~地に落ちたジャーナリズム~ | 自炊・電子書籍化応援ブログ

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 …もう疾うに終わってますけど、連日報じられている朝日新聞従軍慰安婦問題について、池上彰氏のコラムに対する朝日対応は日本のジャーナリズム全体の‘今‘を示唆していると思いました。

朝日吉田証言の事実確認を怠たり(一部では故意ではないかという指摘もある)従軍慰安婦は日本軍による強制的なものであったと言う誤った歴史観を世界中に広げてしまったことは、今日までどれほど日本の国益損なってきたことか………。

ジャーナリスト・マスコミなどの果たす役割の1つに国家が取るべき政策や進むべき針路が大多数の国民へ不利益をもたらす場合、これら国民の声を代弁し是正を促す役割(使命?)があると思います。
……朝日は戦前に於いては軍部と歩調を合わせるような右傾化的行動を取り、ある意味国民をあらぬ方向にミス・リードした後罪があったと記憶しています(まぁ~戦時中は各新聞社・放送機関は似たり寄ったりでしたけどね…)。

          (戦前の朝日新聞本社↑)(現在の朝日新聞本社↑)
そして戦後は
左翼化の色濃い新聞として、そのジャーナリズムを全面に社会主義や共産思想といったものに追随してきました。
思想・主義は個人の自由であり、そういった視点から見れば右派・左派・中道の是非を問うことはナンセンスの極みですが……しかし社会的影響力大である新聞や報道機関は常にパブリックであることを忘れず、公明正大(フェア)に、国家・国民の害悪に対して最良の道を示さなければならないはずなのです。
それがどうですか、新聞もテレビもどーでもいいような個人の失敗をあげつらうことに熱を上げ、タブーやスポンサー絡みのことには聖域を作り、しかも最近では報道ニュースの映像も一部(すべての場合もある)ネットに配信されているものを拝借したりなど………

今回の従軍慰安婦誤報問題についての朝日がとった、この‘いさぎ悪さ‘はこの国のマスコミ・ジャーナリズムが地に堕ちたことを明確に内外へ示したに他ならないと思います。
…現在、僕はほとんどテレビも見ないし新聞も読みません。昔は特に新聞などは隅々まで目を通していましたし、テレビニュースもよくチェックしていました。しかしデジタルの進化により本格的なネットワーク社会が構築され始めた頃から、既存の放送・報道機関の情報に価値を見出せなくなってきたのです(おそらく‘そう思い始めている方‘や‘早くからそうしている方‘は以外と多いのではないでしょうか?)。

朝日に限らず日本のマスメディアとそのジャーナリズム瀕死の状態です。しかしそれを認め自らを律し、自らを是正する新聞・放送機関が現れることはあるのでしょうか?………(まぁ~皆無だろーなぁ~)。
朝日新聞・従軍慰安婦問題はこの国のジャーナリズムが死ぬか生きるかのターニング・ポイントにある重大問題だと思います。