~山口敏太郎氏とWONDER FIELD~ | 自炊・電子書籍化応援ブログ

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世に言うオカルト(元々は‘隠されたもの‘と言う意、不思議なモノや非論理的なことに用いられている言葉)や、ミステリー(神秘的なことや不可思議な事象、解明できない謎、怪奇・怪異を指す言葉)は、いつの時代、いつの社会に在っても人々の間に流布しています。

そして、昨今そういった事象・事柄を研究する人々の中で、現代科学の視点を持ち解明を行う人物の1人に山口敏太郎と言う方がいます。

《…では山口敏太郎さんとはどんな人物なん?》
徳島県に生まれ徳島の高校を卒業後は神奈川大学で経済学を学び卒業後は日本通運に入社、本社の営業本部に在籍しネット物流の専門家として活動!、また間敏幸(はざま としゆき)の名で日本経済新聞、ワールドビジネスサテライトなどでIT物流の解説執筆やコメンテイターも務めていました。
しかも就業しながら放送大学・大学院で修士号を取得という略歴だけ見ればオカルトやミステリーといった類の研究者とは到底思えない人なのですが………。
そんな山口氏がオカルト研究家として歩み始めたのは平成8年(1996年)に学習研究社発刊の月刊ミステリーマガジン・ムーでのミステリーコンテスト:優秀賞受賞作「妖怪進化論」からのようです。
その後も応募による執筆で受賞を重ね、作家業に専念する傍らテレビやネットでのオカルト・ミステリー分野の解説で知名度を得、現在に至っています。

僕は山口敏太郎氏の存在をケーブルテレビ制作の番組で早くから知っていました(多分10年ほど前から……)。
その番組はホラー・ミステリーを扱う20分程度の番組(ひょっとしたら30分番組だったかも…)で、僕が見たのはカッパや鬼といった民間伝承等で語られてきた妖怪について検証を行っていた回だったと記憶しています。

             (カッパ:絵図↑)          (鬼:絵図↑)
矢追純一氏や並木伸一郎氏、南山宏氏といったオカルト研究家の名は当時結構知られていましたが、「山口敏太郎……んんっ?」って感じで彼の名の知名度はまだまだ低かったと思います。
しかしこれまで知られている研究者達はオカルティズム(超自然現象の信奉者)に傾倒し過ぎ、科学的検証の結果を提示することが少なく、多くの場合は擬似科学を科学として盲信するような発言が根底にあり、僕的には彼らのコメンタリーを懐疑的にしか受け取ることができませんでした。

そんな中で、この時は知名度もまだまだの
山口氏でしたが、番組内で取り上げていたカッパや鬼と言ったモノの存在に対しての伝承や目撃例、残された遺物(例えばミイラ)、写真・映像などの材料を検証した上で実に科学的かつ論理性ある解説をしていたのです。

…擬似科学やオカルト分野の研究者は往々にして、これらの存在や事象の判断基準の源泉に規定事項として肯定が組み込まれ、加えて現代科学では実証が困難であったり現段階では検証不可能といったことを盾に絶対的な存在を主張する場合が珍しくありませんでした。

70年代~80年代にかけて、実に多くのこれら超自然現象を取り扱った特集番組が制作され、僕たちに未知なる現象や存在があることを知らしめてきましたが、これらの番組を科学サイドから切り込み、その謎を解明することを目的とした番組がいかに少なかったことか…

そういった意味でも
山口敏太郎氏が科学検証を基本に据え、謎と称される現象や存在の証明・解明を旨とするオカルト・ミステリー研究を推し進めることはなかなかに意味のあることだと思いました。


WONDER FIELD
の是々非々論はこれからも続くのでしょうが、常に客観的視点と科学による検証を第1に考え、情報の発信者も取得者も謎解きの過程を楽しむという姿勢でありたいですね。

……とにもかくにも盲信や狂信はあきまへん