。ムーンベース・アルファの職員たちは、この原因不明の核エネルギーの熱暴走と人体への影響を食い止めるために事に当たりますが時すでに遅し!!、熱核反応が起こり月の裏側・核廃棄施設は大爆発を起こすのです。…その凄まじい爆発は月そのものに推進力を与え月は地球の引力を振り切りって宇宙を放浪し始めるのでした。月面基地ムーンベース・アルファに残された人々はシャトルでの脱出を検討しますが、月の進む速度があまりに早いため地球への帰還は不可能であるとの結論に達します。……こうして月面基地:ムーンベース・アルファに残された職員達は生き残ることを最優先に月と共に宇宙の放浪者となるのでした(はてさてムーンベース・アルファの運命やいかに?…)。


【宇宙空母ギャラクティカ/1978~80年】

20世紀フォクスの映画:スター・ウォーズの大ヒットを見たユニバーサルがSFテレビドラマとして制作した作品!。原作者のグレン・A・ラーソンは旧約聖書の出エジプト記を基に本作のシナリオを書き上げたとのこと……物語は地球を祖とする人類が遙か彼方の銀河系にも存在し、12の惑星を持って連合国家を形作っていました。そしてこの12惑星による連合国家は一千年にもおよびサイロン帝国と呼ばれる機械生命体との戦争を続けていたのです。…しかしそんな長い長い戦争にもついにピリオドが打たれることとなります。双方が歩み寄り和平が締結されることとなったのです・が…実はこの和平調印はサイロン帝国の罠だったのです!(ガ~~ン)。惑星連合は和平ということでサイロン帝国への警戒を緩めていた最中奇襲を受け、12惑星ことごとく破壊しつくされるのでした。そんな中、何とか生き残った人類は宇宙空母ギャラクティカを中心に宇宙船団を組み、人類発祥の星・伝説の「地球」を求めて宇宙を航海する旅に舵を切ります。しかし人類の完全抹殺を目論むサイロン帝国は僅かに生き残った人類の逃避行すら許しませんでした。…執拗なサイロン帝国の攻撃!、果たして生き残った人類は伝説の星・地球に辿りつけるのか!?…………


【スターロスト・宇宙船アーク/1975年】

カナダで1973年に制作され、日本でも1975年の8月からNHKで放送されたSFドラマです。物語は……2285年、滅亡を向かえた地球では何とか人類という種を残すために幾つもの居住ドームを乗せたコロニー型の巨大な宇宙船:アーク号を建造していました。そして最後の人類・300万人を乗せ宇宙空間へと旅立たせたのでした。それから400年後、不幸にもアーク号は小惑星と衝突し操縦していた乗員達が死亡してしまいます。そのため操縦不能に陥った宇宙船は宇宙を漂流するハメとなるのです。…それからまた年月は過ぎ宇宙船のドームの1つで、そこに暮す農民3人がある日不思議な穴を発見します。そしてその穴を潜ると、そこには長く続く通路があったのでした。…驚いた3人は色々と探索するうちに自分達が暮らす世界が惑星上ではなく宇宙船の中だと気付くのでした。…そう、そうなのです!アーク号が地球を立ってからあまりにも長い年月が経ったために、世代交代していく中で人々は自分達が何処で暮しているのかさえ忘れ去っていたのでした。そんなアーク号に危機が迫ります!コントーロールが失われて久しい宇宙船は何と恒星に衝突するコースに乗っていたのでした!果たしてアークの運命やいかに………!!。


【超人ハルク/1979~80年】

御存知、アメリカン・コミックの代表的ヒーローの一人!近年映画でもリメイクされて好評を博しましたが、やはりテレビシリーズが一番です!。物語は科学者:デビット・バナー博士の実験に端を発します。彼は人間が持つ超人的な潜在能力について研究をし、特に火事場の馬鹿力とも言うべき、危機が迫った時に人間が発揮するとてつもないパワーの解明に取り組んでいました。彼はその力の発動にガンマ線が関係しているのではと思い至るのですが確証が掴めず、ついに自らの体にガンマ線を照射するのでした。…自らを人体実験者としたバナー博士でしたが、ある雨の日に車がパンク、その修理の最中に工具で怪我をし痛みと共に言いしれぬ怒りの衝動にかられます。そして……その瞬間!、彼の肉体は緑色の原人へと変身してしまうのでした。緑色で筋肉隆々の大男となったバナー博士は、理性を失った原始の人類となってしまい、その力は車すら投げ飛ばすパワーを身に付けていたのでした。やがて怒りの治まりと共にバナー博士は元の姿に戻るのですが……彼は事態の収拾のために妻で同じように研究者であるエレーナと変身の謎と解決策を探るのですが、その過程において自宅兼研究室が大爆発を起こしてしまいます。妻・エレーナを助けようと超人ハルクに変身したバナー博士でしたが、無残にも妻は死に、また彼をマークしていた新聞記者のジャック・マクギーに妻殺しの疑惑もかけられたため、バナー博士は自身も妻と一緒に死亡したこととし、身を潜めながらの逃避行に出るのでした。…さてデビット・バナー博士は変身の謎を解き明かし、自らの生死を回復できるのでしょうか?………そして、彼の旅は始まるのでした。


今回セレクトした5作品のうち何と4作品が宇宙と関係のある、もしくは宇宙が舞台となる作品でした。…しかし考えてみれば、これら宇宙に目を向けた作品が結構製作されたのも1969年7月20日にアポロ11号が月面に降り立ったことや、その後の米ソの宇宙開発競争といった現実世界での出来事が投影されていたのかも知れません。

僕が何十年も前のSFドラマに興味と関心を示すのは、今日あるようなデジタル処理における本物と見まごうリアルな表現とは違った、…何と言いますか、…そう、どうすればリアリティーを持たせることができるのかといった作品作りでの苦労が画面から読み取れる部分なのです。

ミニュチュア一つ取っても、制作スタッフ(美術担当)が一生懸命組み立てたんだろーなぁー…ということが凄くよく分かり、そういった1つ1つのコマやシーンが切ないぐらい好きなんですよねぇ~……。もちろんデジタル処理でリアルさを追及されておられる現代の美術スタッフさんのご苦労も十分分かっているつもりなのですが、やはりよりダイレクトにハンドメイドな感じ・感覚をぶつけられると僕みたいな昭和世代、アナログが青春だった人間にはどうしても昔の映像に肩入れしちゃうんですよ。

…と、言うことで2回にかけて、海外SFドラマを紹介してきましたが、80年代頭で終わったので、また機会があれば80年代中・後期以降~90年代、そして21世紀を迎えて以降の作品紹介もしてみたいなぁ~と思っています(…それでは今回はこの辺で………
)。