~海外ドラマ・GRIMM/グリム~ | 自炊・電子書籍化応援ブログ

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 僕は日本のテレビ局制作のドラマをほとんど見ません。
…なぜかって?、そりゃぁ~どれもこれも似たりよったりで目新しさも面白さもないと感じているからです。

Yahooニュースなどで、日本のテレビドラマについてのリサーチ情報や視聴率などを知る機会はありますが、大して興味の対象にもなっていません(ホントにつまらんドラマが多過ぎるから………)。
そんなこんなで、もっぱらドラマはネットから契約している有料配信の動画サイトを活用し海外ドラマを見ることが殆んどです。
海外ドラマは本当にバラエティーに富んだジャンルの作品が多くあり、例えばSF作品ならスタートレック・シリーズスターゲート・シリーズ、ミステリー・サスペンス作品なら名探偵モンクシャーロックホームズ・シリーズ、またホラー系ならXファイルスーパーナチュラルなどなど………。

ホントに日本のドラマに見る作品が無いもんだから、ついつい海外ドラマばっかし見てしまう僕…………。
そしてまたしても最近ハマった海外ドラマが1本!、…本日はその作品について少し書いてみたいと思います!!。

その作品とは……アメリカの大手映画会社ユニバーサルが制作し4大ネットワーク(昔は3大ネットワークだったよ~な…)の1つNBCで放送されている‘GRIMM/グリム’というドラマです

…と言うことで、グリムと言う題名が示唆する通りこのドラマはグリム兄弟と彼らが編纂したグリム童話がストーリーの骨格となっています。
グリム兄弟については一般的にはグリム童話の編集者以外の業績や知名度は日本では極小ですが、彼らは大変な知識人であり兄のヤーコプは[ドイツ語文法]の子音推移についての法則性[グリムの法則]の確立者であり、またベルリン大学の教授や国民議会に代議員として選出もされ、憲法草案を提示もしています。
また弟のヴィルヘルムも兄同様ベルリン大学で教授を務め、[ドイツ語辞典]の編纂にも尽力しています。

……言語学や文学、そして民族学にまで精通していたと言われるグリム兄弟!。
そんな彼らが収集した一般の民間伝承や口伝・逸話(実際は民間じゃなく中・上流階級からの収集が主だったらしい)が彼ら自身の学問的手腕と知識を加えた形でまとめられ発表されたものが[グリム童話]なのです。
(こういった背景を知ると、グリム童話が単なる少年・少女向けのお話しでないことが分かるとゆーもんです♪)。

そしてここからが本題!(前置きが長くてすみません)。
アメリカ・NBCのテレビドラマ‘GRIMM/グリム’は、このグリム童話の中に登場する様々な魔物が実在するものであったという前提から作られています。
さらにグリム兄弟とその一族はこれらの魔物たちと闘い、その戦いの記録を物語にアレンジし後世に伝えようと書かれたものが[グリム童話]だという設定なのです。

物語は現代アメリカのオレゴン州、ポートランド市警・殺人課勤務のニック・ブルクハルト刑事を主人公に始まります。
ニックはある時を境に人間世界に紛れて暮す魔物たちの真の姿を見分けることができる能力に目覚めます。
そんな彼の基に病魔に侵された、たった1人の肉親でもある叔母・マリーケスラーが尋ねて来ます。
ニックの覚醒を知ったマリーはニックにグリム一族の宿命とも言える魔物たちとの戦いの歴史と使命を伝えるのですが………。

…グリム一族の末裔・ニック、グリム一族の天敵とも言える魔物たち!
ここに刑事ドラマのスタイルをとったホラー&ダークファンタジードラマ‘GRIMM/グリム’が始動しはじめるのです!。

また毎回、ドラマの冒頭でその回のモチーフとなっているグリム童話の一節が引用・表記されるのですが、これがなかなかに良い味とリアル感を与えているのですよー



…あんまし書くとネタバレしかねないので、「こんな感じですぅ~」ってなところで止めておきますが、奇想天外ながら脚本・演出・映像の作り込みの素晴らしさは、日本の頭の固いテレビ局上層部のお歴々や才能もセンスも無いディレクターやプロデューサーでは到底制作できないであろう作品の1つであることは間違いないと思います。
(日本のテレビドラマが面白いと本気で思ってる人はイマジネーションの欠如甚だしいですよぉ~~)。

別に僕は特段海外びいきじゃありませんが、マジ!あちらのドラマに日本の民放制作のドラマは遠く及ばないことは事実だと思います。
…とにもかくにも‘GRIMM/グリム’は一見の価値ありです